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伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレインで、西伊豆サイクリングが捗りまくり!【静岡県沼津市ほか】第一部 〜接触篇〜

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海と山に囲まれた、風光明媚な港町 “ヌマヅ”。
幼い頃から周囲になじめなかった中年nadokazuは、街の皆と距離をとって暮らしていた。

私のやりたいこと、私の本当の居場所、それは―。

というわけで、本日の駄文はこちら!

伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレインで、西伊豆サイクリングが捗りまくり!【静岡県沼津市ほか】第一部 〜接触篇〜

サイクルトレイン実施中!伊豆箱根鉄道・駿豆線(すんずせん)とは?

伊豆箱根鉄道・駿豆線。東海道新幹線の停車駅でもある三島駅(静岡県三島市)から、伊豆半島の中心部にほど近い修善寺駅(静岡県伊豆市)までの約20kmを結ぶ路線です。

伊豆箱根鉄道・駿豆線

三島〜修善寺の所要時間は、だいたい30分といったところ。全線単線なので、東京から乗り入れる特急踊り子号以外は、すべて各駅停車での運行になります。

そして、この伊豆箱根鉄道・駿豆線では、サイクルトレインが恒常施策として実施中です。

伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレイン

首都圏近郊のサイクルトレインと言えば西武鉄道多摩川線や、先日行われた西武秩父行きサイクルトレイン実証実験がすぐさま思い浮かびますが、なるほど伊豆箱根鉄道は西武鉄道のグループ会社なんですね。

▼ 参考記事

ただいま実証実験中!西武多摩川線サイクルトレインに、スポーツ自転車は持ち込みできないの?
知りたいのは素晴らしい夜明けと 切なさを宿す夕焼け だからもう行かなくちゃ ひとりでも行かなくちゃ だって友達いないから! 悲しみのぼっち自転車乗り、nadokazuです。 想いを乗せて、西武多摩川線サイクルトレインto go! というわけ...
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伊豆箱根鉄道・駿豆線、自転車乗りの利用メリットは?

三島から修善寺までは、先述の通りおよそ20kmに過ぎません。かなりの部分を狩野川に沿って走れるので、極端なアップダウンも無しです。自走しようと思えば、ほぼ苦労レスで自走できてしまうでしょう。

「じゃあ、わざわざ輪行する必要なくない!?」

と、思ってしまうところなのですが、あるんですよ。20kmの平坦で、あえてサイクルトレインを使う理由!

それはひとえに、脚力体力の温存。

伊豆半島でサイクリングを楽しもうと思うと、どこに向かってもキツ目の登坂を避けることができません。なにしろ、伊豆はどっちへ行っても山だらけ。特に半島の西側一帯、駿河湾に面した西伊豆エリアへ辿り着くには海沿いルートにも内陸ルートにも、えげつない坂が待ち構えています。

駿河湾に面した西伊豆エリアへ辿り着くえげつない坂

なのでガチ勢の皆さまはともかく、自分のようなユルポタの民に「西伊豆」は縁遠い場所になりがちです。

なんですが!

いいところなんですよね、西伊豆。海はべらぼうにキレイだし、当然のように海鮮は美味だし、独特の地形と相まって風光明媚がこれでもかと押し寄せてきます。

西伊豆

「先生、へっぽこ脚力だけど、魅力満載の西伊豆を走りたいです…」

そんなとき!

伊豆箱根鉄道・駿豆線が、大きな役割を果たします。

なぜなら西伊豆エリアへの玄関口とも言える、修善寺まで輪行できるから。20kmの距離を、自走せずに済むこと。そして自転車運搬負荷を減らすことで、100%確実に余分に脚力と体力を残しておけます。

修善寺駅

それだけ、といえば正直それだけです。けれど、それでも、だとしても、へっぽこ脚力しか持たない自分に20kmの自走負荷削減は、すさまじいアドバンテージ。修善寺の先にある地獄ゾーンへ、完璧なサラ脚で挑めます。

いずれにしても「どうせ登坂で瀕死状態になる」という結末は、なーんにも変わらないんですけどね!(血の涙)

要注意!サイクルトレインを利用できない駅と、時間帯がある!

バッチリ脚を残したままで、風光明媚な西伊豆へのサイクリングがスタートできる伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレイン。年中無休の実施ですが、利用時間帯に制限があるので注意が必要です。

駿豆線のサイクルトレイン

休日は三島駅7時11分発以降なので、首都圏出発なら始発利用でもない限り無問題。ですが平日だと9時以降の開始なので、それまでは輪行袋から自転車を出せません。

また、いくつかの途中駅では自転車の乗降不可だったり、ホームから改札までに階段があったり、利用にインターホンを使っての連絡が必要だったりします。あと特急踊り子号では、伊豆箱根鉄道の区間内でもサイクルトレインは利用できません。

いずれにしても、最新情報の確認は必須。利用前に、伊豆箱根鉄道のサイトを要チェックです!

