サイクリストの腕を日焼けから守る従来型のアームカバーには、次のような欠点がありました。
従来型アームカバーの欠点あるある4選
- 出かける前の手間が増えて面倒くさい
- ライド中にずり落ちてくる
- ライド中にずり落ちて隙間があいた部分が日焼けする
- 片方がよく行方不明になる
だがしかし。
パールイズミの「コールドシェイド・ロングスリーブ」を使えば、それらのトラブルや面倒は過去のものになります。
コールドシェイド・ロングスリーブ 110 メンズ
これがその画期的で革命的なウェア、パールイズミの「コールドシェイド・ロングスリーブ(インナートップス 110 メンズ)」でございます。後述しますが、パールイズミにはこのタイプの似たような製品がいくつかありまして、私が購入したのは「110 メンズ」というタイプになります。
お値段は¥7,541と一瞬割高に思えたのですが、これも後述するように実際のところ決して高くないと思います。
まず前面から。ちょうど首元と鎖骨の下あたりからスケスケの涼しいメッシュ素材になっています。それでいて肩〜腕、そして首裏のあたりにはアームカバーと同じ素材が使われています。
つまりこの製品は夏用インナーとアームカバー(またはボレロ)が一体化した製品と言えるものなのです。
腕のアームカバー部分は3分の1強がメッシュ加工です。基本的にUV加工されているようですが(UPF50+)、メッシュ部は涼しさ優先。ドロップハンドルを握った時に下を向く二の腕〜肘下の面にメッシュが来るあたり、さすが自転車専用品という気がします。
UVカットを謳うアームカバーはどれもそうですが、日焼けを100%防止できるわけではないので少しでも焼きたくない方は日焼け止めの併用がオススメです。
脇の下の部分もメッシュ加工されていて気が利いています。よく考えられている製品です。
下は胴体部分の生地の薄さがわかる写真です。中のタグが透けて見えています。
背中側はもちろんちゃんと伸びていますよ。
フィット感ですが、特にコンプレッション系のインナーという感じではないと思います。体型にもよると思いますが、ゆるくもなく、きつもくなく、という感じです。
似たようなモデル
私が買ったのは「110 メンズ」ですが、似たような製品に「118 メンズ」というものがあるようです。どちらを買ったらいいのか、悩みますよね。私もかなり悩みました。
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見たところ「110 メンズ」のほうがアームカバー的な素材の部分が多く、より高い日焼け防止効果を求めるのであれば「110 メンズ」のほうが良いように思えます。それもあって私は「110」のほうを買ったのでした。
一方「118 メンズ」はメッシュ部がより多いように見えるので、猛暑日に強度が非常に高いサイクリングをする場合はこちらのほうが良さそうです。湿度が高くて風もない、という日もこちらのほうが良いかもしれません。
「110」には女性用があります。「W110 コールド シェイド 女性用ロングスリーブ」というモデルです。
インナーウェア+アームカバーと考えれば高くない
私が買った「メンズ 110」は¥7,541でしたが、パールイズミのインナーウェアとアームカバーを単体で揃えても同程度の値段はします。組み合わせによってはもっと高くなることもあります。
記事の最初に挙げた「アームカバーあるある問題」を回避できるという点で便利この上ない製品で、最近使いはじめたばかりなのですがもはや手放せないものになっています。
あまりに長時間の炎天下ライドだと腕の日焼けを完全に防ぐことはできないと思いますが、それはアームカバーも同じ。そしてクールフィットドライの速乾性はかなり高く、風を受けて走れるのなら快適性は非常に高いです。
半袖ウェア+インナー+アームカバー、そして半袖ウェア+インナー+ボレロ、という組み合わせを過去に試してきましたが、着用アイテムがひとつ減るというのは気持ちが楽。上はサッサッと2枚着て出かけられる、という気軽さも大きい性能のひとつと考えています。また、年間を通して使用できる点もポイントが高いと思います。
ただし最後にひとつだけこの製品の短所になりうる点を挙げておくと、よりきめ細かい体温調節をしたい状況では、伝統的なアームカバーのほうが便利な局面もあるということです。特に強度の高いサイクリングをされる方、競技志向の方は吟味した上で選択されてみて下さい。