毎年9月にドイツ南部・フリードリヒスハーフェンで開催されている世界最大の自転車見本市、EUROBIKE(ユーロバイク)。今年は最終的にキャンセルとなってしまいました。
公式 Tighter corona travel restrictions stop Eurobike 2020
コロナウィルスの再拡大と出展者の減少
EUROBIKE 2020はもともと9月に開催される予定でしたが、COVID-19の影響のため、5月時点で11月への延期が決定していました。
結果、11月24〜26日にかけてメッセ・フリードリヒスハーフェンで「Eurobike Special Edition」が開催されることになっていたのですが、このスペシャルエディションも開催の中止が10月16日に公式サイトで発表されました。
理由としては欧州で新型コロナ感染者が再び大幅増加傾向に転じていること、その結果、EU域内での移動制限が増え、ドイツ国内でも特定の地域からの移動が制限されはじめたこと。
欧州外からの入国も当然制限が強化されつつあり、仮に入出国が可能だったとしても社員の出張を見合わせる企業もあり、出展者も減少。
つまりコロナウィルス感染拡大防止と、出展者減少というダブルパンチが加わって今回の開催中止の判断に至ったようです。
大自転車見本市がなかった2020年
今年は毎年台湾で開催されているTAIPEI CYCLE SHOWも3月から5月にリスケジュールされた後、リアル版は最終的にキャンセルに。
日本でも3月に万博記念公園で開催予定だったサイクルモード大阪が中止となり、幕張メッセで11月6日〜8日にかけて開催予定だったサイクルモード2020も7月に中止が発表されていました。この結果、2020年は大規模な自転車見本市がなかった年、ということになります。
ちなみにレースでもジロ・デ・イタリア参加選手でもコロナ陽性者が出てしまい、残りのステージを続行できるのか注目されています。
考えてみるとツール・ド・フランスがなんとか無事に開催できてプロトンがシャンゼリゼまで辿り着けたのは、2日前に1日で3万人の新規感染者を出したフランスの現状を考えると本当にラッキーだったように思います。
来年になったら新型コロナウィルスとの付き合いがなくなるわけではないでしょうから、イベントもレースもそれを前提とした新しい運営方法を考えていく必要がありますね。イベントについてはネット配信を並行して行うところが増えていますが、この動きは来年も加速するでしょう。
来年春のCYCLE MODE TOKYOはバーチャル版も用意されるのでしょうか(入場料が取れなくなると難しいのかな?)。