自転車乗りがこの夏生きのこるには ~自転車乗りのための夏の三種の神器~

馬鹿野郎!「女子はメンズのココを見てる」だの「一番は顔」だのくだらん雑誌に毒された奴ばっかり出てきやがって!本能的にまず目に入るのは大腿四頭筋と上腕二頭筋に決まってるだろ!これは情報や意識で変えることができない人間の遺伝子レベルの本能なんだよ!

自転車乗りがこの夏生きのこるには ~自転車乗りのための夏の三種の神器~

どうやらここは俺の体験談を通して、人を見るとはどういうことなのかを伝えなければならない流れのようだな・・・

大気汚染だけでなく熱中症や咳にも効果があるフェイスマスク

あれは俺が体育科の試練官の一人として指名を受けていた、ある夏の暑い日のことだ。

謎の校長「つよし君。君には面接官として、圧迫面接の役割を担当してもらう」

圧迫面接とは、あえて受験生に高圧的な態度を取ったり、受験生の主張を否定したりすることによって、ストレスがかかった際の受験生の本性を見抜くことを目的とする面接方法であり、前時代的を通り越して試験の名を借りたパワハラである。

俺「そんな・・・前途ある若者の希望の芽をつむようなことをすべきではありませんよ」

ドゴォォォンッ!!!

その瞬間、温厚そうだった謎の初老の校長の表情が豹変し、荒々しく隆起した上腕二頭筋で剛腕パンチを放ち俺を吹っ飛ばした。

謎の校長「馬鹿野郎!苦しみこそ大切なのであって、ラクをさせちゃダメなんだよ!私の若い頃は・・・」

そんなことがあって、俺は釈然としない気持ちのまま、俺は体育実技の試験に使うマットや跳び箱を運搬する傍ら、集まってくる受験生たちをそれとなく観察していた。

キキキーーーッ!

エグザリット特有のブレーキ音が朝の校舎にこだまする。

おっ、あの受験生はどうやら自転車乗りのようだな。

俺は体育実技の会場である体育館に跳び箱やマットを並べながら、それとなくその受験生の様子を観察した。

レーパンこそエチケットパンツで隠しているものの、ヘルメットにアイウェア、速乾性コンプレッション系のアンダーウェア、極めつけはBUFFと思われるフェイスマスクと、なかなか気合の入ったいでたちだ。それを見た受験生たちの会話がこだまする。

受験生A「オイオイオイ」
受験生B「落ちたわ、アイツ」

俺「ほう・・・BUFFですか。たいしたものですね。早朝とはいえこの時期は日の出も早く紫外線の害も馬鹿にならない。しかも、今日はPM2.5の飛散量も『やや多い』の予報が出ている。大気汚染物質からの呼吸器の保護は健康管理上も推奨されています」

よく言われるPM2.5は粒子が小さいため、BUFFなどのフェイスマスクでは効果は小さいかもしれない。しかし、黄砂や砂っぽい道を走る際に先行車両が巻き上げた砂埃などに対しては明らかに効果を発揮する。

また、これは個人の感想だが、粒子の大小を問わず、「呼吸器を潤しておく」ことが、走行後の喉の違和感や咳などの症状を軽減しているように感じる。フェイスマスクだけでも湿潤効果はあるだろうし、走行中に時々ボトルの水をかけたり、フェイスマスクを袋状に折って氷を入れたりするとさらに効果が高まる。

とくに氷は冷却効果もあるのでおすすめだ。スタート前に多めに入れておけば30分程度は氷が残っている。多すぎると口と鼻のところが濡れすぎて呼吸がしづらくなるが、少量の氷を上唇の上あたりにひっかけるようにして乗せておくと、鼻と喉が幸せになる(伝われ)。とにかくフェイスマスクは使い方次第で可能性がとても高まるので、いろいろと工夫して活用してほしい。

BUFF フェイスマスク

よくわからないかもしれませんが、中に氷を入れています。

暑い季節こそ長袖アンダー

そんなことがあって、いよいよ試練が開始された。最初の種目は「模擬授業」。受験生が教師役に、面接官が生徒役になり、出されたお題に沿って模擬的に指導をしてみせるというものだ。受験生は生徒役である面接官が繰り出すリアクションに、臨機応変に対応しなければならない。

