頭脳明晰 眉目秀麗 美術や音楽だって 何だってできちゃう 当然 みんなにも好かれる人気者 そんな完璧な女の子が私 関谷なr… すみません!すみません!!
脚力もフツウ以下 自転車スキルもフツウ以下 フツウ以下だらけの雑魚自転車乗り、nadokazuです。
月下で踊る妖精みたいな金髪との不思議な出会いも無く、相変わらずフツウ以下の毎日を送っているわけですが、このところあちこちで「Clubhouse」という文字列が目に入ってくるようになりました。
なんだかドヤ顔してマウントとるためのアイテムになってる気がしないでもないし、「意識高い系のみなさんが先行者受益を狙って先走ってるだけで、ロクなもんじゃなかろう」という生理的な拒否感を感じないわけでもない…というのが正直なところではあります。
なんですが新しいモノを先入観だけで、よく知りもせずに斬って捨てる行為こそ老害への第一歩。機会があったら試してみたい…と思っていたところ、縁あってご招待をいただけてしまいました。
そんなわけで本稿では、巷で話題(と、言われている)「Clubhouse」を雑に使ってみたので、「雑魚な自転車乗り的にどうなの?」という、きわめて意識の低い視点で「ものすごく雑に」語ってみようと思います。
「Clubhouse」って、なんなの?
「Clubhouse」はメディアで「話題沸騰」と喧伝される、音声SNS。詳しくはGoogle先生に聞いてみてください。
アカウント登録してアプリを立ち上げると、知らない人同士がおしゃべりしているのを、そのまま聞いていられます。自分でルームを立てて独り言や知人とのおしゃべりを配信することもできます。
誰が/何人が聞いているのかは、話している人にもわかる仕様。ただ、あくまでも「おしゃべり」なので、受け取れる情報は音声だけ。また規約で録音は禁止されていて、アーカイブされません(実際は勝手に録音されていて、わんさかYoutubeにアップされてたり、中国企業のサーバに音声データ送られまくってるみたいで、こんなニュースもあります。念のため)。
あとアカウント登録時に、住所録への連携許可を要求されたりもします。アプリの振る舞いに「どうなのよ、コレ?」と感じる部分はありますね。
それはさておき、情報が完全にフロー型(残らない)であるところが、個人的には既存SNSとの大きな違いに思えます。また新規登録には既存ユーザからの「招待」が必要という敷居の作り方は、初期mixiを彷彿とさせる懐かしポイントでした。アカウント持ってれば、今のうちなら「招待しましょうか?」ってマウントが取れるぞ…!(ゲスい笑顔)
執筆時点では、どんな感じ?
ざっくり見ている感じだと、意識高い系のモデレータさんたちが、意識高い系のビジネスマン/ウーマンに向けたセミナーのプラットフォーム的に使ってるケースが多いように見えます。自分は「就業時間外も仕事のこと考えまくるのって、QOL的にどうなの?」としか思えない意識低い系なので、そっちは完全にアウトオブ眼中。
とりあえず「自転車」とか「ロードバイク」で検索して、ヒットした方々を手当たり次第にフォローしてみています。
検索結果を眺めていると、自分みたいな市井の自転車乗りだけでなく
- 栗村修ディレクター
- ZWIFTの中の人
- 自転車NPOの中の人
- サイクルショップの店長さん
- プロの自転車選手
- 自転車メディアの中の人
- 自転車Youtuberさん
などなど、ネットでお名前をよく見かける方々も多く参加されているようです。
聞いてみて、どうだった?
今の自分の環境だと、育てまくったTwitterのタイムラインみたいに「自転車の話題が四六時中展開されている」という感じではないです。アプリを立ち上げても「聞こうと思えるルームがなくてそっ閉じ」ということだって、少なくありません。
「21時ぐらいから0時ぐらいまでの時間に、ポツポツと自転車絡みの会話をしているルームが出てくる」程度というのが現状ですが、そんな中でいろいろ聞いてみています。
たとえばプロの自転車選手が機材やポジションについて語り合っていたルームは、競技志向ゼロの自分でも非常に参考になる部分が多かったです。「へー、プロはこんな風に思ってるんだー」という発見も、いろいろありました。
また自転車Youtuberさんのトークは、ライブ配信で積み重ねたのであろう経験値を感じさせる流石なもの。こちら側も気負うことなく、楽しく聞いていられることも多いです。なんですが、スピーカーに上がったゲストのトークスキルが割と壊滅的だったりするケースもあって、鏡で自分を見ているような悲しい気持ちになったりもします。
これはおそらく音声/会話という手段だからこそ、という面も大きいのでしょう。「テキストベースでの情報発信よりも、話す方が得意分野」という方々が、水を得た魚のように本領を発揮されている感じが印象的でした。
いずれにしても「知名度=話のオモシロさ」ではありません。これは、他のSNSもClubhouseも同様でしょう。そして基本的には「知らない人同士の勝手な会話に聞き耳を立てている」だけ(モデレータの方が接触的に発言を促してくる場合を除く)なので、話している人がしゃべり上手でないと「聞く」という楽しみは薄くなりますね。
ここは興味深い!
TwitterのQOLが「面白い/興味深いツイートをしてくれる人」を見つけてフォローできるかどうかに大きく左右されるのと同様、Clubhouseも「面白い/興味深い会話がされているルームを見つけて入れるかどうか」でオモシロさが決まる感じです。なので
- 活動時間帯が自分に合っている
- 話の内容が興味関心・志向と合致する
という、モデレータさん/スピーカーさんを見つけられるまでは、自分の中で「Clubhouseたーのしー!!」とはならないでしょう。
ただ、経験値が圧倒的に不足している現段階でも「ここは!」と思える部分はあります。
それはリアルタイムな肉声でのコミュニケーションになるので、発信されている方の「人となり」の解像度がべらぼうに高いこと。3DCGのバーチャルライドと、実写映像でのバーチャルライドぐらいリアルな感覚に差があります。
また動画のライブ配信と違って映像情報がない分、「話の内容」に集中していられる点も大きいかも。CBNにレビューを投稿されてる方々の、ガチ機材トークとかぜひぜひ聞いてみたいと思えます。どなたかやってください!え?アカウントがない?招待しましょうか?(ドヤ顔)
で、Clubhouseって、結局どうなの?
自分みたいな雑魚自転車乗りが「就寝前のグダグダ時間」という、大切なひとときを費やすだけの価値があるか?というのが、Clubhouseに対する個人的な最大の関心事。
そんな雑魚自転車乗り視点で見た結論は…
「まだわかんない!」です。
すみません!すみません!! 石やゴミや、パワー精度が疑問視されまくってる某スマートトレーナーを投げつけるのやめてください!!
結論づけられない理由は、あるんです。ふたつも!
「Clubhouseならではの楽しさ」みたいなものを見つける体験がまだできていない、というプラットフォーム側ではなく、こっち側の経験値不足がひとつ。
そしてふたつめはClubhouseもプラットフォームとしてまだ未成熟すぎる(例:Android未対応)、というサービス提供側にもまだ改善/展開余地が残りまくっていること。
サービスを受ける側にも提供する側にも、改善できる大きな課題がある。なので現時点では、「結論を出すには時期尚早すぎる」という結論にならざるを得ないです。
もちろん「新しいネットの遊び場で、未知の面白体験」ができる機会が増えるのは、それはもう大歓迎なので、Clubhouseさんにはテキスト情報が至高としか思えないインターネット老人(リアルも老人だろ?というツッコミ不可)の固定観念をぜひ超えてきて欲しい、とは思いますですよ。