いや〜、何事かと思いました。最後に使ってから3〜4日後くらいだったのですが、テーブルの上に置いておいたOakley Jawboneのイヤーソック(写真中央)から謎の茶色い汁が垂れています。しかも濡れています。これはきれいにしたあとの写真ですが、触ると微妙にベトついています。
サングラスは使うたびに洗ってきれいにしているので、その茶色い汁は衝撃的でした。びっくりしてよく洗い、「アンオブタニウム」というオークリーが特許を持った特殊ラバーでできたイヤーソック部分を入念に拭きました。
しかし拭いても拭いても微妙にベトベトしています。
そこでようやく気付きました。加水分解しているんだ、と。
加水分解(かすいぶんかい、英: Hydrolysis)とは、反応物に水が反応し、分解生成物が得られる反応のことである。水解とも呼ばれる。このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)とに分割して取り込まれる。
– Wikipediaより
要するに水と反応して崩壊していく経年劣化です。このジョーボーンは少なくとも5年以上使っているので仕方ないでしょう。ライド中の汗と紫外線、度重なる水洗いのせいで素材が劣化したのです。
でもジョーボーンはもうカタログ落ちしているモデル。補修部品はあるかな…と心配だったのですが探したらありました。お値段約2,500円。ちょっと高い…
より安価なジェネリック中華製品もありましたが、今回は純正品にしてみました。
早速あたらしいイヤーソックを挿入していきます。が、しかし…入らない! 頑張ってもこれ以上入らない! コンチネンタルのチューブラー、Competitionくらい入らない! というか頑張りすぎるとテンプルがバキッと折れます。高い補修部品を買って本体を壊してしまったら泣けます。
ドライヤーで温めたりしましたが、焼け石に水という感じ、プラス2mmほどしか進みません。
どうしたものか、と色々調べてみた結果、中性洗剤や石鹸水を使うのが良いらしい。加水分解するものを装着するのに水分を使うのはなんだか気持ち良くないのですが、何も使わずに素手で入れるのは絶対無理だと確信したので石鹸水をトライ。
するとそれまでの苦労は何だったのかという感じでスルッと入りました。石鹸水は大量に塗りはしませんでしたが、最初にイヤーソックを通すテンプルの先端部分によく塗るのが大事でした。
作業後はイヤーソック内部の水分が飛ぶようにドライヤーでよく温めました。オークリーの工場の人はどうやってこれハメているんだろう。やはり石鹸水を使うのだろうか…
ちなみにノーズパッドはまだまだ大丈夫。素材が違うのかもしれません。何にせよこれでジョーボーンを延命できました。