よみもの

林道サイクリング中に見かけた不思議なデザインの通行止め看板

小ネタ記事です。先日林道でのサイクリングを楽しんでいる時、不思議な看板を見かけたのでご紹介します。

林道と自転車

最初は特に変わったところのない、ただの通行止め表示かと思ったのですが、「ん? さっきの看板、何かおかしかったぞ」と思い、長い上り坂の途中でしたが、引き返しつつ眺めてみることに。

見る角度で文字色が変わる?

これが問題の看板です。こちらが静止状態で眺めていると、特に不思議なところはありません。

「橋が老朽化し倒壊の恐れがある為通行禁止 地主」と書かれた看板

しかし、近付くにつれて違和感の正体がわかりました。その看板は、こちらが移動するたびに「文字の色」が変わるのです。いや待て。変わるのは、文字色ではない。看板の背景レイヤーが、文字色として浮かび上がってきている… 上と下は、同じ看板です。

「橋が老朽化し倒壊の恐れがある為通行禁止 地主」と書かれた看板

もっと近付いてみます。1枚の薄い金属板で、文字が切り抜かれています。自然の中でフォトショップの画面が現れたようで驚きました。

「橋が老朽化し倒壊の恐れがある為通行禁止 地主」と書かれた看板

「橋が老朽化し 倒壊の恐れがある為 通行禁止 地主」とあります。個人が所有している山林では、地主の方による一風変わったメッセージ看板をよく見かけますが(毒のあるユーモアが盛られている場合が多い)、見せ方でこうした工夫のある看板を見たのは初めてです。

「橋が老朽化し倒壊の恐れがある為通行禁止 地主」と書かれた看板

橋という文字の「口」や倒壊の「壊」、通行の「通」のつくりの部分は、中身(?)が落ちないようカッティングが工夫されています。工芸でこういう手法があるのでしょうか。

人間が作った看板であり、固定化された情報ですが、その素材として常に変化する自然が取り込まれているところを、個人的に面白く感じたのかもしれません。メッセージは不変でも、見え方は毎回違う。同じでありながら、同じでない… そんなことを考えさせられました。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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