チェーン・ワクシングは(フィンランドの)冬には向いていない、というタイトルの興味深い投稿を海外掲示板で見かけました。雪国や北国、あるいは雨の多い地方でチェーンワックスの導入を検討されている方の参考になるかもしれないので、ご紹介します。
出典 Chain waxing isn’t for the (Finnish) winter
以下、スレ主さんによる投稿です(強調部及び※マークは筆者による追加)。
チェーンをホットワックス加工するようになってから2年が経ちます。ドライな天候では、よく知られている恩恵が確かにあると思います。しかし冬のサイクリングでは、ワックスのパフォーマンスにはかなりガッカリさせられてきました。
特に雪が溶けはじめ、グラベル路がドロドロになってくると顕著で、たった2キロ走っただけでチェーンがひどく軋む音を立てるのです。水がワックスを洗い流して、砂が機械的に摩擦するのだと思います。さらにロードソルト(※融雪目的)が加わるので、チェーンはオレンジ色になってしまいます。
最初のワクシングではチェーンの潤滑剤は完全に洗い流し、ホットワクシングの際には毎回(この冬は4回とかやりましたが)、作業前に超音波クリーナーを通しています。それでも毎回、2回通勤するだけで、チェーンがひどくキーキーいうのです。
冬のバイクについてはウェットルーブに戻さないといけないかもしれないです。
以下、目立ったコメントからいくつかピックアップしてみます(抄訳)。
- 私も同じ結論に達しました。どろどろの雪のコンディションではワックスはとても悪いです(27いいね)
- (上の人に)どろどろ雪の場合、凍結防止のための塩が加わるのが問題なのではないかと思います。塩水にさらされたらパーツ類をすすいで乾燥させないといけないですし(4いいね)
- うん、ワックスはウェット環境で良かったことは一度もないね(6いいね)
- 砂の多いマッドコンディションでも同じような経験をしました。一回のライドでワックスが除去されてしまいました(4いいね)
- (上の人に)同じことがオイル潤滑でも起こったと思いますよ。コンディションによっては本当に頻繁な再潤滑が必要になります。チェーンを油で重く潤滑するとノイズが少ない時間は少し長くなり、放置しておいても錆びませんが、その結果発生している過剰な摩耗をマスキングしているだけにすぎません(5いいね)
- チェーンがひどく濡れた時は、リ・ワクシング(というか「どっぷり浸す」)が必要という点は同意します(10いいね)
- あまり雪は多くないですが、とてもウェットなUKの土地に住んでいます。チェーンがライドごとに完全にゴミになってしまうので週に2〜3回ワックス加工(浸し)しています(3いいね)
- ワックス加工したばかりのチェーン(フル加工)でロングライドしている時に突然の土砂降りに見舞われたことが複数回ありますが、翌日にはチェーンが終わって(DONE)ました。フルディップが必要でした(5いいね)
- 私は土砂降り直後にチェーンをワックスに浸す必要があったことは一度もないですよ。本当にウェットな時は用心からワックスを少し垂らすようにはしています。大体は乾燥させるだけです。チェーンにサビはゼロです。なぜこういうこと(※大雨の直後にワックス加工したチェーンがすぐダメになる事例)が起こるのかわかりません。私はサウスフロリダをよく走っていたのですが、ウェットルーブと雨の組み合わせはチェーンとカセットを抵抗の大きい黒い塊にしてしまうものでした。ドライルーブでは単に流されるだけ。ワックスの場合、クリーンで、大体はドライで、雨後でもグレートに動きます(4いいね)
同意・不同意、やや意見が分かれるところもあるようですが、おおむね「大雨の後は放置せず乾燥させてから再ワックス加工が必要になることが多い」という意見が目立つように思えました。
一方で伝統的なチェーンオイルによる潤滑は、「ノイズが出ない期間(潤滑が効いている期間)」自体は伸びるのでメンテナンス(再注油)の頻度は減るものの、駆動系パーツの寿命自体はワックス加工のほうがやはり長い、という意見もあります(その結果駆動系パーツの交換頻度が減るので、その意味においてはメンテの頻度が減る、とも言えそう)。
家の中や手、ウェアが汚れないという点でもワックスは本当に良さそうですが、冬や梅雨時でもよく乗る方にとってはワックスはメンテの頻度が増えそうです。ウェット環境で自転車通勤をされている方にとっては労力が大きいかもしれないですね。オイルとワックス、それぞれのメリットとデメリット、トレードオフを考えて何を最優先に考えるか、ということでしょうか。









