入れてから6ヶ月後のシーラントがタイヤの中にどのくらい残っているのか確認してみました。今年の1月に「4ヵ月でシーラントはどのくらい残っているだろう」という記事(下にリンクあり)を書いたのですが、その時はだいぶ残っていたので、今回は6ヵ月に期間を伸ばしてチェックしてみたわけです。
意外に残っていた
結論からすると今回も予想以上に残っていました。もともと80mlのシーラントをPanaracer GravelKing SS TLC (700x43C)に入れてあるのですが、半分は間違いなく残っているように見えました。これなら林道で派手にパンクしても何とかなりそうです(ちなみに筆者はチューブレスでのパンク経験なし。チューブラーでは経験済みですが…)。
内側には良い感じの膜もできています。ダマの塊もごくわずかで、Stan’sのシーラントとGravelKingの良いのか、気候条件が良かったのか、もともと80mlも入っていると減りにくいのか。理由は不明ですが、前回の観察結果とあわせて考えるとこのタイヤ・シーラントの組み合わせなら再補充は半年に1度で十分と言えそうです。次は来年の1月にまた調べてみましょう。
若干気になったのは前後で減り方が違うところ。どのタイヤでもありますが、今回はフロントだけ減り方が大きかったです。知らないうちに微細な穴の修復でもしてくれていたのでしょうか。
前回は古いシーラントを取り除いてから新しいものに総入れ替えしたのですが、様々なパターンを試してみようと思い、今回は継ぎ足しにしました。リアには40ml、フロントには50ml追加(Stan’s)。このように既にサイドを開いてあるためサイドからジャー…と注いでしまいますが、ビードを外すのが面倒という方は勿論バルブから入れても良いでしょう。コアを外せば入ります。
バルブからシーラントを入れる場合は、根本付近で固着しやすいのでシーラントや空気がうまく入らないと感じた時はバルブを取り出して掃除したほうが良いでしょう。しかし半年程度であればシーラントが入らなくなるほど根本に固着することはあまりないかな、という気はします。
シーラントを注いでビードを手で押し込んだ後は、空気を入れる前にバルブ側を上にセットします。私はバルブコアを外してしまいます(このほうがビードが上がりやすいため)。下はPanaracerのバルブコアツール兼キャップ。上下逆にするとコア外しになります。
私が使っているGIYO GF-94Tというチューブレス対応ポンプ(製造終了になったのか現在では流通していないようです)は、700×43のような太いタイヤで使うにはちょっと力不足なのですが、バルブコアを外して空気を入れることで難しいビード上げにも対応できています。内蔵タンクに全体重をかけてエアを蓄えていきます。体重や筋力がないと少し疲れる作業ですね。
口金を米式側にしてバルブ口に押し当て、一気にエアを注入します。”For tank”という文字の下に見えるシルバーの小さいレバーを”For tire”という側にクイッと回すと圧縮空気がブシャーッと解放される仕組み。このレバーは折れやすいという話を何度か目にしましたが、我が家の個体は何とか持ちこたえているようです。
今回のGravelKing SS 700×43は、1回ではビードが上がりませんでした。2回の圧縮空気の注入後、急いでバルブコアをはめてからの手動ポンピング追加でようやく作業完了。GIYO GF-94Tは30mm以下のロードチューブレス用という印象のパワーなので、上っただけでも良しとしましょう。KO勝ちではなくTKO勝ちという感じです。
チューブレスタイヤのビード上げでスマートにKO勝ちしたい方は単体型のタイヤブースターか、トピークのジョーブローブースターなどエアボリュームの大きいチューブレス対応フロアポンプを試したほうが良いでしょう。この2製品はビード上げ成功率が高いらしく、人気です。