製品レビュー

デーツはどれがどんな味? 2社4品種を食べ比べてみた【UAE vs. イラン】

欧米のサイクリストが「ライド中のおやつ」としてデーツを推薦しているのを掲示板で度々目にするようになり、私もよく食べるようになりました。これまで特に品種やメーカーなどは気にしていなかったのですが、先日「デーツクラウン3種食べ比べ」を購入してみたので、合計4品種を食べ比べてみました。果たして品種(またはメーカー)によって味が結構違ったりするのでしょうか。

デーツ

今回入手したデーツクラウン社の「デーツお試しセット」は「心地よい甘さ」とされる「ファード種」、「マイルドな甘さ」とされる「カラース種」、「濃厚な甘さ」とされる「クナイジ種」の3品種の食べ比べセットです。加えて「AMAL社のデーツ(サイヤー種)」を食べ比べてみました。

デーツ

ちなみにデーツを食べたことのない方向けに味を説明すると、「あんこと干し柿を足して二で割らないくらいの甘さと味わい」という感じかなと個人的には思います。

さて、食べ比べてみてまず最もキャラが立っていたのは「デーツクラウン」の「カラース種」でした。キャラメルのような味わいがあります。今回食べてみた中ではいちばんわかりやすくその他とは違っていました。もちろんおいしい。

次に際立っていると思ったのは「デーツクラウン」の「クナイジ種」と「AMAL社」の「サイヤー種」です。どちらも濃厚で、砂糖を使わずによくこれだけ甘くなるものだなぁ、と驚かされます。

さてこの「濃厚」vs.「濃厚」の対決では、単に濃厚さという点では「AMALの種抜き(サイヤー種)」が上です。めちゃめちゃ濃いッ!! 黒糖感もこちらのほうが強いッ!! 一方「デーツクラウンのクナイジ種」は、みずみずしい食感で後味も少し複雑さがあり、上品な味という感じがします。AMALのサイヤー種デーツは、ある意味、野性味を感じるほどの強烈な甘さです。

デーツ

「デーツクラウン」のデーツ原産国はUAE(アラブ首長国連邦)となっています。「AMAL社」のデーツ原産国はイランです。他にも近所のスーパーでたまに買っているチュニジア産の種抜きデーツも一緒に食べくらべてみたのですが(品種は書かれていなかった)、味わい的には「カラース種」に近かったかな? イランのAMAL社のものは、いちばん乾いている感じがしました。

ちなみに種抜きのデーツはサイクリングや野外活動で扱いやすいです(下の写真のようにジップロックに入れて携行しています)。デーツの種はとても硬いので、うっかり噛まないように気をつけましょう。「デーツクラウン」は種ありになります。

デーツ

デーツクラウンのデーツは、どれもみずみずしく(水分がやや多めというか、しっとり感がある)、フレイバーも複雑なところがあっておもしろい。洗練された味と言えるのかなと思いました。AMALのデーツは、良い意味で田舎っぽく、大味。田舎のおばあちゃんが庭先で干して作りました、みたいな感じがします。あと比較的乾いています(乾燥した分だけ糖度が高いのかな?)。

栄養成分的にはどれも100gあたりのカロリーが概ね300kcal前後。脂質は0.2〜0.3g。たんぱく質が2.1〜2.2g。食物繊維が7gほど。残りは糖質で、加えてカリウム・マグネシウムといった重要な電解質を含み、ポリフェノールも多いとされています。低GI食品なので、精製された糖に比べると血糖値の上昇がゆるやか(故に太りにくい・満足感も長持ちする)。

ナッツもそうですが、太陽の光をいっぱい浴びてから乾かされたものは、栄養素が豊富だなと思います。

▼ 3種お試しセットはこちらです。種ありです

▼ 大自然ヤバい感溢れるAMAL社の種なしデーツ

▼ キャラメルっぽいフレイバーが特徴のカラース種。これはファンが多そうです

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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