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ひとは1回のライドで最高何回パンクするのか そして何kmなら乗って帰ってこられるのか

ひとは自転車に乗っていて1回のライドで最高何回パンクしうるのか。Twitterでお聞きしてみたところ「4回以上」という絶望体験を味わったことのある方が7%もいらっしゃいました。3回でも相当多いと思うので、あわせてみると18%。10人に2人弱くらいの方は1ライドで3回以上パンクしたことがあるわけですね。

連続パンクはなぜ起こる?

そもそもなぜ1ライドで複数回パンクするというようなことが起きるのか。考えられる主な原因としては、

  • 呪われているから
  • 異物の多い道を走っていたから
  • タイヤがすりへっていたから

などがあると思いますが、パンク修理の直後にまたパンク、というようなことがたまに起こります。

パンク修理時は単にチューブ交換したりパッチをふさぐだけでなく、原因となった異物が残っていないかを確かめる必要があります。これは忘れがちなので気をつけたいところですね。下の方のようなトラブルは私も経験があります。

パンクの原因は時に外の世界ではなく、タイヤの中にあったりします。クリンチャーで品質の悪いリムテープが使われていたり、装着の仕方が良くなかったりするとパンクすることがあります。

さすがにリムテープを携帯して走っている人はいないと思います。こういうこともあるので、イベントやレースで新しいホイールセットを導入する場合、数日前から問題がないかを実走で確認しておくと良いでしょう(リムテープが原因の場合でもすぐにパンクするわけではなかったりするので厄介ですが…)。

パンクした状態で家まで何kmくらい乗って帰れるものなのか

パンクしたら修理をするわけです。

クリンチャーならチューブを交換する。チューブが尽きたらパッチを貼る。タイヤの裂け目が大きかったらタイヤブートを貼る。

チューブラーならタイヤごと交換する。あるいはシーラント(携帯しているなら)を再注入する。

チューブレスならパッチを貼るかチューブを入れる。チューブレスレディならチューブを入れる(パッチも貼れるだろうけど)。

でも修理キットが尽きてしまったら、あるいはキットで対応できないほどのダメージだったら、その状態で帰宅するしかありませんが、いったい何kmくらいまでなら乗って帰ってこられるものなのか。

これはパンクの程度やタイヤシステムにもよると思うので一概には言えないところがありますが、だましだまし、上手に抜重しながら5km程度は乗って帰れるように見えますね。でも高価なカーボンクリンチャーホイールだったりすると、リムが壊れないか心配になりますよね。

チューブラーとチューブレスの優位性はここにもあると思います。チューブラーはパンクしてもタイヤはリムから外れません。チューブレスも外れにくいと言われています。そのためリムに大きいダメージを与えずになんとか乗って帰れるかもしれません。

さらにチューブラーとチューブレスは、クリンチャーのインナーチューブのように大きく裂けることがあまりないので、空気の漏れ方もゆっくり。パンクの度合いにもよりますが、空気を継ぎ足しながらうまく乗って帰れる可能性はクリンチャーよりも高いでしょう。

パンク修理に必要なツールを再考する

パンクから復帰するために必要なツールをあらためて考えてみましょう。

ひとは1回のライドで最高何回パンクするのか そして何kmなら乗って帰ってこられるのか

まず絶対に携帯しておく必要があるもの。

  • ポンプまたはCO2カートリッジ
  • タイヤレバー
  • インナーチューブ(クリンチャー・チューブレス系の場合)
  • パッチキット(クリンチャー・チューブレス系の場合)
  • タイヤブート(クリンチャー・チューブレス系の場合)
  • 替えのタイヤ(チューブラーの場合)

次はオプション。これは持っていかない人も多いでしょう。

  • シーラント
  • チューブラーテープ
  • 瞬間パンク修理剤
  • ガムテープ
  • ビニールテープ

上の中でいちばん「あれがあったら良かったのに…」と悔やまれるアイテムはタイヤブートでしょう。タイヤブートについては下の記事で解説してあるので、知らない方は是非チェックしてみてください。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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