フロントラックはリアラックに比べてどんな利点があるのだろう? みんなは単に見た目がオシャレだから、好みだから使っているのですか? という質問を海外掲示板で見かけました(xbikingというコミュニティでの投稿で、そこではフロントラックを愛用している人が多いためスレ主さんはなぜだろう、と思ったようです)。
出典 Why do so many bikes in this sub have a front rack?
以下、寄せられたコメントからピックアップしてみました。フロントラックの利点がわかりやすくまとめられているように思います。
- 軽量〜中庸な重さの荷物を入れるのであれば、フロントラックは乗り味に大きく影響しない。仮に荷物を積みこみすぎても、ラックが丈夫なものならステアリングへの影響は言われているほどはないと思う。人によって感想は違うだろうけど。もし山程の荷物を運ぶつもりであれば、分散させたほうが良い。個人的にはフロントラックは軽量な荷物のデフォルトの置き場にして、もっとキャパが必要になったら縦長のシートバッグを併用する
- フロントラックは荷物を積んでから出発するまでが早いことが多いし、荷重の調整が必要になってもバイクから降りずに行える。あとペダルの上に立ったまま荷物の位置を調整できるから安定感もある
- フロントラックのデッキに荷物を積載したほうが(バスケットがある場合でもない場合でも)、リアラックのデッキに積載するよりもずっと面倒が少ない。バイクに乗り降りする時の脚の回しかたを意識しなくてもいいから
- 何か横に長いものを運ぶ時は(例えば他の自転車フレームを運ぶ時など)、クリアランスを判断しやすい
- 個人的にはフロントラックにマウントしたバスケットに荷物をポンと入れたり、ポータースタイルのラックに縛り付けるほうが、パニアバッグと格闘するより好みだ
- もしお菓子を持っていくなら、お菓子を手に届くところに置いておける
- もしダイナモライトを使うなら、フロントラックは良いライトマウントにもなる
個人的にはラックの重量でややフロントトップヘビーになってしまう印象は受けるのですが、ポーターバッグやバスケットバッグ(バックパックだっていい)をポンと置いてすぐに出かけられるのはとても魅力的に感じます。悪路を走らない舗装路ツーリングでは良い選択肢の一つかなと思います。
フロントラックの世界はかなり奥が深く、試行錯誤も必要ですが人によっては幅の狭いフロントキャリアーとパニアバッグ用のローライダーラックを組み合わせたりしていることもあります。フロントで荷物を扱うことの利点は他に、個人的にはバイクの取り回しが簡単になる(リアを振り回すのがラク)ということもあります。