Wahoo KICKR COREは比較的買いやすい価格で人気のスマートトレーナーです。しかし上位モデルの現行KICKRと違い、横方向への揺れでライドフィールを少しだけリアルにしてくれるAXISフィートはありません。そこである人がこんなものを自作していました。
脚の先に何かはめこまれていますが、これは3Dプリンターで制作したものだそうです。黄色い球体はテニスボール。
ワットは多少犠牲になるかもしれないが快適
以下、リンク先の海外掲示板での会話から抜粋します。
- 今日の3Dプリントはこれ行っとくか!
- 非常に興味深いですね。プリントの強度に不安はありますか?
- (スレ主さん回答)いまのところ丈夫に見えます。PETGを多く含むインフィルでプリントしたので、かなり持ちこたえると思います
- こんなものを紹介しておいて、詳細を教えてくれないなんてひどいじゃないか(※当初スレ主さんは画像だけをぽんと置いていた)
- (スレ主さん)悪かったよ!ライドに出かけていたんだ(※ここでスレッドに3Dプリント用データを追加)
- センターは固定すべきではないですか? ロッキングはバイクにわずかな回転を与えることが目的ですが、これだとY軸にも動きが出てしまうので、縮んだテニスボールにパワーが吸収されてしまいます
- (スレ主さん)なるほど多分そうですね。私は快適性のためにこれをやったので、ワットを少し失っても少し頑張るだけです。するともっと強くなるでしょうし。Zwiftでシリアスなレースはやっていないので、私の場合は大きい問題ではないです
センターが固定されていないのでパワーが逃げてしまうのではないかという意見もありますが、見たところ非可逆な改造ではなさそうなので、材料費にもよりますが気軽に試せそうなのは良いですね。
テニスボールの硬さで揺れの量を調整できる
スレ主さんが教えてくれたサイトはこちらです。
製作者の方による動画もありました。見ると相当動きがあって楽しそうです(KICKR AXISより揺れ量が多そう)。
この3Dプリント用データは無料でダウンロードできます。8つのテニスボールを使い、また異なる硬さのボールを選ぶことで揺れ加減を微調整できるそうです。アダプターの部分は専用設計ですけれども、テニスボールを使うのは既製品を本来の用途と違うものに応用するブリコラージュ・DIY的発想ですね。ある意味Xbikingの世界に属するスマートトレーナーかもしれません。
自宅に3Dプリント環境がある方は勿論、本当に欲しい方は環境がない方でもプリントサービスを使って制作を依頼できるので試してみてはどうでしょうか。