YouTubeで「スーツ交通(主に鉄道)」「スーツ背広(主にトーク)」「スーツ旅行」などのチャンネルを運営している「スーツさん」を御存知の方は多いと思います。元々鉄道の話題を主軸とする大人気のYouTuberさんですが、今年1月にスーツ旅行チャンネルで「自転車で巡る東海道五十三次」動画シリーズを出されていました(下は紹介記事)。
そのスーツさんがまたしても電動自転車で、今回は中山道・東京〜京都の旅に挑戦していた模様です。撮影は5月頃に行われたようですが、8月21日に第1回の「江戸・日本橋→鴻巣宿」の動画が公開されました。
東京〜京都590kmを電動アシスト自転車で
東京から埼玉・群馬・長野と北西に向かい、岐阜と滋賀を通過して最後は京都・三条大橋に到着する、という約590kmもの旅程です。長野県では難関・鳥居峠も通過されたようです。初回放送では荒川の北部をよく走っている方なら見覚えのある風景がたくさん登場していました(御成橋や吉見のさくら堤公園など)。
昔の人はなぜこんな遠回りをして京都に向かったのだろう? という疑問は動画で説明されていますよ。風景を楽しみつつ日本史も学べる素晴らしいエンターテイメントに仕上がっています。
8月21日のプレミア公開時はYouTubeサーバーの不調でストリーミングが一時中断されてしまいましたが、その後放送が復活するまでの「お詫びライブ放送」ではスーツさんが少しだけ撮影裏話を紹介されていました。
まず道中にメカトラブルがあったらしく、一度は自転車をメンテナンスしてもらったそうです(詳細はネタバレになるので話されていませんでした)。また視聴者からの「ロードバイクのような速い自転車には乗らないのか」という問いに対しては、荷台に大きい荷物を置く必要があること、スピードを出す必要があまりないことなどを挙げられていました。
スーツさんが乗られているのはパナソニックの電動アシスト自転車のように見えますが、自転車メーカーからの案件打診もあるらしいことを匂わせておられたので、もしかするとスーツさんの将来の自転車旅行では新しい電動アシスト自転車が登場するような気もします。
▼ スーツさんは1年前にこんなツイートをされています。うちの電動アシストを使ってほしい!というメーカーさんはご連絡してみてはどうでしょうか。
電動アシスト自転車メーカーさんで、うちの製品を宣伝してほしい!ということがありましたらご連絡頂けませんでしょうか?
連絡先はこちらです。
me-ru@su-tudouga.com— スーツ (現在いる場所は秘密にしているので、目撃した方はご協力ください。) (@usiuna7991) June 1, 2020
スーツさんの旅行・撮影スタイルを見ると極端な前傾姿勢のスポーツバイクは向いていないと思うので、ちょっとだけ前傾して体重をハンドルにも分散できるようなコンフォートジオメトリのクロスバイク未満・シティバイク以上の自転車が向いているんでしょうか。ストップ・アンド・ゴーがしやすく、距離を稼ぎたい時は体力をセーブできるような自転車が良さそうですよね。
撮影はGoPro Hero9とソニーのハンディカム(FDR-AX45との噂あり)の併用のように見えます。
それにしても動画で本当に大事なのは機材ではなく、伝えるべきストーリーがあるか、それをどう伝えるかなのだろう、と再認識させられます。最近のスーツさんの動画は1時間や90分といった大長尺のものが多く、時間を確保できない時には見られないことが多いのですが、長い動画でも無駄が全くないので一度見始めたらつい最後まで見てしまいます。
風景的には3回目あたりからかなり見ごたえがあるらしいのでご興味のある方はチャンネル登録などして是非チェックしてみて下さい。