グラベルロードの輪行はほぼ無理ゲー?

だいぶ前に、こんな短い記事を書いたことがあります。グラベルロードはタイヤがでかくなるので、輪行が難しくなる、という話題です。

先日グラベルロードで初輪行しようとした時の話です。せっかくなので新製品、下の記事で紹介したサンワサプライの「ホイール収納ポケット付き初心者向...

その後もグラベルロードを担いで電車・新幹線や船に乗って輪行したのですが、ハードルの高さをあらためて痛感します。この記事ではその理由について考えてみます。

タイヤがごんぶと または高さがある

WTB Byway TCS 650bx47c

まずグラベルロードと呼ばれている自転車のタイヤは、

  • 普通のロードバイクのタイヤよりも高さが出る
  • 普通のロードバイクのタイヤよりも幅が出る

ものが多い。ということに留意しておくことが必要です。

すると何が起きるかというと、まずフレームとホイールを束ねるためのストラップ(輪行袋に付属のもの)や、自前で用意したゴムバンドの長さが足りなくなります。

マルトの車輪固定フックなら、プラス2本は余分にあったほうがいいです。1本で2つのホイールをフレームと一緒に束ねるには長さが足りないので、片方のホイールを方々のシートステイと結束する、といった工夫をすると、便利です。

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ホイールの固定は、一応これでOKです。しかしロードバイク+700x25Cタイヤをはめたホイールであれば問題なく入ったはずの輪行袋には、入らないことがあります。

特に650bx47のような「ロードプラス」のようなタイヤだと、もう「ごんぶと」過ぎて、そのへんのMTB用スリックタイヤなどより全然太いのです。事前に練習しておかないと、駅前で「やっちまった!!」ということになります(経験者談)。

ハンドルが幅広

NITTO M137AA-SSB

あとはハンドルが幅広であること。普通のロードバイクであれば、背の高い人なら外〜外440mmのハンドルなどを使っている方もいるかもしれませんが、私のロードバイクは外〜外40cmハンドルです。

これなら問題なくどんな輪行袋にもまず入ります。しかし、40cm幅ハンドルのグラベルバイクを輪行袋に入れようとしても、上で書いたようにタイヤの厚みで袋が狭くなってしまっているので、なかなか入らず焦ったことがあります。ステムのボルトを緩めてハンドルをずらさないと、入らないことがありました。

上のようなグラベルロード向けのフレアハンドルの場合、なおさら大変でしょう。これは下ハン側が48cmあります。長いです。

NITTOから出ているグラベルロード用ドロップハンドルを試しています。型番はM137AA-SSB。サイズは480~540mmまで2cm刻みで...

縦置きの輪行袋ならある程度対処できるのですが、私が愛用しているのは横置き型です。

横置き型輪行袋は、重くてかさばるエンド金具が不要なので、とても便利です。

また、グラベルロードの標準装備とも言えるディスクブレーキに対応した「良いエンド保護具」が、あまりないんですよね。タイオガから出ているのは知っていますが、どうも不具合報告が多いです。

横置き型輪行袋なら、車体をひっくり返してディスクブレーキパッドのあいだにスペーサーを入れておくだけで、エンド金具なしで輪行できます。楽チンです。

しかし、ハンドル長が48cmにもなると、ハンドルを横にしても普通のロードバイク用輪行袋には入らないことのほうが多いでしょう。

リアキャリアは難しい

さらにリアキャリアがあると、詰みます(キャリアなんか使う人は少数派かもしれませんが)。

特に、下の写真のように後方に張り出したデザインの立派なキャリアだと、輪行袋の端っこがひっかかって、ハンドルをうまく包み込むスペースが削られます。

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そんなわけで、よりコンパクトな、最低限のリアキャリアもいくつか試してみました。

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しかしこれでも焼け石に水という感じで、やはり輪行袋が窮屈で、横置き型の袋に上から入れられなかったり、袋を上からかぶせても底面からハンドルが露出してしまいがちでした。どんなにコンパクトなキャリアでも、無理ではないものの、かなり苦戦します。