参考 伊豆箱根鉄道グループ公式サイト サイクルトレインについて

三島駅から輪行袋不要!でも、それって意味なくない?

伊豆箱根鉄道・駿豆線で輪行すれば、西伊豆へのアクセスがラクになる。これは、絶対に間違いないです(個人の感想であり効果効能ではありません。また体感には個人差があります)。

でもでも、三島駅までは普通に輪行する必要があるし、終点の修善寺まで行っても、時間は30分程度。普通に輪行し続ければよくない? このわずかな区間だけのために、サイクルトレインを利用する必要って無いよね?

と、思っていた頃が、私にもありました…。

三島駅の改札は最後尾にあって、修善寺駅の改札は最前部にあります。普通に輪行すると、まるごと1編成ぶん+改札までの通路ぶんだけ、自転車を抱えての長距離移動が必須。

駿豆線のサイクルトレイン

ですが!

サイクルトレインの実施時間帯なら、三島駅で輪行解除して、あとは押し歩きでホームを移動できちゃう。もちろん、復路も同様です。

実際に行ってみると痛感するのですが、身体負荷が劇的に減ります。貧脚の登坂には、わずかな消耗も命取り。このサイクルトレインのおかげで、体力を余分に確保できます。

そしてライド後の全身ガタガタでヘロヘロになった復路では、鉄道移動で体力を回復した後にパッキングできるのが実にありがたい。三島駅では乗り換えタイミングで輪行作業することになるので、電車待ちのスキマ時間を有効活用できちゃうのも嬉しいポイントですね。

そんなわけで、いずれにしても、あるのはメリットだけ。

たとえ短距離、短時間、ひと区間ひと駅であろうとも、サイクルトレインは絶対正義で激推し!!これは、西伊豆を走るすべてのサイクリスト(n=1)の総意です。

意識低い系の自転車乗りからも、大きな注目が!

その先にどれほどの絶景が待っていたとしても、上り坂なんて1mmも走りたくない。そんな意識低い系へっぽこ自転車乗りの自分にとっても、このサイクルトレインは非常に魅力的です。

特に注目しているのが、内浦エリア(静岡県沼津市)へのアクセスの劇的な改善。

沼津駅からおよそ10km、駿河湾沿岸の内浦エリアには魅力的なポイントが点在しています。

船で渡る無人島にある、ホテルや水族館「あわしまマリンパーク」

あわしまマリンパーク

太宰治ゆかりの宿「安田屋旅館」

安田屋旅館

歴史ある水族館「伊豆・三津シーパラダイス」

伊豆・三津シーパラダイス

などなど、枚挙に暇がありません。

それに内浦湾の向こうに浮かんだ富士山を望む風景が、もう最っ高です(富士山ビューには運勢による個人差があります)。

内浦湾の向こうに浮かんだ富士山

なのですが!

この内浦エリアに沼津駅から向かおうとすると、狭くて交通量の多い道(しかも大型車の通行も頻繁)を走る必要があってお世辞にも気持ちよく走れるとは言いがたい走行環境に晒されます。危険度が高いし、クルマのドライバーさん方も不快でしょう。

そこで!

「伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレインで輪行しちゃう」という、アクセス方法が光り輝きます。たとえば韮山駅を下車して内浦エリアに向かうと、約4kmで口野橋(口野放水路交差点)まで到着可能です。しかも、アップダウンほぼ無し!

「とにかくラクに現地入りして、美味しいところだけを走りたい」という自分のような意識低い系サイクリストには、「最高!」としか言いようがありません。

ほかにも!

毎年1月1日と、2月10日と、3月4日と、4月17日と、6月13日と、7月13日と、8月1日と、9月19日と、9月21日に内浦エリアや西伊豆スカイラインの土肥駐車場までをカラフルなジャージ(主にアウローラ製)を着用してサイクリングする、訓練されたサイクリストの皆様にも激しくオススメだと言えるでしょう。

駿豆線のサイクルトレイン

交通量の多い狭い道を集団で走らなくてもよくなるので、より安全&快適に推し誕…特別な日のライドを楽しめます。

次回!実際に乗ってみたら、どうだった? 第二部〜発動篇〜につづく!

伊豆箱根鉄道・駿豆線のサイクルトレインで、西伊豆サイクリングが捗りまくり!【静岡県沼津市ほか】第二部 〜発動篇〜
前回の!ラb…第一部で、伊豆箱根鉄道・駿豆線サイクルトレインの概要と利便性について学んだnadokazu。第二部では、実際にサイクルトレインに乗車。西伊豆サイクリングにおける、超絶な利便性を現地で走って確認します。 ▼ 第一部 というわけで...
著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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