みなさん、こんにちは!このたび新生徒会長となりました、わたくし高坂穂乃k…すみません!すみません! みんなで叶える駄文書き、nadokazuです。
「いやー、今日もパンがうまいっ!」
老舗の和菓子屋の娘(長女でしっかり者の妹がいる)をもってして、こう言わしめるほど美味な食べ物。それがパンです。自転車に乗って、美味しいパンを買いに行く。いわゆる「パン活ライド」は、自転車の使い方として大変に正しいと言えるでしょう。
そして!
ブロンプトンのような自転車は、こうした「近所でパン活する」ぐらいの、ゆるい用途にこそ使うべきだと思うのです。誰のことだとはあえて申し上げないようにいたしますが、ブロンプトンでヤビツ峠や椿ラインや本栖みちや碓氷峠を登るだなんて、人として何かを大きく間違えてるとしか思えません。
▼ブロンプトンの間違った使い方の実例。
そんなわけで、今日は徹底的なゆるポタを貫き、美味しくパンをいただくべくブロンプトンに跨がりました。
はじめよう、ブロンプトンで「横浜パン活」!
「近代のパン発祥の地」という碑が、横浜の大さん橋入口交差点付近に設置されていることをご存じでしょうか。その碑文を雑に読むと、どうも日本の「パン屋」は「横浜からはじまった」らしいです。
▼「近代のパン発祥の地」の碑。
よさげなパン屋さんは、都心方面にもたくさんあります。ですが、そういうことなら、まずは横浜/みなとみらい周辺のパン屋を回るのが王道でしょう。
みなとみらいは、自宅から全然自走できる距離。なんですが、今日は徹底的にハードにゆるポタします。ブロンプトンをみなとみらいまで輪行して、パン活ライドのスタートです。
パン活ポイント① bake16(吉野町)
最初に向かったのは、吉野町の「bake16」。以前、自転車で走っていて、偶然見つけたお店です。「鎌倉街道沿い」という好立地ではあるのですが、ご覧の通りのひっそり加減。これクルマだったら、絶対発掘できなかったでしょうね…。
▼ひっそりにもほどがある。
bake16は、とにかくお店としての主張が控えめすぎるほど控え目。なにしろお店の外には、立て看板が申し訳程度に出ているだけ。普通のお店にあるような、大きな店名の看板は設置されていません。
初見だとパン屋さんどころか、お店なのかどうなのかも判別が難しいぐらいの地味な佇まい。これってお店のことを気付かずにスルーされてるケースも、かなり多いんじゃないかな…。と、無駄な心配をしてしまうほどです。
▼主張するのはこの立て看板だけ。
店内は、非常にコンパクト。そのうえ立て看板にも書かれているように、「なくなり次第閉店」という営業スタイルです。それだけに店頭に並ぶパンの数も限られていて、「買いに行ったけど、もう買うもの無かった!」ということもありました…(涙)。
さすがに今日は午前中早めということもあり、品揃えは申し分ありません。生ハムをはさんだ小ぶりのパンと、あんパンを確保しました。
▼シンプルな店名ロゴ。
▼コンパクト店内。
▼こんなん買いました。
bake16
横浜市南区吉野町市民プラザ向かい(公式インスタアカウントのプロフィールによる)
https://www.instagram.com/bake162016/
パン活ポイント② こねるねこ(黄金町)
Googleマップで検索して見つけたお店なのですが、とにかく!店名が!!イカス!!!だって「こねるねこ」ですよ?「こねるねこ」!!
カワイイ名前であるのはもちろんなのですが、それでいて丁寧な仕事ぶりを感じさせるし、ちゃんと「パン屋」の店名になっています。そのうえ回文とは!この店名を考えた人のネーミングセンスは、実に素晴らしいです。ゆるい感じのロゴに組み合わされた、ネコのイラストも抜群の破壊力。パッと見で気に入りました。
▼ゆるいんだけど、それだけじゃない。すばらしい。
こじんまりした店舗はカワイイ印象が前に出ていても、色使いをキーカラーだけに抑えたり、シンプルでクリーンなデザインに徹したりと非常に洗練されています。このアートディレクションをされた方、相当のワザマエでしょう…。
▼イイ感じの店構え。
そして店に並んでいるパンのほうも、普通に美味しそうなパンの中に、かわいいネコデザインのパンがさりげなく入っています。「カワイイ」と「おいしそう」のバランス感覚が絶妙。お味の方も、店名や店舗デザインの素晴らしさに負けず劣らずの高レベルでした。ここのお店は、もう完全にリピート確定!!!
