いや〜、ちょっとうっかりしてました。いい感じのハンドルを衝動買いしてしまい、いざ交換しようとしたところ下の写真のような具合です。はい、ステム側のクランプ径が31.8mmなのに25.4mmのハンドルを買ってしまったのでした!
ここ数年オーバーサイズとも呼ばれる31.8mmのステム・ハンドルばかり使っていたので、25.4mm製品が存在することをほぼ忘れていました。
そこでとりあえず使い慣れているTHOMSONの同じElite X4ステムで25.4mmのタイプを通販で買おう。と思って調べてみても…何処にも売ってない! なんとディスコン! もうそんな時代なのか…
まぁそうですよね。ならNITTOのいいステムを買ってみよう、と物色しはじめたものの、気になった製品はどれも即納とは行かないらしく、とりあえず1〜2日で応急処置的にすぐに乗れる方法はないかと考えました。
35mm幅のシムを買おうと思うも…
こういう場合、径を変換してくれるシム、スペーサーが存在します。というわけで、下のシムを買おうと思いました。すごく普通のタイプ。値段は大体5〜600円です。フォークコラムやシートポストでもこういうパーツが使われることがありますよね。ベルやライト、サイコンにも樹脂製のスペーサーが付属していますが、あれの金属版です。
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しかしポチる直前に、ふと気付きました。このシムは幅が35mmらしい。うちのトムソンのステムのカバー、もっと幅広なんじゃないか…
というわけで実測したところ約44mmでした(半端な数字ですが何回か測っても44mmでした)。とすると、上のシムを入れても、恐らくうまくクランプできないでしょう。
DIXNAの31.8→25.4mm用ハンドルシム
そこで違うタイプのシムを用意します。このディズナのハンドルシムは左右のスキマに挿入するタイプなので、「かかり」が足りなくてガッチリ締められない、ということにはならなさそうです。
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このシム、amazonのレビューを読むと作業中にズレるので両面テープで固定するのがオススメらしいです。というわけでちょうど良さそうな幅の3Mの両面テープも一緒にゲット。
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こんな感じできれいに貼れました。幅は2〜3mmくらいカットする感じです。
テープを貼ったらステムのフェイスプレート裏に固定します。
ステム本体側にもあらかじめシムを貼ります。こうやって見ると、35mmの一体型のシムだとやっぱり接触面が少ないので心配です。ところでトムソンのステム、いつ見ても切削が美しいですね。
これでハンドルシムの貼り付け完了です。こうすることによってハンドル位置を調整する時にシムの位置がずれたり、ポロッと落ちてしまうのを防げるというわけです。これは確かに良いアイデア!
固定力が弱い場合の対処法
結果、バッチリ固定できました。見た目は、なんか妙な感じですw はやくカッコいい25.4mmクランプのステム探してあげようww
さて、全く問題ない強度で固定できましたが、もし適正トルクで締めてもハンドルが動いてしまうような場合は、シムがハンドルと接する面をヤスリで少し傷つけるか、あるいはカーボンパーツで使うコンパウンドを使うのが手っ取り早くて良いと思います。
カーボン・アッセンブリー・コンパウンドはカーボンパーツ以外に、金属製のステムやシートポストなどでも勿論使えます(ただし金属面にすり傷は付くので気になる方はご注意)。
入手しやすいものとしてはフィニッシュ・ラインのファイバーグリップやモーガンブルーのカーボンアッセンブリーペーストがあります。これを使うと規定トルク以下でも十分な力で締結できることがあるので、締めすぎてパーツを壊すということもなくなります。持っておくと便利です。
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ただし使用するステムとハンドルによってはこうした対処をしても、どうやっても十分な固定力を得られない組み合わせもあるようです(最初に紹介した35mm幅のシムはシマノPRO・LTステムと相性が悪いという情報があります)。そういう場合は安全のためにも同じクランプ径のステムを買いましょう。