ハイキングは楽しいけれど、途中で自転車にも乗れたら楽しみがさらに拡がるのだが… という趣旨のことを「サイクリングと山歩きの似ているところ・違うところ」という記事で触れたところ、
大丈夫だ。お前が感じた些細な問題は自転車を担いで歩くことで容易に解決できる!
というご提案をいただいたので、本当にそうだ! その通りだ! ということで方法を調べてみました。
右手にクランク・左手にフォーク
これが一番良い方法かどうかは不明ですが、背中に自転車を担いである程度の距離を歩くという点では「Hike-a-bike」という下の記事の記述がわかりやすかったのでご紹介します。
出典 Hike-a-bike – Mastering the art of carrying your bike – H+I Adventures
- チェーンリングが複数ある場合は最大ギアにかけておく(安全対策)
- 自転車のドライブトレイン側に立つ
- ドライブトレイン側のクランクを6時の位置(地面側)に回しておく
- ここでスクワットし(屈む)、右手でクランクアームを持つ(BB付近で)。左手でフォークの下側を自分に最も近い位置で持つ
- 脚の力を使って立ち上がり、ダウンチューブを肩にかける。また可能ならバックパックのトップにひっかける(EVOCのバックパックは肩より少し高さがあるのでやりやすい)
- 自転車の重心を取って快適な立ち位置にする。通常はボトムブラケットを首に位置させる
- トレイルを歩きはじめる時は、足に全体重をかける前に、足をきちんと置けるか確かめる。自転車があるので少しトップヘビーになる
同メディアによる下の動画を見たほうがイメージしやすいと思います。
羊飼いをイメージする
キリスト教における「良き羊飼い」の姿を想像するとうまく行きそうです。羊の前脚をフォーク、後脚をクランクに見立てると同じ担ぎ方になっています。つまり上の方法は2000年以上の歴史を持つ由緒正しい羊の担ぎ方に由来しているのですね(動画の最後でも一瞬だけ羊飼いが登場します)。
バックパックは必ずしもEVOCでなくとも良いと思いますが、肩に近い位置まで高さがあるもののほうが確かに重量を分散できて良さそうです。
重さ自体は問題ではない
登山者の荷物を背負って運ぶ「強力(ごうりき)」と呼ばれる方が行う「歩荷(ぼっか)」では、数十kgの荷を担ぐことも珍しくないと聞きます(ネパールの少数民族、ヒマラヤのシェルパが有名)。麓から山小屋まで重い食料を運ばれている方も多いですね。
自転車も重心バランスさえうまく取れればトレイルを歩き続けられるのだと思いますが、そこまで本格的でなくとも、ライド中にどうしても自転車で通過できない短いセクションに遭遇した時、短距離なら担いでクリアできる場合も多いでしょう(両手が塞がるのでそこだけ注意ですね。あとオフロード系シューズはやはり必要)。平坦なら気軽にチャレンジできますね。