お題は「小学校低学年・国語・『桃太郎』」である。俺に課された役割は「圧迫面接」であるので、問題発言の傾向のある生徒を演じることにする。

俺「桃太郎読んで」
教師役の受験生「むかしむかし・・・」
俺「もっと新婚っぽく」
教師役の受験生「ご飯にする?お風呂にする?それともワ・タ・シ?」
俺「もう全部外で済ませてきたよ」
教師役の受験生「どういうこと?詳しく聞かせて」
謎の校長「つよし先生、ちょっと」
俺「では、次の質問です。最近注目したニュースは何ですか」

謎の受験生「『マダニ感染症で佐賀の男性死亡』です」

ギクウゥゥッ!九州のクライマーたちに衝撃が走る。俺は朦朧とする意識の中、おじいちゃんの教えを思い出していた。

おじいちゃん「つよし、山に行く時のアンダーウェアは夏でも長そでを選ぶべきじゃよ」

そんなことがあって、私は真夏でも必ず長袖アンダーを着用している。私にとって、真夏のナマ足、ナマ腕はありえない。「暑くない?w」と言われることもあるが、意外とそうでもない。というかむしろ、長袖の方が涼しいかも。長袖アンダーのメリットを列挙すると、

  • 直射日光を遮り、疲労と日焼けを防ぐ。(白だとベスト)
  • 水をかければ、涼しい状態を保持できる。
  • ある程度、虫よけの効果が期待できる。

これらを総合するとメリットの方が大きい。

「汗をかく能力」は限りある大切な資源。水をかぶりながら走ると汗の代わりを果たしてくれるので資源を温存できる。また、肌の近くで保水してくれるので、体にピッタリフィットするものが有効。ただ、長タイツに白のラインナップがほとんどないのが悩み。昔はskinsにあったのだが・・・

長袖アンダー

最近また長袖アンダーを新調した。やはり白タイツがない・・・

「あなた専用エアコン」アイスリュック

謎の校長「趣味は?」
謎の受験生「自転車でのロングライドです」

キュピィィィン! 俺の目が怪しく光る。

俺「服装は?」
謎の受験生「半袖短パンにスニーカー」
俺「水、食料は?」
謎の受験生「現地調達」
俺「今までの最長走行距離は?」
謎の受験生「20kmぐらいだけど、気合いでなんとかなるっしょ」
俺「熱中症になったら?」
謎の受験生「救急車を呼ぶ」
俺「お前は絶対真夏のロングライドに行くな!」

発売10周年らしい。その間、値段は少し安くなり、サイズ違いなどのバリエーションも増え、他メーカーの類似商品もできたようだ。この凄さを知っている者としては、なぜ国民的ヒット商品にならないのか不思議である。私以外の使用者を見たことがない・・・

使い方は至って簡単。保冷剤を冷凍庫で冷やして、リュック状の外袋に入れ、背負うだけである。

冷えすぎる場合は保冷剤を1個だけ使うとか、アルミ袋を2重にするとか、微調整も可能。私が真夏の自転車トレーニングで使う場合は、常にアルミ袋は1重、保冷剤は2個(要するにデフォルトの使い方)だ。

それで冷えすぎないし、特に不都合は無い。なお、この使い方だと、ほんの少し外袋に余裕があるので、プロテインバーを一本押し込んでおくことができる。チョコが溶けなくて良い。

アイスリュック

背中に保冷剤があるというのは、想像以上に全身への影響がある。メーカーHPには「冷却効果持続時間は3時間~4時間」とあり、私の使用環境(自転車、真夏の午前7時~10時頃)だと2時間は冷たい状態を保っている。

なお3時間を超えたあたりから、ただの温い荷物になる。発汗量も減っているのが体感でき、身体への負担が明らかに軽減されている。

なお、このアイスリュックの中身(アルミの袋と保冷剤2個)は数百円で別途購入が可能だ。秋、冬、そして春を越すと小物がなくなっている私などには、こういうスモールパーツの充実はありがたい。保冷剤なら何でもいいのだが、当然ながら純正品はジャストサイズに設計されており、ずれることが無く背負ったときのフィット感もいいので快適である。

なお、購入後8年が過ぎた私のアイスリュックだが、外袋、内袋、保冷材すべて現役である。アルミコーティングの紙製の内袋が破れそうなものだが、意外と高耐久である。

終わりに

自転車乗りがこの夏生きのこるには

言うまでもないが

  • 自然と戦わない
  • 時間帯を選ぶ
  • 体調を整える
  • 適切な補給
  • 無理をしない

・・・このあたりは真夏に屋外で活動する際の基本かつ奥義である。無理をせず、安全第一で、真夏のライドを楽しんでほしい。

自転車乗りがこの夏生きのこるには

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