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サイクリング

伊豆大島・三原山でヒルクライムを楽しむ

東京・伊豆大島の三原山でヒルクライムを楽しんできたのでその模様をお伝えします。前日は伊豆大島を一周し、裏砂漠を走ったりと朝起きるとカラダはバキバキでしたが、元町港を起点に早朝から出発しました。

三原山山頂口まで自転車で行ける道はおおむね3つあるようなのですが、島までの行きのジェット船のテレビで過去の「伊豆大島御神火ライド」の様子が紹介されていたので、「御神火スカイライン」で登ろう、と考えました。

幻の御神火スカイライン

御神火(ごじんか)スカイラインは元町港のすぐそば。大島一周道路を反時計回りに走り出すとすぐに分岐点の看板が見えます。右に行くと大島一周コース、左に行くと三原山です。

御神火スカイライン

ここからあの三原山を目指すのか… と、早朝の澄んだ空気を胸いっぱい吸い込みながらワクワクした気持ちになってきます!

早朝の三原山

だが、しかし! 「この先通行止め」の看板が。一体どういうことだろう、ジェット船の中では御神火スカイラインが紹介されていたのに… と思案していると、軽自動車が停まり、親切なおじさんが窓を開けて声をかけてきました。

その先、行けないよ! 崩れちゃったんだ。

御神火スカイライン

なんと、先日の台風の影響で通行止めになっているようです。後になって知ったことですが、今年2019年9月8日に予定されていた「伊豆大島御神火ライド 2019」は既にキャンセル、10月26日に開催予定だった「2019東京都大島三原山ヒルクライム大会」も中止が決定したそうです。

今回の大島サイクリング旅行は、前日に急遽決定したものなので十分にリサーチしていなかったのでした。トホホ。

でも別の道で行けばいいさ!

三原山登山道路へ

一旦、元町港に戻って作戦を練り直します。ところでここは本当に美しい港ですね!!

元町港

三原山山頂に至るには他に「三原山登山道路」と島の東側からアクセスする「あじさいレインボーライン」の2つがあります(後者は途中で三原山登山道路に合流)。この日は午後3時頃のジェット船で帰京するため、元町港から近い三原山登山道路で行くことにしました。

通行止めになっている御神火スカイラインの場合、距離は6kmですが平均勾配9%という相当キツイコース。一方、三原山登山道路なら元町港から山頂口まで約12km。斜度は多分薄まってくれそうです(笑)。

三原山登山道路 地図

では三原山登山道路に向かいます。途中、「レンタサイクルらんぶる」という貸自転車を見かけました。早朝から開いているようです。ぱっと見たところクロスバイク中心でしたが、普段ヒルクライムしている人ならこれでも三原山頂口まで登れるでしょう。私のローギア34×32という自転車、数kgのパニアバッグ付き、よりもずっと楽に違いありません(笑)。

レンタサイクルらんぶる

「裏砂漠」のようなオフロードを走らないのなら、手ぶらでやってきても大島サイクリングは楽しめると思います。

大島一周道路と三原山登山道路との分岐点です。特に迷うことはありません。右折します。

大島一周道路と三原山登山道路との分岐点

いよいよ本格的な登坂のはじまりです。最初は6〜8%の坂で、やがて8%くらいが平均になります。しかも前半はずっと8%くらいでなかなか登り甲斐のあるコースです。

あと動物の気配がすごい。鳥の声はもちろん、キツネやリス、サルなどが動くバサバサとした音が絶えず聞こえてきます(サルは姿を見たわけではありませんが、キツネとリスは目撃。あと野生化したニワトリもw)。

三原山登山道路

このブルーラインは2016年の全日本選手権・アジア選手権が行われた際に引かれたものだそうです。ここ数年の伊豆大島は相次ぐ台風被害で各種イベント・レースのキャンセルが増えているようですが、なんとかまた盛り上がるといいですね。私にできるのは島でお金を使って、こうして記事を書くことだけです。

三原山登山道路のブルーライン

途中で岡田港に向かう道と、三原山に向かう道とに分かれます。三原山登山道路には岡田港からも入ってこられますし、また、途中で大島公園方面への分岐もあります。

岡田港に向かう道と、三原山に向かう道の分岐点

登坂中の数少ない開けたところ。少し雲が出てきました。この日の三原山はかなり変わりやすい天気でした(山の天気が変わりやすいのは普通のことですが、どうも三原山はとりわけ変わりやすいのではないかという印象を持ちました。調べてみてもそういう意見が多いです)。

