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盗まれた自転車をテーマにした「いらすとや」の最新作が攻めていると話題に

誰でもほぼ自由に無料で使えるイラスト・フリー素材で絶大な人気を博している「いらすとや」。そのほんわかしたゆるいイラストはテレビ番組で使われることも珍しくなく、おそらく誰でも気づかないうちに一度は目にしたことがあるはずです。

その「いらすとや」が昨日公開したばかりの最新作が話題となっています。これがその作品。

何が起こったかは一目瞭然ではありますが、見た人は一様に「これどこで使うイラストなんだよ」「ニッチすぎる」「攻めすぎだろ」と当惑している模様。

電柱などの動かないものに自転車を鍵で固定することは俗に「地球ロック」と呼ばれ、違法性を指摘する声や否定的な見解もあるものの、超軽量なスポーツ自転車を短時間駐輪する場合に有効な手段と言われてはいます。

しかし「地球ロック」はフレーム部を交えるのが一般的。フロントホイールだけ盗まれる可能性はあるものの、フレームだけとか、あるいは鍵に長さがあるのならフレームとフロントホイールを電柱などに固定。

リアホイールは外すのにやや時間がかかるためかけない人も多いですが、鍵のワイヤーに長さがあって入念にやるならリアホイールにもワイヤを通す。

「安心の地球ロック」のなかでいちばんやってはいけないのが、クイックリリースの操作でほぼ3秒以内に外せてしまうフロントホイールのみを固定すること。

つまりこのイラストには「最も賢明と思われる選択の中にも、致命的な判断のあやまりがひそんでいる」というメッセージが含まれているとも言え、その説明のために使えたりするのかもしれません。

ところでこんな製品も世の中には存在します。クイックリリースではないスキュワー。しかも付属する特殊なヘックスレンチでないと回せないというもの。

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クイック・スキュワー自体の性能にこだわっていない人で、普段ホイールを外すことがまずない人、通勤用の自転車などには良いのではないかと思います。

とはいえ、高級自転車専門の窃盗団にはこのスキュワーが何なのかを知っている人間がいても不思議ではないので、地球ロックの際にはやはりホイールも一緒に…

と思ったのですが、考えてみれば窃盗目的でこのスキュワー専門のヘックスレンチを持ち歩いているような連中は、フレームとホイールを電柱に同時ロックできるような長さの細いワイヤーなど簡単に切断できるカッターを持っているでしょう。

やはり地球ロックの基本はフレームの一部が無難です。(※本記事は分別のない地球ロックを推奨するものではありません)

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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