▼シンプルでクリーンな店内。
▼デザインが良いので、持ち帰り用の紙袋も思わず買ってしまった…。
▼ネコのあんパン。かわいい・おいしい。
▼ショップカードが絵本クオリティ。
こねるねこ
〒231-0055 横浜市中区末吉町4丁目73−4 ORO駅前マンション一階
https://www.instagram.com/boulangerie_koneruneko/
パン活ポイント③ デューカ ディ カマストラ(高島町)
横浜駅東口の高島町方面エリアにある、いかにも「美味しいパン屋さんです!」という店構えのお店。そして実際に、美味しいパンを売っています。
▼イイ感じすぎる外観。
この店のパンは、どれもこれも「レベルたっけー!」と感心するほど美味なのですが、特筆すべきは何をさておき「ミルクフランス」!「クリームフランス」とか「ミルクスティック」と呼ぶお店もありますが、要するに「クリームを挟んだ小ぶりのフランスパン」です。で、この「ミルクフランス」にだけ限って言うと、自分の知るあらゆるパン屋さんのなかでダントツに味が良い!と思います。
▼実にイイ感じのラインナップ。王者の貫禄。
小麦の香りが鼻に抜けていく香ばしくてモチモチでサクサクのフランスパンと、クドさを一切感じさせないクリームのダブル攻撃。素晴らしいです。美味…最高…。
なんですが…なんですが…パンの表面パリパリ度合いが、かなり強力な仕上がり。食べていると割れたパン表面の尖った部分が、上顎を容赦なくグサグサ刺してくるんです。なので、せっかくの「うーまーいーぞー!」が「痛い…(涙)」に、思いっきり上書きされます。
「じゃあ、ミルクフランスが買わなきゃいいだろ!」って? いやいやいや、この店に行ったらミルクフランスを買わないという選択肢は無いんです。それほどに美味なのです。でも、食べると、間違いなく痛い思いをさせられる。
これなんていう神の試練ですか?
それとググってみたらこの横浜駅東口の高島町あたりは、「裏横浜」と呼ばれているエリアらしいです。横浜住みは軽く20年を超えていますが、そんなの初めて知りました。
…誰ですか?「鶴見区は川崎だからしゃーない」とか言ってる人は!!
デューカ ディ カマストラ 高島町店
〒220-0011 横浜市西区高島2-10-28 中山ビル 1F
パン活ポイント④ ZEBRA Coffee & Croissant(みなとみらい)
「自転車で」「近所に」「美味しいパンを食べに行く」この3つのお題を満たす店として真っ先に思い浮かんだのは、みなとみらいのMARINE & WALKにある「ZEBRA」でした。
▼それは まぎれもなく ヤツさ。
津久井湖に行かないと食べられなかった、あの巨大で美味なクロワッサンが地元で食べられる。まさに僥倖…!階段には開店当時はなかったスロープが設置され、自転車での入りやすさだって劇的に改善されています。海を見ながらいただく「クロワッサンプリン」は、小鳥ボイスのように脳を溶ろかす甘さが最高です。
▼シロップの海に浮かぶクロワッサンプリンは、ツァーリ・ボンバ級のカロリー爆弾。
ただ、今日のパン活では「ZEBRA」には、行けませんでした。
なぜか?
それは、「ぼっちで行くのがツラすぎる」からです。津久井湖の方はさておき、みなとみらいのZEBRAって「リア充感」が、もうとてつもなくも高い。ひとりで店内に入るとリア充自転車乗りの皆さまとか、カップルさんからの哀れみの視線が、血鬼術『紅潔の矢』のごとく突き刺さります。四方八方から、全身を貫く赤い矢印。縮こまりながらひとり寂しくパンを買って、逃げるように立ち去る…。
そんな勝手な思い込みにもほどがある被害妄想が脳内を支配して、新港埠頭方面にハンドルを向けることができませんでした…嗚呼…なんてかわいそうな自分!!
べべべべ、別に「クロワッサン買って帰るだけなのに、自転車を階段の上まで持って行くのが面倒になった」とか、そういうことではありませんからね!!
ZEBRA Coffee & Croissant 横浜店
横浜市中区新港1-3-1 MARINE & WALK YOKOHAMA シーサイド2F
https://zebra-coffee.com/visit/shop-yokohama/
パン活ポイント⑤ ブラフベーカリー(日本大通り)
「ブラフベーカリー」は、いつも元町の代官坂にある本店に行っています。
だがしかし!
今日は、日本大通りの支店を訪ねました。もちろん、代官坂のホンのわずかな登りを避ける意図からです!(ドヤ顔)
▼「BB」というモニュメント、リングが並ぶ装飾。そうか、ここは自転車乗りのための店だな!(激違)
このお店は「本格的なニューヨークスタイルのパンを提供している」とよく紹介されているのですが、NY行ったときにこの店に売ってるようなパンって見たっけ…?
