ADEPT(アデプト)の「モーティブ」というサドルの製品紹介&ミニレビューです。全長が短い、いわゆる「ショートノーズ」タイプのサドルで、筆者は小径車のTern Crest(関連記事一覧)で昨年暮れ頃から使いはじめました。だいぶ前に話題になったショートノーズ・サドルとはどんなものか、と興味があったので導入したのでした。
まずは製品ツアー的に眺めていきましょう。ADEPTモーティブの見た目は個人的にすごく高級感があるように感じられ、好みです。エンボス加工?的な浮き上がったADEPTロゴもカッコ良く、数千km座ってきたと思いますが剥がれることもないです。
パッドの感触は「程良いクッション性を確保しながらもフニャフニャにはせず、まずまずの剛性感を残す」絶妙なところを狙っているように感じます。固さはあるけれども下に沈むスペースが結構ある、という感じでしょうか。筆者がロード系バイクで使っているFizik Antaresに比べると少しだけ柔らかくてもっと沈む感じ。沈むけれどハリがあります。
穴あきタイプなので繁殖活動への悪影響は低減できるでしょう。実際、痺れを感じたことはありません。サドル後部の小さい穴はスリップ防止の役割を果たしています。
真後ろから見たところです(ヤグラのネジのセンターがずれているのはサドルの精度とは無関係)。
真上から見たところ。開口部のまわりもクッション性のある柔らかい素材です。マットな座面とグロッシーな中央部のコントラストがなかなかおしゃれ。
ご参考までに真横からのショット。廉価ですが十分楽しめるDJCのドロッパーシートポストと組み合わせて使っています。
ちなみにノーズ側とテール側の頂点を結んで水平になるような角度に調整すると、下のようになります。するとやや前上がりになりますが、このように設定してもノーズが短いことと穴開きがあるので圧迫感はそれほどありません。ただ私は少し前下がりにして使っています。
全体的な感想ですが、筆者にとって初のショートノーズ・サドルだったため、使いはじめは「先端にあるべきものがない」という違和感が結構大きかったですね。実際に両腿でサドルノーズを挟まなくとも、あるべきものがない、というのはヘンな感覚でした。ショートノーズの良さってなんだろう、よくわからない。というのが正直な感想だったように思います。
しかしネガ的な感想はそのくらいで、ストップアンドゴーが多い街乗りやお買い物で使うことが多いTern Crestでは乗降がとてもしやすく、サドルがお尻に引っかからないのはこんなに快適なのか、と思うようになってきました。
そしてもうひとつの長所は、登り。ノーマルサドルに比べて登りの時に少し前乗りしやすくなると感じます(ノーズが短いのに前に移動しやすくなる、というのはヘンな話ですが、そういう感覚があります。圧迫感が少ないせいかな?)。性能的には「お尻に引っかからない・坂で少し快適」というのが大きい二大印象。
ただ「ショートノーズすっげー!これはゲームチェンジャーだ!もう普通のサドルには戻れないィィィッ!」といった大袈裟・ドラマチックな感動はなく、使用開始直後はむしろ「なんか…微妙?」という印象のほうが強く、特にショートノーズを選ぶ理由はないかなぁ、と思ったのですが、Tern Crestでは想定していなかった100km程度のライドや自転車キャンツーでもストレスなく使えています。
他のショートノーズサドルを使った経験がないので「このショートノーズサドルはいい!」といった評価はできないのですが、実売価格はAmazonで¥5,720とお手頃で、見た目もかなり良く(私感です)買って良かったと思います。坂道がまずまずあるポタリング、といったライドとの相性が特に良いのではないかと思いました。Tern Crestではこのまま使い続ける予定です。
▼ Adeptブランドの製品群は個人的にデザイン性が高く垢抜けているように感じられて、結構いろいろ持っています。Tern CrestのラックもAdeptのトラスポーターラックに20インチ用レッグを付けたものを使っています。

















