RAVEMEN FR160(フロントライト)の初期使用感です。製品の詳しい仕様についてはこの記事で紹介していますので、本記事では実際の使用感を中心にご紹介していきます。とはいえ使いはじめて間もないので、軽い実物紹介的にお読みいただけると幸いです。
▼ GPSサイコンとマウントでサンドイッチするような装着方法が最大の特徴です
光量も視認性も期待以上
まず明るさについて。思ったよりもハイパワーだなぁという印象を持ちました。「照らす」ことを主目的としたライトではないとは言え、相当明るく感じます。下の写真は日中でのハイモード時の光量ですが、デイライトとして使う場合は公称13.5時間のローモードでも十分目立つと思います。
サイドからの視認性も想像以上に良かったです。下もハイモード時の光量で、夜間に地面に置いた状態を撮影。光束は前方には伸びないものの、きれいに180度を照らしています。
暗い林道や曇天・雨天時での走行では非常に頼りになるセーフティライトだと思います。夜間は走らない方でもデイライトとして、緊急用として重宝するでしょうし、本格照射用のメインライトのバッテリーを温存するためにデイライトはこれに任せる、という運用も良いと思います。
重量は実測52gで、49gのXOSS G+と似たような重さ。マットブラックの筐体は安っぽさも感じられず、ビルドクオリティも良し。電源ボタンはしっかりしたクリック感があり、かつ固すぎず、好感触です。なお電源オン時は、最後に使用していた時のモードで点灯(または点滅)します。
また、かつてAmazonレビューで指摘されていたマウントのガタ付きも対策済みらしく、筆者は特に問題を感じていません(上下とも初期状態のGarminマウントで使用。なおオプションでWahoo/Bryton用マウントも入手可能です)。固すぎず・緩すぎずのタイトな嵌合感です。
防水性能については、雨天でも1日中使いましたが問題なし。USB-C端子のカバーも押し込みやすく、外れにくい。ただ、筐体下部に4つのネジがあるので上下逆に運用する場合(ダブルマウント下部に取り付ける等)は雨滴が落ちないよう気をつけたほうが良いかもしれません(分解していないのでOリングなどでシールされているかは不明)。
fabric Lumarayとの比較
さて、ここでRAVEMEN FR160の先祖(?)製品、fabric Lumaray(詳細はこちら)との大きさを比較してみましょう。FR160は最初手に取った時「おっ、結構でかいな」と感じたのですが、こうやってみるとやはり大きいですね。バッテリー容量が全然違うせいでしょうか。結果的に配光面積も大きくて良いのですが、人によってはもっと小さいほうが良いと感じるかもしれないですね。
ふとひらめいてFR160の上にLumaray、その上にXOSS G+をスタッキングしてみました。LumarayはFR160よりもコンパクトさが際立っており、これはこれで現在でも魅力的な製品であると感じます。主観ですが、流線型のデザインもLumarayのほうが洗練されている印象。Lumarayは今ほとんど流通していないようですが、ディスコンなんでしょうか。
この「GPSサイコンとサンドイッチするタイプ」のライトが今後他社からも出てくるのかどうか気になるところですが、RAVEMEN FR160はデイライト・ポジションライトの定番になりそうな気がします。ただ登場してからまだ半年も経っていない製品なので、長期的な耐久性などは注視したいところですね(Amazonでの取り扱い開始日は7/13)。
最後に車体への取り付けですが、私はフロントバッグを使うことが多いため、レックマウントをステムモードにし、少しだけ高いところに持ってきています。この位置でデイライト・ポジションライトを使えるのはとても助かりますね。
一般的にはアウトフロントマウントで使うことが多いことでしょう。RAVEMENからもGoProアダプター付きのマウントが出ているので、チェックしてみて下さい。本体と一緒に買うと安くなるクーポンが出ている時があるようです。