CATEYEのリアライト「TIGHT」をご紹介します。昨年暮れ頃にリリースされたばかりの、同社最新のリアライトです。 LEDを5個搭載、単4電池2本込みの重量は49g(筆者による実測は45g)、発光モードは点灯(約120時間)・点滅(約180時間)・ラピッド(約160時間)の3種類…
等々の数字上のスペックは下のキャットアイ公式製品ページでご覧いただくとして、本記事では実際に使っている私による私的な使用感をお伝えします。
公式 TIGHT | 製品情報 | CATEYE(キャットアイ)
その前にお願いです! この製品についてはCBNにrinreyさんによる非常に有益なレビューが存在しています。CATEYEの他のライトとの比較などもありますので、是非先にそちらをお読みいただき、その後に本記事に戻ってきていただければ幸いです。
最初にまとめ的なことを書いておくと、このテールライト、すごくいい!
防水性を意識した新デザイン
まず外観から見ていきましょう。こんなふうに机の上に自立できる筒状です。これまでのキャットアイのリアライトにはなかった感じの、ちょっと洗練されたフォルムです。OMNIシリーズが「昭和・平成」な雰囲気だとするなら、こちらはよりモダンな「令和」的なデザインと言っても良いのではないでしょうか。
そしてこのライト、取扱説明書を読まずにフタを開こうとしたのですが、直観的に開け方がわかりませんでした。それもそのはず、これまでのキャットアイ製ライトとは全く違う開け方だからです。
下の写真に見えている黒いリング、これは同社製のフレックスタイト・ブラケットに付属するあのリングと全く同じパーツなのですが、なんとこれを緩めることでフタが開きます!
バラすとこんな感じです。黒いリングを外すと、外側のケースをスライドして外せるようになるのです。しかも黒いプラリングのずっと下にはゴムのOリングがあり、反対側もゴムのシーリングがあります。これはIPX7という非常に高い防水性能を実現するための仕様です。
中にはLEDライトが5個並んでいます。
これはまぁ、よっぽとじゃないと水は入らないだろうなと思わされます。特に縦にして使う場合の防水性能はかなり強力そうです。横にして使ってもまぁ問題はなさそうに見えます。
普通の人は付属のフレックスタイト・ブラケットで縦にして使うと思いますが、私の場合は同社のリアラックブラケットを使って横にして使っています。
OMMI 3やOMNI 5のまあるい感じのデザインも可愛らしくて大好きなのですが、このTIGHTのモダンなデザインもかなり気に入っています。電子ライターみたいなフォルムですが、安っぽさはなく高級感さえ感じます。
あとOMNIシリーズだとフタを開く時に10円玉のようなコインが必要ですが、TIGHTはツール要らず。これもすごくいいなと思いました。フレックスタイト・ブラケットのリングを流用したアイデア、素晴らしいですね。
明るさ・視認性はどう?
では明るさや視認性を見ていきましょう。これは他のライトと比較したほうがわかりやすいので、すぐ手元にあったCATEYE OMNI 3 AUTOとREFLEX AUTOと並べて点灯状態を写真に収めてみました(左からOMNI 3 AUTO, TIGHT, REFLEX AUTOの順)。
これはCBNのCATEYE TIGHTレビューでrinreyさんも書かれているのですが、TIGHTのほうがOMNI 3 AUTOよりもこのアングルではずっと明るく見えます。
OMNI 3 AUTOの点灯状態でのランタイムは100時間、TIGHTは120時間です。そう考えるとこの明るさはめっちゃ優秀だとは思いませんか。使われているLED自体が別物なのでしょうか、次元の違う明るさです。
ただし、サイドからの視認性はそこまで良くはありません。下の写真でわかりますが、乾電池のすぐ側面がわりと暗めです。
下の写真はいちばん左がTIGHT、次がOMNI 3 AUTO、次がREFLEX AUTOという順番。サイドからの配光はOMNI 3 AUTOのほうが若干いい感じです(この点でもっとすごいのはREFLEX AUTOですが)。
しかしTIGHTは、OMNI系よりも少しだけ全長が長いです。厚みはほぼほぼ同じなのですが、5mmほど長い。そして長方形のシェイプということもあり、裏面から見るとこんなふうにOMNI 3 AUTOよりも発光範囲が広く、全体的に存在感が大きいです(とはいえこのアングルから見て光量が多くてもあまり意味がないシチュエーションのほうが多いとは思います)。
それでも一番大事な正面からの視認性という点ではこのTIGHT、OMNI 3 AUTOよりも断然明るいです。
ただ、rinreyさんのCBNレビューによるとOMNI 5のほうがTIGHTよりも明るいようですよ。
でもそのOMNI 5は点灯時間が約60時間と、TIGHTのちょうど半分です。そう考えるとこのTIGHTというライト、かなりいい感じのポジションを埋めてきた製品であるように思えます。防水性能についても、OMNIシリーズにはゴムのシーリングはありますが防水性能が謳われているわけではありません。
TIGHT | OMNI 3 AUTO | OMNI 5 | |
---|---|---|---|
点灯 | 120時間 | 100時間 | 60時間 |
点滅 | 180時間 | 200時間 | 90時間 |
ラピッド | 160時間 | 350時間 | 120時間 |
LED | 5個 | 3個 | 5個 |
防水性能 | IPX7 | – | – |
重量 | 49g | 41.6 g | 41.8g |
実勢価格 | ¥2,345 | ¥1,773 | ¥1,143 |
しかしTIGHTははっきりとIPX7対応が謳われていて、しかもOMNI 5ほどではないもののOMNI 3よりはずっと明るい。そしてランタイムはOMNI 3 AUTOよりも20時間長い。サイドからの視認性は若干OMNI系に譲るものの、真後ろから見た時の視認性はずば抜けて良い。
それに加えてもうひとつ良いところは、ボタンの押しやすさ。OMNI系もボタンが固くて苦労するというわけではないですが、TIGHTはほんと軽くボタンを押すだけで反応してくれます。ライトアクションです。
TIGHTはOMNIシリーズを置き換えるか?
思うに、CATEYEのテールライトは今後OMNIシリーズが廃止され、TIGHTに置き換えられていくのではないか… という気がしないでもありません。
この記事を書いている時点でamazonでのTIGHTの価格は¥2,345。OMNI 3 AUTOが¥1,773、OMNI 5が¥ 1,143。最新製品だからということもあるかもしれませんが、やはりOMNI系の上位互換製品という位置付けのような気がします。とは言えOMNIシリーズの全方位からの視認性の良さも捨て難いので、当分併売を続けてくれるとありがたいですね。