それはさておき、売っているパンがどれもこれも美味なことは間違いありません。種類も豊富で、行く度に目移りして迷いまくります。そしてそして、ブラフベーカリーは「ミルクスティック」も素晴らしいんですよね。
▼あ、店内写真は、他の店もすべてお店の方のOKもらってから撮ってます。念為。
「味」と言う点では「デューカ ディ カマストラ」のほうに軍配を上げますが、上顎を容赦なくグサグサ刺してこない「ブラフベーカリー」のミルクスティックのほうが「トータルな美味しい体験」としては上なのではないか、と思わずにいられません。
▼手前が「デューカ ディ カマストラ」奥が「ブラフベーカリー」。「ブラフベーカリー」のミルクスティックは、表面のパリパリ部分が薄いので上顎を刺してこない。
ブラフベーカリー日本大通り店
神奈川県横浜市中区本町1-5 西田ビル 1F
http://www.bluffbakery.com/access/
開店待ちの時間は、寄り道しよう!
「ブラフベーカリー」は、土日の開店時間が11:30(訪問当時)。いろいろ回ってから到着したのですが、11時チョイ過ぎの開店前。時間には余裕ありまくりです。
せっかくなので、開店時間まで山下公園方面などをゆるっと走って、寄り道することにしましょう。ゆるポタを徹底したので、脚のライフもまったく減っていないですし。
そうそう、山下公園といえば、オシャレミニベロショップの「グリーンサイクルステーション」さんが最寄りですね。せっかくだし、ちょっと寄ってみることにしましょう。
▼山下公園前の紅葉はもう少しかな。
パン活しながら、自転車ショップ巡りを一緒に楽しむ。これってなんだか、ゆるポタ感が溢れまくって素晴らしくイイ感じじゃありませんか!?
そうそう、こういうのですよ、こういうの!
峠を越える坂道を登ったり、向かい風の中をひた走ったりするのとは、まっっっっったく違う。自分はずっと、こんな「リア充っぽいサイクリング」がしたかったんですよ!!…ぼっちですけどね。
▼ゆるポタの途中にオシャレ自転車ショップに寄り道するリア充感!
ところで、この前CBN Blogにマスターさんが、こんな記事を投稿されていました。
「まったく関心はありません」が、「この際なので」ちょっとだけ、ちょっとだけMetro Backpackを見てみましょう。
マスターさんは「これはあらゆるブロンプトン用バッグの中で最も使い勝手の良い、最定番になりうるバッグだと思います。」と記事に書かれていました。
なんですが、ミニOバッグを2個。さらにSバッグやハードシェルフロントバッグ、そしてPOTABIKEのハンドルバーバッグまで持っている自分には、一切全然まったく無用の長物です。どうせMetro Backpackのサイズ感が微妙なのは間違いないですし、実物をちゃんと確認したうえで完全論破して差し上げますよ。フフン。
ということで、「グリーンサイクルステーション」の店内へ。ありましたね、Metro Backpack。
うっ…頭が…!
あれれー?これはどういうことかなー?
気がつくと、せっかくの「パン活ゆるポタ」は、ただの「物欲爆発サイクリング」に思いっきり上書きされていたのです。これは…そうか幻術だな!?
…さない…ゆるさない…絶対にゆるさないぞ…!!
雑なまとめ
- 自転車でパン活しよう!ゆるポタ最高です!
- 横浜、みなとみらいエリアはイイ感じのパン屋さんがいろいろ!
- 自転車の機動力は絶大な武器。目的地に向かう途中で、Googleマップで周辺検索すると思いも寄らなかった店に出会える。
…えっ?「ぼっちでパン活ライドして本当に楽しいの?」「みんなでワイワイしながらグループライドしてパン活するほうが楽しくない?」って?
べ、べつに痛いところ突かれて泣いたりしてません!こ、これは目汁だ! 涙ではない!!
ちなみに、この記事に書かれている店は、すべて横浜駅や桜木町駅からスタートすれば楽勝で回れます。あ、でも横浜駅は
- ホームから改札までが遠い
- 改札から出口までが遠い
- 出口までに上り階段がある
という輪行地獄駅なので、どちらかというと桜木町駅のほうがオススメですね。
そして、もう1点。
- 物欲の火がくすぶっているときにショップに入ってはいけない…絶対に…絶対に…。
Metro Backpack、とってもイイです。SバッグとミニOバッグ(2個)の出番、無くなっちゃうかも…。ただ、これで手持ちのブロンプトンのフロントバッグが「5つ(ハンドルバーバッグを含めると6つ)」になってしまったのですが、それが嫁様に発覚したときになんと言い訳すれば命を守れるでしょうか…。
皆さまにおかれましても、本ブログの閲覧には十分お気を付けくださいませ。