Zwiftでのライド中はデフォルトの視点(自分のアバターを真後ろから見て走る)のほかに、一人称視点をはじめ、さまざまな視点を自由に切り替えることができます。
えぇっ!? そんなことはもう知ってるって!?
ですよねー…。
だがしかしです!Zwiftを始めたばかりの方は、操作方法の日本語リファレンス無さ過ぎ状態に困ってる部分が結構あると思うんですよ。
自分がZwift始めたばかりの頃を思い返すと、操作方法の習得はほぼ手探りメイン。「コレこんな風に使うんだ!」とか、「こんなところにこんな機能あったのか…」なんてことの連続。当たり前の操作ができるようになるために、いちいち遠回りを強いられてきました(きちんとググって調べろよ!というツッコミ不可)。
ちょっと使い込めば、普通にわかるあたり前すぎる情報。ではありますが、整理してまとめておけば、始めたばかりの方には少しだけ役立つかもしれません。
というわけで、誰にでもわかる操作の基本中の基本を、偉そうに語ってみようと思いますよ。
ライド中のビューには、どんな種類がある?
ライド中の視点(ビュー)は特定のポイントで強制指定されるケースを除いて、いつでも変更が可能です。PC版で10種類。Mac版とiOS版では、9種類の切り替えが可能になっています。
(Andoroid版の検証、どなたかよろしく!)
1 アバターの真後ろからのビュー
デフォルトのビューです。自分のアバターを後ろから見ながら追い続けていきます。ゲームなんかでも、だいたいこの視点が基本ですよね。
自転車に乗っているときには、絶対に見えない「自分自身」が見える。なので、ゲームっぽい感覚はどうしても残ります。とはいえ周囲のライダーの様子を確認しながら走れたり、獲得したジャージを観ながらニヤニヤし続けられるので、まあコレがデフォルトであることに文句は出ないでしょう。
2 アバターの真後ろからのビュー(アップ)
「1」は割とアバターの全身が見えている感じで走行できるのに対して、こちらの場合はアバターの背中がアップになり、その分だけ脚の一部が隠れがちになります。
「ジャージの背面デザインがよく見える」のは嬉しかったりしますが、積極的には選ぶ強い理由はあまり思い浮かばない感じです。
3 アバターの一人称視点のビュー
クルマや戦闘機のゲームで言うところの、コクピット視点。自分のアバターは目に入らないので「今この瞬間に、自分はZWIFTの世界に存在している。そして、自転車で走っている…!」という感覚は非常に強く、没入感を感じまくることができます。
とはいえ、画面の横幅までしか視野はありませんから、のめり込むにしても限界はあります。さらに、せっかくカスタマイズしたジャージ、フレームやホイールなどは一切に目入りません。
そう、必死に踏みまくってリーダージャージを獲得しても、視界の中にはそれを着用した自分のアバターがいないのです。走行のリアリティと引き換えに、自己満足感を失う…!これは、大きな悩みどころではないでしょうか。え?そんなの自分だけ?
4 アバターの横からのビュー
自分のアバターを、ほぼ真横から見て走るビューです。コーナーやアップダウンに応じて、ズームが微妙に変わります。
画面内でアバターが結構な大きさになるので、フレームやホイールをじっくり見てニヤニヤするには最適。とはいえ、自由にズーム倍率を変えることはできません。ダンシング時にアバターの頭が画面表示に隠れたりすることもあって、もう少しなんとかして欲しいなーと感じる部分を残しています。
5 アバターの斜め後ろ下部からのビュー
ワイドレンズ風のパースがついたアバターを、下側から見上げて走ります。画面内に背景が広く入ってくるので、非常に気持ちのいい画になることが多いです。
6 アバターの正面からのビュー
アバターを正面から捉えて、追従し続けるビューです。選手の前を走行する、モトからのカメラ視点という趣ですな。
ペダルを踏んでいるのに、カメラは下がる。身体は前方向に進む動きをしているのに、画面では後方に進みまくっていくという、真逆な動きをするので頭が混乱します。連続してこのビューで走る機会は、あまりないでしょう。
ネットを彷徨ってチラ見した限りでは、豪脚の方が「レース中に後方のライダーの様子を見て、アタックしたり抑えたりを判断する」という高等テクニックを使われるそうです。なんか…すげぇ…。
7 地上の定点カメラからのビュー
カメラ位置が一時的に固定された状態で、自分のアバターを追従して写していくビュー。「遠くから走ってくる→目の前を通り過ぎる→向こうに走り去る」 という、一連の流れを見ることができます。なんだか、道路脇のTVカメラで撮ってもらっているかのようです。
ポイントによっては望遠レンズで撮った風や、ビルの上から見下ろした風など、普段とは違う印象の画面が見られます。
ちなみにこのビューだとカメラ位置が固定されているせいか、ペダルを踏みまくっているのに全然進んでいる感じがしません。普段と違う画面になる場所を探してあちこち走り回りたいのですが、疲労感が普段の50倍(当社比)。なので、探索は遅々として進まないです。
8 ヘリコプターからの空撮ビュー
ヘリコプターからのプロペラ音とともに、アバターを追従しながらズームイン/アウトされていく様子が見られるビュー。「自分のアバターが、ツールを走る選手みたいに空撮されてる!」という、謎の高揚感で無駄に盛り上がることができます。
…で、それだけ?とか思ってしまうんですが、それだけっぽいです。
9 アバター後方上空からのビュー
自分のアバターを、上方向から見続けるビュー。正直、使い所がよくわかりません。レースとかで、集団の様子をチェックするのに使うんでしょうか?
