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Zwiftが海外で「Playコントローラー」を発売開始 ベータ版価格は99ドル・より高い没入感を実現

Zwiftが「Play」というコントローラーを発売しました。ほぼ全てのZwift内機能にアクセスできるもので、ドロップハンドル専用です。著名ブロガーDC Rainmaker氏がテキストと動画で使用感を紹介しています。

出典 Zwift Play Controller Review: Surprisingly Useful! (DC Rainmaker)
公式 Zwift Play—Wireless Controllers for Braking and Steering.

以下、記事とテキストからハイライトをピックアップ。内容はどちらもほぼ同じですが、動画を見たほうが動作感はわかりやすいと思います。

  • ゲーム中のステアリング、ライド中の設定へのアクセス、Power-UpやRide On投げなどあらゆることができる
  • 大まかに言って手頃な価格であり、機能的である
  • Zwiftが2021年12月にスマートバイク情報を誤ってリークしてしまった時、このPlayコントローラーの画像と情報も掲載されていた。新しいアイデアではなく、当時からテストを重ねてきたのだという
  • 同梱品は左右のコントローラーと二股のUSB-Cケーブル、特殊なハンドルに対応するためのシムと取説
  • 取り付けは簡単でラバーフラップを巻きつけるだけ。Zwiftは400台以上のバイクでテストし、97.6%の(取り付け)成功率があったという。しかしトライスロン・TTバイクでうまく使う方法は見当が付かない。近くにある何かに取り付ければステアリング以外の機能は使えるかもしれない
  • スマートバイクにも取り付けられた(Wahoo KICKR Bike V1 & V2, Tacx NEO Bike Plus, TechnoGym Ride。WahooとTacxでは簡単だった)
  • ペアリングはスマートトレーナーやステアリングデバイス同様に行う。Apple TVではCompanion Appから行う(Bluetooth接続数制限のため)
  • 通信には既存のBluetoothゲームコントローラー・プロトコルを使用していない(試してみたが特定のPCユーザーで他のデバイスを接続する時に問題が出るのでやめたそうだ)
  • Zwift PlayのBluetoothプロトコルは独自規格になるが、サードパーティーのゲームアクセサリーに対してはオープンになるという
  • 主に3つの機能がある。「アクションバー」のコントロール、ステアリング(路上と交差点)、ERGモードの強度変更・サムアップ
  • ティルト用のボタンは外側に押すとライダーは内側にステアする(使う側によって左か右に)。内側に押すとブレーキがかかる。これは少し慣れが必要だ(特に誤ってブレーキをかけてしまうことがある)
  • ステアリング練習のために新しいRepack Rushもリリースされた。Repack Ridgeのロード版である
  • オレンジのZボタンでRide-On返し、長押しでサム・ボムも可能なのでRide-Onの応酬が増えるだろうと思う
  • ユニットには触覚フィードバック用のバイブレーション・モーターが内蔵されている。ただし今のところオフになっており、次のアップデートではAndroidを除く全てのプラットフォームで使えるようになるだろう
  • 駆動時間は公称20時間だが、使ってみたところこれは保守的な数字でほとんど倍の時間は使えそうだ(レース中ずっとステアリングを使っていたらその数字になるのかもしれない)。なお充電中でも動作する
  • IPX7といった防水標準には対応していない。それらの標準は汗を考慮していないからだそうだ。Zwiftでは独自に300回以上の汗の侵入テストを行っている。このあたりは長期テストしてみないとわからない
  • 価格は現在のお試し・ベータ期間では99ドル。将来的には149ドルになる見込み(値上げのタイミングは不明)。99ドルであれば納得感のある良い買い物だと考える

スマートトレーナー・スマートバイクにおけるステアリング機能についてはこれまで通信プロトコルの面で多くの混乱がありましたが、今回のPlayコントローラーで導入されたプロトコルはZwift独自規格とはいえ、サードパーティにも開放していくとのことなので、そろそろスッキリしてくるかもしれませんね。Zwiftとしてもこのハードウェアで利益を挙げるというより、ユーザー数の増加・保持を狙って投入したのだろう、と同氏は動画で話しています。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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