何度か無理をしたせいか、手持ちの輪行袋のいくつかは破けてしまいました。

リアキャリアについては、そもそも輪行時に車体から外す人も多いと思います。しかし私にとって輪行は可能な限り「めんどくさい手順を減らす」ことが大事です。リアキャリアを外す、というのは、正直あまりやりたくないところです。

もし極太タイヤをはかせたホイールと、幅広のハンドル、そしてリアキャリア、という3つのデラックスな要件を満たした自転車で輪行する場合、まず29er MTB用の輪行袋が必須で、なおかつ横置き型であってもステムのハンドルクランプボルトをちょっと緩めてハンドルが外側に出ないように収納する、という工夫が必要だろうと思います。ペダルも外す必要があるかもしれません。手順はどうしても増えますね。

ロードプラスだとかなり厳しい

そんなわけでグラベルロードでの輪行は、基本的にほぼ無理ゲーという感じがします。ロードプラスのタイヤなんかはいていると、基本的にもうアウトです。

700Cx35のようなタイヤであればギリギリなんとか行けるのですが、最近気に入っている650bx47のロードプラスでは、とにかく厚みが出てしまうので、新幹線の座席裏スペースなどには入りません。デッキで立って持っていても、他の乗客の邪魔になるのでストレスです。

TIOGA H-ポッド

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TIOGAのH-ポッド、めっちゃ便利なんですけどね。ロードバイクでは…

「H-ポッド 29er」が出てくれたら、収納自体はかなりラクになると思うので欲しい(とはいえ厚みが出るのでロードプラスタイヤでの電車輪行はやはり厳しいかも)。

いずれにしても「かさばるグラベルロード」でそこそこ快適に輪行したい場合は、

  • サドルの固定ボルトをゆるめてできるだけ下まで落とす
  • ペダルを外す
  • ハンドルを固定するステムのボルトをゆるめて、あるいは外してハンドルが出っぱらないようにして、スペースを稼ぐ

ということが必要になってくると思います。

電車や新幹線ではなく船や飛行機の場合であれば、「TIOGA コクーン」のような前輪だけ外すタイプの輪行袋のほうが便利かもしれません。

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これは「前後の長さ」は出るとしても、太いタイヤをはかせたグラベルロードの場合は「横幅が抑えられる」メリットがあります。

というわけでTIOGA 29erコクーン、買ってみました! 当たり前かもしれませんが、ロードプラスをはかせた幅広ハンドルのグラベルロード(リアキャリア付き)でも収納できました… といってもフレームサイズが大きい場合はどうなるか不明です

ホイールバッグはどうですか

ホイールバッグは便利なのですが、多くの公共交通機関では「手荷物2つまで」という制限が設けられていることが多いです。すると

  • 輪行袋に入れた自転車
  • ホイールバッグ(2本入り)
  • またはホイールバッグx2(1本入りx2)
  • リュックなど

という構成になり、輪行警察に逮捕されてシベリア送りになってしまいます。このためホイールバッグを別体で持ち歩く、というのもなかなか難しい(荷物がバイクに付けたサドルバッグだけ、というような時は使える手です。横置き型輪行袋+ホイールバッグなら収納もかなりラクです)。

でも太いタイヤのホイール2本を入れたバッグと自転車本体を持って歩くのは、わりと大変です。重さの問題よりも、他の人にぶつかることが多くなります。

私は下のTIOGAの2本用ホイールバッグを持っています。650bx47(ロードプラス)のタイヤをはかせたホイール、入ります(29er用のものも出ていますが、これでも入った)。入ることは入るのですが…

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船や飛行機なら、先に挙げたTIOGAの29erコクーンがやはり最適解かもしれません。TIOGAでも横置き型の29er用輪行袋というのは、調べた限りないようです。

電車や新幹線の場合は、グラベルロードでも細めのタイヤをはかせたホイールにしたほうが良いでしょう。

オフロード系バイクの輪行、ハードルが高いです。

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