0 自由にカメラ位置を変えられるビュー
上から下から、右から左から。そのうえズームしたりワイドにしたりと、自由自在にアングルやズーム比を変えることができます。
かなりの自由度で視点を動かせるので、ZwiftのCG世界をより深く探索することが可能。ただし、執筆時点ではPC版に限定された機能のようです。
▼階段に貼られたポスターまで、ちゃんとデザインされてる様子がわかりました。
▼海底チューブを海の中から見た、魚視点の画像。
▼リーダージャージの背中のデザインも、アップでばっちりチェックできます。
ビューを切り替えるための、3つの方法
ビューを切り替えるには、大きく分けて3つの操作方法があります。
- アクションバーの視点切り替えボタンを使う
- コンパニオンアプリのアクションバーの視点切り替えボタンを使う
- キーボードの数字キーを使う
それぞれの操作方法によって、切り替えできるビューに微妙な差があったりしたので手順とともにまとめてみました。Android版はもちろんチェックできていないので、どなたかお願いします!
ビューを切り替える具体的な手順
PC Mac iOS
アクションバーの視点切り替えボタンを使う
画面下部をクリック/タップする。またはキーボードの「↑」キーを押下すると、下からアクションバーがヒョイっとポップアップされてきます。いちばん左にあるカメラの中に数字が書かれたアイコンが、視点切り替え操作のボタンになります。
クリック/タップで、ビューが1〜8の順に入れ替わります(9と0には切り替えることができません)。
この方法は確実ではあるのですが、ライド中にポインティングデバイスを操作することになります。無理な姿勢を強いられてモタモタ操作しているうちに、アクションバーが消えてしまう…とかいうことも結構あったりしたので、普通の画面だと使い勝手は結構厳しい印象。
手元にトラックパッド的なデバイスを固定するとかで改善は図れそうですが、いずれにしても使いこなすには工夫が必要になりそうです。
ただしタッチパネルだと、その辺は全然大丈夫。むしろ快適に操作できてしまう感じなので、タブレットやタッチパネル搭載PC向けの操作方法だと言えると思います。
コンパニオンアプリのアクションバーの視点切り替えボタンを使う
PC Mac iOS
コンパニオンアプリがZwiftと接続したら、ホーム画面の下部にアクションバーが表示されます。右にスワイプすると、右から2番目にある、目のアイコンのボタンで視点の切り替え操作が可能です。
タップすると、ビューが1→5→4→6→7→3の順に切り替わります(2、8、9、0には、切り替えることができません)。
切り替えられるビューに制限があって、操作の自由度は正直低いです。なんですが、その代わりにコンパニオンアプリのマップ画面に常時表示されているので、基本ワンタップでビューをパッパと切り替えることができます。使い勝手は、かなり最高。
それにスマートフォンならステムやトップチューブに固定したり、専用のマウントを使ったりして操作しやすい位置に固定できますから、この辺も合わせて手元でパッと操作する環境を作りやすいでしょう。
キーボードの数字キーを使う
PC Mac
キーボードの数字キー「1〜9」を押下すると、それぞれのビューに切り替わります。またPC版のみ、数字キーの「0」で、視点移動が自由にできるビュー「0」にアクセス可能。矢印キーで前後上下左右の視点移動。「+/ー」または「-/^」キーには拡大・縮小の機能が割り当てられています。
ノートパソコンを目の前に置いてZwiftするスタイルなら、手を伸ばせばすぐ届く位置にキーボードがあるので、あらゆるビューにパッと切り替えオッケー。超小型のBluetoothキーボードを買ってハンドル近くに固定するとかできれば、他の機能と合わせて手元でキーボード操作できる環境を作れそうです。
あと、iPad版でスマートキーボードカバーを使えばキーボード操作できるかも?と思って一縷の望みを託して試してみましたが、結果は…全然…ダメでした。
視点を切り替えまくって、スクリーンショットを撮りまくろう
Zwiftの3DCGって、見れば見るほど丹念に作り込まれているのがわかります。個人的に気に入っているのは、朝や夕方の光の表現。太陽光の表現はもちろん、夕方から夜にかけてちゃんとブルーモーメントがあるんですよ!?こだわりすぎでしょう…。
▼ロンドンの日が暮れる
▼夕焼けからブルーモーメントに
そんなわけで近頃は、ライドしていてイイ感じのシーンに遭遇したら、ビューを変えまくってスクリーンショットを撮りまくっています。
ライドのたびにスクリーンショットを撮りまくっておくことで、「あー、こんな風に走ったなぁー」と思い出すトリガーが増えます。ライド後の楽しみがプラスオンできて、しかも追加費用はゼロです!
そんなわけで、視点切り替え操作をマスターして、より良いZwiftライフを!