チェーンを簡単に着脱できるマスターリンク。スラムではパワーロック、シマノではクイックリンク、KMCではミッシングリンク等々、チェーンブランドによって名称は違いますが、現在では圧入式のチェーンピンに代わって主流のパーツとなっています。
製品によっては「1度外したものの再利用は不可」と取扱説明書に書かれているものや(SRAMがそうですね)、チェーンの複数箇所では使わないほうが良い、などと言われたりもするパーツですが、そんなマスターリンク「だけ」を使ってチェーンを作ってみたらどうなるのか。ちゃんと使えるのか。という面白い実験動画を発見したのでご紹介。
既存のチェーンはインナーリンクだけを使用
そんな実験をしたのは「Berm Peak Express」のSeth氏。このYouTubeチャンネルは「Berm Peak」(登録者数217万人)のサブチャンネルで、そちらはかつて”Seth’s Bike Hacks”という名称でした(Seth氏は最近自分で「Berm Peak」というMTBパークを造ったので、それをきっかけにチャンネルを改名したのでした)。
Seth氏はたびたび骨折していますが、現在も左足首を負傷しており自宅療養中。それでこんな面白い企画を考えたのかもしれませんが、その動画がこちら。「○○だけで○○してみた」という、いかにもYouTube動画らしい企画ですが、結果は気になりますよね。
オリジナル状態のチェーンは重量262gでしたが、マスターリンクで組み直したチェーンは274g。思っていたより重くならなかったな、とSeth氏。ちなみに既存のチェーンは1度全部分解し、インナーリンクだけは当然再利用しています。外側のプレートがすべてSRAM Eagle Power Lockに交換されました。
果たしてこのチェーンで乗っても問題ないのか…
Seth氏、バイクスタンドと自宅前の庭で試してみますが、妙なひっかかりやノイズもなく、少なくとも変速性能には全く問題ない模様。このチェーンはつけっぱなしにしておいてこれからも使うようです。今後の耐久試験が気になるところです。
今回使用したマスターリンクは相当な数で、買うと350ドルかかるそうです。しかしこの動画は通販サイトのCompetitive Cyclistがスポンサードしており、使用したPower Lockは供給品。ちなみにSRAM Eagle Power LockのCompetitive Cyclistでの価格は4個セットで13.99ドル。
なお動画の最後でも紹介されていますが、Competitive Cyclistの初回利用時に限り、「BERMPEAK15」というクーポンを使うと割引きがあるそうなので、必要な方は使ってみて下さい。