日本人が間違えやすい、バーチャルライドのマナー。

ドーモ、ミナサン。バーチャルライドマナーの専門家、nadokazuデス。

「は?素人以下の知識しかない、まごうことなき底辺サイクリストであるお前のどこが専門家なのか」って?

自分で自分を専門家だと言ってるから、専門家なのです。古事記にもそう書かれています。反論できないですよね、はい論破。

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さて、これ以上ないエビデンスを示したところで、今日(2020年4月1日)の本題です。

皆さんがバーチャルライドをしているときに、当たり前にしている行動。マナーを守っていると思っている行動が、実はマナー違反なんてこともあります。基本を理解していないと、特に海外の方に失礼な行動となっている間違った常識もあるのです。そこで、日本人が間違いやすい、バーチャルライドのマナーをまとめてみました。

一度覚えてしまえば間違えることはないものばかりですからご一読いただき、正しいバーチャルライドをするように心がけましょう。

魂の込もらない「Ride on!」を、送っていませんか?

一人ひとりのライダーに、心を込めて送るのが「Ride on!」のマナー。送る相手をその都度選んで、「Ride on!」を送るという操作の手間をかけてこそ、魂の込められた「Ride on!」を送ることができるのです。

ですが最近は、コンパニオンアプリで周囲のライダーへ一斉に「Ride on!」を送れる便利機能(マップ画面で自分のアバター位置を示す矢印をタップするだけでOK!)を使う人が増えています。そんな手抜きをして送られた「Ride on!」に、魂を込めることができるでしょうか?

▼タップひとつで送られた、魂の込められていない「Ride on!」。

タップひとつで送られた、魂の込められていない「Ride on!」。

電動コンポでは変速に魂が込められないように、一斉に送る「Ride on!」には「送った相手を軽視している」という意味がありマナー違反になります。コンパニオンアプリの、一斉に「Ride on!」を送る機能を使うのは控えましょう。

みなさんも、電卓で手間暇かけて計算していた仕事をExcelのマクロで自動化してしまうような、魂の込められていない「Ride on!」を送らないようにしてください。

挨拶替わりの「Ride on!」は、重大なマナー違反!

「Ride on!」は、バーチャルライダー同士の気軽な挨拶。こんなふうに誤解している、勉強不足のバーチャルライダーさんは意外に多いのではないでしょうか。

実は「Ride on!」の元々の意味を調べると、「雷怒音」という古代中国拳法の秘技であることがわかります。つまり「貴様の生命を頂戴する」というのが、「Ride on!」の本来の意味なのです。

雷怒音(らいどおん)

古代中華拳法の流派の中でも、最強と名高い「随賦人(ずいふと)流」に伝わる最大奥義である。

轟音とともに無数の握り拳を頭上に降り注がせて、敵に一撃で致命傷を与える強力な攻撃技で「雷神の怒号もかくやをかしかりけむ」と、たいへん恐れられたことから、この名前がつけられたとされている。

これまでの学会では「Ride on!」は英語だというのが定説とされていたが、この技の存在が広く知られることにより覆され、現在では「Ride on!」は中国語が起源であるとする説が支配的である。

▼雷怒音。それは女神の怒りと悲しみを乗せた必殺の拳。相手は死ぬ(カエルには効かない)。

雷怒音。それは女神の怒りと悲しみを乗せた必殺の拳。相手は死ぬ(カエルには効かない)。

民明書房刊『中華秘拳大全』よりcopy&paste

ですから普段のバーチャルライドの時、相手に「Ride on!」を送ることは極めて重大なマナー違反にあたります。レースでゴール争いをしているなどのシーンで、「宣戦布告」として送るのが「Ride on!」本来の使い方なのです。

あなたも「Ride on!」の基本をしっかり理解して、間違った使い方をしないようにしましょう。前項との矛盾を指摘するような、勘のいい人は嫌いですよ?

目上のライダー様に、こちらから「Ride on!」を送ろうとしていませんか?