三原山登山道路からの眺め

途中で「割れ目火口」に向かう道との分岐路になりましたが、そちらは通行止めでした。時間もあまりないので粛々と登ります。山頂まで4km少し、という表示。ここまで延々と8%くらいの坂だったのでやや気持ちが萎えます(笑)。

三原山周辺案内図

結構登らせるねー!! それとも前日の大島一周で疲れていたのでしょうか、わりとこたえます。

三原山登山道路

だがしかし。先程の案内図を過ぎた頃から一気に斜度が落ち着いて、4%〜6%が増えてきます。後半はかなりラクになれるので、前半だけ頑張ればいい感じです。

何箇所かで馬が飼育されていました。山頂で観光乗馬があるようなので、そのための馬でしょうか。

三原山登山道路沿いで飼われている馬

呼びかけてもまったくこちらを向いてくれませんw この日のレンズは魚眼と換算40mmの2本のみ。望遠のあるズームレンズが欲しくなる瞬間でした。

新火口展望台

新火口展望台に着きました。ここまで来ると山頂も間近。雲が出ていますが、それでも十分美しい三原山。クルマでやってきた美男美女のカップルの方々に頼まれて、山をバックに写真を撮って差し上げました。いい思い出になってくれただろうか…

新火口展望台

これが三原山か…! てっペんが平たいのがいい感じです。あと手前のススキがきれいです。これから秋にかけてススキがさらに映えるんじゃないでしょうか。これはまた来たい。一ヶ月後くらいはきっと最高です。

新火口展望台から望む三原山

魚眼よりも中央の解像感が高いレンズに交換し、寄って撮影。なかなか快晴になってくれませんが、それでも満足。

新火口展望台から望む三原山

三原山頂口

新火口展望台あたりからはなんと、かなり下らされます。これは帰りが辛くなるんじゃないのか… と心配になるほどです(しかし実際は帰路、うまくやれば登り返しはほとんどない感じで下れました)。

途中、名もなき「パノラマポイント」があったので立ち寄ります。すると雲が動き出し、青空が広がります! 見えているのは出発点の元町港です。いや〜、こういう景色が見えると登った甲斐があった、と思います。

三原山から望む元町港

いよいよ三原山頂口に到着。まだ早い時間だからか、駐車場にクルマは1〜2台しかありません。

三原山頂口

山頂口には休憩所、トイレ、交番(!)、この「歌乃茶屋」など2〜3件のお店がありました。歌乃茶屋は奥の店舗が開いていて、おやつ用に大島名物の「牛乳煎餅」を買って食べました。

歌乃茶屋(三原山)

「展望広場」に登り、三原山を眺めながら牛乳煎餅をバリバリ食べます。なぜ牛乳煎餅の写真がないかというと、実は諸事情から朝から何も食べておらず、水しか飲んでいなかったので野獣のように飢えていたからです。茶屋での食事は11時からとのこと。疲労も重なり、いろいろな写真を撮り忘れました。痛切なミスです。

展望広場からの三原山の眺め

一応、予定していた今日の活動はこれで終了です。あとは元町港に戻ってお昼を食べて、近所をぶらぶらして自転車をパッキング。3時のジェット船で東京に向かいます。しかし。

きれいな、舗装された道がゆるゆると山頂まで伸びている…

ここまで来て山頂を目指さない理由はあるのだろうか?

火口見学は、次の機会に取っておくことも、もちろんできる。大島にはまた来るだろう。来たい。

だが次はいつになるかわからないのだ。北海道の利尻島に行った時も、「礼文島は今度でいいだろう」と考えて行かなかった。

「また今度」というのは、ほとんどの場合、それが実現する可能性はほぼない、ということを意味するのだ。

こういう機会は、基本的に逃してはいけないのだ。ここまで来たら、行っておくべきだ。

遠そうだし、疲れているけれど、ちょっと歩いて行ってみよう!

ということで、「山頂遊歩道」から火口見学に向かうことにしたのでした。

山歩きもしてみたい方は:伊豆大島・三原山の火口を歩く を是非お読み下さい。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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