TRPのクラシックな外観のブレーキレバー、RRL SRを入手しました。組み付けはこれからですが、外観や重量、軽く握ってみた印象などをご紹介します。
RRLとSRは何の略なのか…
TRPというブランドについておさらいですが、これは”Tektro Racing Products”の略で、文字通りテクトロのレース用サブブランド。テクトロの高級ラインという位置付けの製品群です。
これはシフター機能のないただのブレーキレバーで、現在TRPにはレバーに穴が開けられた「RRL SR」と穴が開いていない「RRL」の2製品がラインナップされています。ちなみに「RRL」が何の略なのかは調べてみてもわかりませんでした。
「SR」の由来も正確には不明(”Silver Retro”の説があるらしい)。
外観と重量、握った感じなど
こんな箱に入った状態で届きました。
シングルスピードやWレバーの自転車、とりわけクロモリの細いパイプにはよく似合うでしょう。レバーの形状が独特で、上ハンでも下ハンでも引きやすそうです。CBNにDINGLESPEEDさんによる詳細なレビューがあるのでそれも併せてご一読ください。それを読んでしまったのが運の尽きでした…
穴開けは当然軽量化のためで、メーカー公称重量は不明ですが、実測重量は片側137g。どう計っても何回計っても左右どちらも137gでした。めっちゃ軽いです。
原始的なリターンスプリングが見えています。あと、先のレビューでも触れられていますが、すごいのがフード脇のリリースボタンを押してもレバーを握るだけで復帰するところ。走りはじめたら「あ、閉じるの忘れた」と思っても握るだけでワイヤーを張れます。その乾いた操作音がまたたまりません。
この便利なリリース・リリース解除機能についてはDINGLESPEEDさんがレビュー中でわかりやすい動画を紹介してくれています。
ブレーキ専用レバーとしては数年前にCANE CREEK SCR-5という製品を使っていたことがあります。これはカンパのエルゴパワーに慣れていた当時の私にはブラケットが太かった(使ってると慣れてしまうんですけどね)。本製品、RRL SRのブラケットはだいぶ小ぶりに感じます。
油圧ディスクブレーキレバーのTRP Hylexとほぼほぼ同じくらいの太さか、ほんのちょっと細いくらい。Ultegra R8000のSTIに比べると… ちょっとだけ小さいかな。私の手にはちょうど良いブラケットです。
このブレーキレバーを何と組み合わせるのか、使用感はどうなのかについては、後日また記事にしてみます(その時はこの記事からリンクします)。
色で悩んだ
さてこのRRL SRですが、フードがブラックのもの(私が買ったもの)と、ガム+シルバーのもの、2種類あります。ガム+シルバーのほうがさらにクラシックな外観でカッコいいのですが、合わせる予定のバイクにはブラックが似合うだろうと思いこちらにしました。
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でもこの色もホントいいですねぇ。自転車が生えてきそうです。スキンサイドのタイヤと合わせたい。
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Wレバーやシングルスピードの方は導入候補に入れてみてはどうでしょうか。
ドロップバー用メカニカルブレーキレバーが減っていく
ところでドロップバー用のメカニカルブレーキレバーは、シングルスピードでも需要があるので当分はなくならないと思いますが、こういう高級品は減ってきている印象があります。
シマノだとTiagraグレードのBL-R400がまだ売られていますが、公式サイトには載っていないのでやや心配。上位グレードのBL-R600(Ultegraグレード。CBNレビュー)はもはや見かけません。先述のCANE CREEK SCR-5もディスコンっぽい。
ブラケット部の細さで言うとシマノがいちばん細身だとは思います。BL-R400は、一時期はぱっとしないデザインだなと思っていたのですが、いまこうやって眺めているとこれもレトロな魅力がひしひしと伝わってきます。
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これらのブレーキレバーは気がつくとなくなっていて、いずれebayなどでしか見かけないものになるのかもしれません。廉価版はなくならないと思いますが、高級品は絶滅危惧種です。