ビジネス界やロード界や裏ロード界に上下関係があるように、バーチャルライド界にも厳しい上下関係があります。

バーチャルライドでの最上位カースト、それは言うまでもなく「リーダージャージ着用ライダー様」です。

セグメントをトップタイムで駆け抜けた、選ばれたライダー様だけが着用できるウェア。そんなリーダージャージを着用した目上のライダー様に対して、目下の一般ライダーどもが気軽に「Ride on!」を送るのは、稟議書の判子を斜めに押さないことよりも、はるかに重大なマナー違反にあたります。

▼バーチャル世界の王(キング)の証、リーダージャージ。先に「Ride on!」を送ることは許されない。

バーチャル世界の王(キング)の証、リーダージャージ。先に「Ride on!」を送ることは許されない。

また、同様に自分よりもレベルが高いライダー様に、先に「Ride on!」を送ることも上下関係を無視した恥ずかしい行為です。相手が自分より高いレベルでアンロックされるアイテムを装備していないか、「Ride on!」する前にいまいちど確認する習慣をつけましょう。

▼レベル37でアンロックされる、エアロヘルメット。

レベル37でアンロックされる、エアロヘルメット。

一般ライダーは目上のライダー様から「Ride on!」を送られて、はじめて「Ride on!」を返すことが許されます。この機会にご自身が間違った「Ride on!」をしていないか、あらためてチェックしてみてはいかがでしょうか。

バーチャルライドなのに、カーボンフレームを使っていませんか?

ダイレクトドライブ方式のトレーナーは、ペダリングに伴う車体の左右への傾きを吸収できません。そのためトレーナーにカーボンのバイクを装着してライドするとダメージが徐々に蓄積されてゆき、なんとフレームに悪影響が出てしまうのです!!ご存じでしたか!?(根拠:知らない人のブログ)

▼カーボンフレームに悪影響を与える(たいへんだー、知らなかったー)、ダイレクトドライブ式のスマートトレーナー。

Wahoo Kickr

そんなカーボンフレームのバイクを使ってバーチャルライドをするのは、「自分がカーボンのダメージを気にしなくてもいい、高い経済力を持っている」と周囲にひけらかす行為に当たります。

つまり、「たいへん傲慢な態度で周囲に接している」ということに、ほかなりません。

トレーナー用にカーボンフレームを使うのは、海外のバーチャルライダーから見ると度し難い非常識行為なのです。

なのでアルミやクロモリ、チタンフレームのバイクを調達するのが、国際的な視野を持つグローバル人材の意識の高い視点での正しいマナー。カーボンロードしか持っていない方は、本稿をご家族に提示して説得したうえ、いますぐショップやフレームビルダーさんのところに駆け込みましょう。

ヘルメットをしっかり被っていますか?

バーチャルライドにおいても、道路交通法を遵守することは国民として当然の義務。ですから「バーチャルだからヘルメットを被らなくて良い」という理屈は、一切通りません。屋内でトレーナーを回すときにも、きちんとヘルメットを着用するのが正しいマナーであるのは、言うまでもないことです。

▼日本人なら、トレーナーでもヘルメットは完全着用!

KASKのヘルメット

まさか「トレーナーだからヘルメットを被らなくてもいい」などと考える方は、CBN読者諸氏にはいらっしゃいませんよね?

たとえ部屋のなかであろうとも、道路交通法は遵守する。バーチャルでも、しっかりヘルメット着用。それが、正しい日本国民のありかたです。

ヘルメットを被ったアバターは、海外ではNGなのをご存知ですか?

ヘルメットの着用は国民の義務。ヘルメットは?大事って言ったよね。言ったよね。ヘルメット未着用だと絶対こかすマンがあなたを襲い、大怪我をすることになります(根拠:「おりたたぶ」9話)。

だがしかし!それは日本国内だけの話。海外においては、事情が異なるので注意が必要です。

渋滞するクルマの隙間を塗って、縦横無尽に走り回るマンハッタンのメッセンジャーたち。彼らにとって、自転車は「自分の魂を磨く道具」にほかなりません。フリーハブやディレイラーなどの装備は、無駄な装備です。

特にブレーキを装着して走ることは、ストリートカルチャーを代表する人間として意味がありません。ブレーキなし。問題なし。もちろん、ヘルメット着用などもってのほかです。

参考 ノーブレーキピスト

こうした背景からヘルメットを被ったアバターでのライドは、「自分は海外の常識には与しない」という意思表明として受け取られます。ワールドワイドなバーチャルライドの意識が高い世界では、すべての相手を否定する重大なマナー違反なのです。

グループライドで周囲に不快感を与えたり、参加者として認められずに強制ログアウトさせられる場合もあります。アバターへのヘルメット装着は、相手との関係を考えて特に気をつけましょう。

まとめ

あなたは、間違ったバーチャルライドをしていませんでしたか?

大切なバーチャルライドの場で正しいマナーのライドができると、良い印象を持たれやすく、より多くのRide on!も得られる可能性があります。

みなさんも、本稿を参考に意識の高いバーチャルライダーを目指してください。

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