バッグ製品レビュー

Ortlieb(オルトリーブ)のフォークパック、ナイロン版とコーデュラ版とで耐久性・防水性に違いはある?

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにて何らかのお買い物 をしていただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

Ortlieb(オルトリーブ)のフォークパックの耐久性、防水性に関する記事です。この製品は2026年8月時点で生地素材が2パターンあり、公式サイトによると1つは「PU-coated Nylon (PS21R, PS33)」(以下ナイロン)、もう1つは「PU-coated Cordura (PS36C)」(以下コーデュラ)という素材が使われています。後者は「Plus」という名称が付いている(ことがある)ほうです。

筆者愛用のフォークパック。左がナイロン版4.1L / 右がコーデュラ版5.8L

筆者は両方のタイプを4年ほど使ってきたのですが、この記事では「耐久性・防水性の面で両者に違いがあるかどうか」に焦点を絞って考察してみたいと思います。

見た目の摩耗が少ないのは…

最初にナイロン版のクローズアップを見てみましょう。4年間の自転車旅行・グラベルライド・林道ライドで何度となくいろいろなものにぶつけたり、擦ったりしました。側面に見える白い跡は、最近何らかのポールに擦った跡だと思います。しかし全体的には構造にダメージを与えそうな摩耗は見られません。

ナイロン版の背面。なかなか立派なものです。ナイロン版にはパンク修理ツール、メンテキットを主に入れていて、使用頻度はコーデュラ版よりも多いです。あまり傷んでいるようには見えません。また、耐水性・防水性の面で問題を感じたことは一度もありません。土砂降りの中を走り続けても中が濡れたことはありません。非常に頼りになるフォークパックです。

今度はコーデュラ版のクローズアップを見てみましょう。何か…ケバケバしていませんか!最初は蜘蛛の巣とかゴミが溜まったのかな、と思ったのですが、拭いても取れないので観察すると、バッグの生地が毛羽立ってきているようでした。これは見ているとピーッと剥がしたくなる衝動に駆られるのですが、絶対にやってはいけないことであるような予感がするので自粛しています。

これ、何でしょうね。接着剤で接合されていて糸は使われていないので、生地の端が擦れてこうなるのでしょうか(端でない部分に毛羽立ちは見られない)。いまこの記事を書きながらこのケバケバを引っ張るとどうなるか試してみようと思ったのですが、ほぼ確実にフロントとサイドが剥離しそうに思ったのでやめました。火で焼くにしても、本体へのダメージが心配です。

コーデュラ版(写真右)の毛羽立ちは背面にも勿論見られます。

オルトリーブバッグの接着部は、環境や使用条件によって遅かれ早かれ剥がれるもののようです。これらのフォークパックもいずれは(10年後20年後かもしれないですが)フロントとサイドがペリッ、と剥離するのかもしれません。ただそうした剥離は接着剤の劣化によるもので、コーデュラ版の毛羽立ちは直接影響しないかもしれません。あまりいい印象はないですけれども。

防水性の面でも、コーデュラ版で大きい問題を経験したことはありません。大きい問題、というのは、浸水したことはないという意味ですが、ナイロン版に比べると「中身がなんとなくしっとりしていないか?」と感じたことはあります。ほんの少しだけ結露しやすいのかどうなのか、よくわかりませんが、肌感覚レベルでは「ナイロン版のほうが防水性が高いかも」と思うことはあります。

この「コーデュラ版(プラス)」についてオルトリーブは、他のナイロンメインの製品やPVCコーティング版の製品よりも進化したもので、耐久性も同等かそれ以上、と宣伝していたような気もします。重さも少し増えるので、より丈夫です、と言われたら納得しそうです。実際、より丈夫な可能性もあります。

ただ、どちらかというと環境への配慮、(もしくはドイツとかEUの)法的要件(カーボン排出量制限とか)を満たすといった別の理由で積極的に使うようになってきたのかな、と推察します(本当かどうか知りません。この記事で「ナイロン版」としている製品には燃やした時に発がん性物質を出す「PVC=ポリ塩化ビニル」は使われていませんし)。

私はいまのところどちらでもトラブルを経験してはいませんが、もしフォークパックを買い増しするなら次はナイロン版を選ぶかなぁ、という気はします。

ちなみにオルトリーブの”bikepacking”シリーズ(「グラベルパック」や「シートパック」等)は、あらためて素材を調べるとほぼ全てがPU(ポリウレタン)コートのコーデュラではなく「PU-coated Nylon (PS21R, PS33)」(ナイロン)なんですね(本記事時点)。

ということは、オルトリーブ的にも耐久性がより高いのはナイロン版のほう、という考え方なのかなという気がしないでもありません。まあ、どちらを買っても問題ない感じはしますけれども。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました