東京都の味わい深い坂道を自転車で探訪するシリーズ第3回は「鳥尾坂」(とりおざか)をご紹介します。
鳥尾坂
鳥尾坂は東京都文京区関口にある坂道です。坂の登り口には「関口台公園」があり、坂の終わりには「獨協中学校・高等学校」が、坂の少し向こう側には「東京カテドラル聖マリア大聖堂」というカトリックの教会があります。
坂の登り口、左側にかなり古い石柱があり、坂の名前が刻まれています(ついでに右側を歩いているご婦人に注目。姿勢を見るだけでヤバそうな予感がします)。
石柱の向かい側にはこんな説明がありました。
鳥尾坂 文京区関口3-9と11の間
この坂は直線的なかなり広い坂道である。坂上の左側は獨協学園、右側は東京カテドラル聖マリア大聖堂である。
明治になって、旧関口町192番地に鳥尾小弥太(陸軍軍人、貴族院議員、子爵)が住んでいた。西側の鉄砲坂は人力車にしても自動車にしても急坂すぎたので、鳥尾家は私財を投じて坂道を開いた。
地元の人々は鳥尾家に感謝して「鳥尾家」と名づけ、坂下の左わきに坂名を刻んだ石柱を建てた。
鳥尾さんという人にちなんで名付けられた坂のようです。
鳥尾坂をシングルスピードで登る
ではこの鳥尾坂をシングルスピード号で登ることにします。ギア比は相変わらずの2.3(フロント46・リア20)。
このギア比は近所のポタリングやスーパーでの買物といったお気楽ライドに本当に快適で気に入っています。追い風のサイクリングロードなどでは脚が空回りしてしまいますが、ガチ走りでない時は快適で気持ち良いです。
さてこの鳥尾坂。もう見た瞬間に「無理ww」と思いました。ロードやMTBならローギアで難なく登っていけますが、シングルスピードには厳しい坂です。
ぱっと見、超激坂というわけではないのですが距離がわりと長いです。
いちばん急斜面だったのはこのお宅があるあたり。スマホの簡易アプリで計測したところ、このお宅のちょっとだけ先の電柱で21%を観測しました。
当然、その地点で足を着くことになりました。自分の限界を知るのはなかなか楽しいものがあります。
上から見るとこんな感じ
激坂感を写真で伝えるのはなかなか難しいのですが、上から見るとこんな感じです。ほぼ同じような勾配が220mにわたって続くので見た目以上に厳しい印象の坂です。
ところでこの日はGPSサイコンを持っていなかったのでiPhoneのStravaアプリでライドを記録しました。するとこんな面白い軌跡に。ずれまくっています。
記録開始点は首都高速5号池袋線のすぐそばでした。下の記事でも書きましたが、どうもGPSのログは高速道路のそばでかなり乱れるのではないかという印象があります。
谷あれば坂あり
この鳥尾坂は「雑司ヶ谷」や「茗荷谷」からほど遠くない場所にあります。どちらも「谷」という名前が入っています。地名に「谷」が入っているところは坂道が多いですね。
鳥尾坂(とりおざか)基本データ
場所:東京都文京区関口3-9と11の間
距離:約220m
最大斜度:20〜21%
心の激坂度:★★★★☆
激坂満足度:★★★★☆
「東京坂道探訪」の過去回はサイクリングコース関連記事は下のリンクにまとめてあります。お暇な時に読んでみてください。
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