皆さん昨日のツール・ド・フランス2026第15ステージはご覧になったでしょうか。前日夜に行われたドーピング検査の時間帯が間接的に影響したのではないかと海外では激怒している人が多いのですが、今日の記事はそれとは関係のない内容ですので安心してお読み下さい。タデイ・ポガチャルのバイクフィットが独特すぎるのでは、という議論を海外掲示板で見かけたのでご紹介します。

image from @tadejpogacar
以下はスレ主さんによる投稿。
ツールを見ていて、ポガチャルのバイクフィットが本当に独特だと感じざるをえません。特に彼のヒップアングルはすごく開いていると思いますし、膝も仲間たちに比べるとだいぶ上まで上がってきません(訳注:ヒップアングルについてはこの画像が参考になるかも)。デル・トロもかなり同じように見えます。ツール参加中の多くのライダーが今では165mmクランクを使い、サドルをギリギリ前まで押し出しているのが普通ですが、ポガチャルと同じくらいヒップアングルが開いている人は誰もいないように思えます。そう考えるのは私だけでしょうか? 私は股関節インピンジメント(Hip impingement)があるのでヒップアングルを開くのにいろいろやってきましたが、まだポガチャルほど開けてはいないのでとても興味があるのです
以下、主だったコメントの抜粋・抄訳です。
- うん、ポガチャルは165mmクランクを使い、サドルアングルは-6でサドルはアグレッシブに前寄りだからね(28いいね)
- (上の人に)あのサドルの傾斜(tilt)は彼のバイクフィットの中でいちばん驚くところです。とにかくクレイジー(9いいね)
- もし君のステムがベタ付けで、ヒップ(股関節)がBBの直上前にあり、サドルに少しくらいの傾斜もないとするなら、一生子供を作れないことになるよ(15いいね)
- (上の人に)ライダーによっては登りの時にサドルが水平になるようにしたいからそのようにしているというセオリーがあります(4いいね)
- (上の人に)いや、ヒップアングルを閉じることなく身体全体を前方に回転させるためにああしているんだよ。フロントを低く、後方をフラットにするのがプロのポジション。それに耐えられる力があるなら、サドルに傾斜があると役立つ(7いいね)
- (上の人に)タデイ本人が、山岳ステージではサドルをさらに前方に傾けるって言っていたよ。私達のここでの推測とは違うと思います(1いいね)
- 今ではかなり当たり前の設定になったね。数年前にサドルの傾斜が緩和された時、ほぼ全員が一晩で同じように変えた
- 私もスレ主さんと同じタイプで、股関節インピンジメント持ちで、タデイと少し走ったこともあるのですが、ストロークの頂点で彼のヒップアングルがいかにリラックスしたものかがはっきりわかります。私が思うに、それに役立っている大きい要素は彼の身長です。彼は比較的小柄なので、大腿骨がそこまで関係してこないのです。彼の身長とアグレッシブなサドルセットバック、ティルト、そして私が思うに比較的ショートなリーチで比較的アップライトに座っていること、それら全てが彼の開いたヒップアングルに貢献していると考えます。私もヒップを開くために比率的に似たようなセットバックを試そうと考えたのですが、前乗りになるほど両手への重量が極端になるため、姿勢を維持できるのもタデイのすごいところだなと感心します、彼の体重や、アマチュアと比べてどれほど多くのパワーをペダルに伝えられているのかも影響しているのでしょうけれども(3いいね)
- ポガチャルはクリートもいちばん後ろに付いているよ。ただ、真似てもうまくいく人はまずいないと思う。週に25時間、一日中320ワット出しているようなプロでない限り(1いいね)
記事冒頭に掲載したポガチャルのバイクを見ても、サドルがかなり前傾しているのがわかりますね。様々な推測はあるものの本人は登りでこれがいいからと言っているらしいので、ヒルクラをよくやる方は試してみると面白いかもしれませんね。165mmクランク・前傾サドル・クリート最後方、というのは日本のアマチュアライダーのあいだでも流行っていたりするのでしょうか?
手への負担が増えるらしいので、その意味でも体幹を鍛える必要があるのかもしれないですね。






