今日は小話です。東京・荒川の河川敷道路を木根川橋か新四ツ木橋あたりで離れ、墨田区に入っていくと…とある場所で二人のサイクリストの像を見ることができます。
2019年11月
住所は墨田区八広4丁目3-4、城北信用金庫・墨田支店の前です。下の写真は昨年暮れ、2019年11月に撮影しました。たまたま通りがかって、おやなんだろう、すごくいい雰囲気の像だな、と思い自転車を停め、じっくり写真を撮ったのでした。ツーリング仕様の自転車の乗る2人の若者です。
像の付近には作品名や作者名などはなかったのですが、調べたところ池田宗弘氏という東京出身・現在は長野在住の彫刻家さんによる「仲間と」という作品であることがわかりました。設置は1994年(平成6年)。もう26年も前からこの2人はここにいるんですね。
2人の若者のうち、こちらの人はアメリカの軍人のような風貌だと思いました。鼻も高いですね。
こちらの人は日本人っぽい顔に見えます。
「仲間と」という作品名ではありますが、最初これを見たとき私が思ったのは、自転車でそれぞれ別の旅を続けていた2人が、たまたまここで出会った。それで「旅をしているのかい?」という感じの会話が始まった…というシチュエーションです。
上の写真の左側の人は胸に「Ryo」と書いてあります。そのRyoさんの自転車にはちょっと薄いですがパニアバッグ、そして泥除けがあります。
フロントキャリアもあります。しかしRyoさんは荷物が少ないので、旅をしているわけではないのかもしれません。
もう1人の胸には「Gen」とあります。すると彼は日本人のゲンさん…なのかもしれません。Genさんのパニアバッグは厚みがあり、リアキャリアにシュラフを積んでいてフロントバッグもあるので、彼は明らかに旅の途上にあるようです。
2020年7月
それから8ヶ月後、またしてもポタリング中にたまたまここを通りかかると…
よう、また会ったな。元気だったかい?
見ての通りよ。元気っちゃ元気だが… まさかこんな世の中になっちまうとはなぁ…
まったくだな、こんなマスクしてちゃぁ暑くてかなわねぇよ。まともに漕げん。蒸れるしな…
どうなっちまうんだろうな、この国は、これから… じゃ、達者でな。いつかまたここで会おう
みたいな会話を脳内で展開してしまいました。
恐らく近隣住民の誰かがマスク着用啓発の意味を込めてRyoさんとGenさんにマスクを付けさせたのでしょうか。マフラーは誰かの忘れ物が巻かれているのかもしれません(…すると冬から巻かれている!?)
さて、この2人に足りないのはこいつです。ステレオマスクホルダー。これがあればちょっとはラクになるぜ… 4個余っているので今度入れてきてやろうかなw
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