Dahon K3レビューの第2回、実走編をお届けします!
第1回は開梱の儀でした。
関連 Dahon K3 開梱しつつ紹介。実はそこまで小さくはない?
では実際に乗ってみた感想を書いていきたいと思います。
独特の楽しさあり
楽しい自転車であるのは間違いありません! やはり車体が軽いので取り回しがラクで、玄関に置いておけば「自転車に乗るぞ〜」という意気込みゼロで乗りはじめられるのが良いです。
歩道を走っていて反対側に渡る横断歩道が近くにないような場所でも、歩道橋があればラクに担いで渡っていける感じです(持ちやすいわけではないのですが、とにかく軽いので担ぎは楽々)。
輪行はまだ試していませんが、恐らく「ブロンプトンの重さは無理」という女性もいるはずで、とにかく重いのはパス、という方にはすごくいいんじゃないかと思います。
ハンドリングと走破性
ハンドリングは機敏(クイック)なので低速ポタリング時には便利に感じたりもするのですが、14インチホイールが初めての方は慣れるまで少し気をつけたほうが良いのかなと思いました。ちょっとバランスを崩しやすい時がありました。
走破性は思ったより悪くなかったです。もちろん段差に斜めから入っていくのは厳禁で、悪路を走るのもやめたほうが良いとは思いますが「14インチでも結構走れるものなんだな!」という感じでした。
長距離は向いてないかも
ただ、やっぱり長距離は向いていないなぁと思いました。たとえばブロンプトンなら100kmは問題なく走れるのですが、Dahon K3だと個人的には2〜30km以内にとどめたい感じでした。
理由のひとつは14インチというホイール径故か、速度維持がやや難しい感じがするのと(失速しやすいかも)、もうひとつは手への衝撃が思ったよりも大きいこと。
ホイールについては16インチ化するキットがあるので、それを使ってみるのも良さそうです。
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K3純正のグリップは「KCNC EVAグリップ」によく似ていて、これは700Cの自転車2台で使っているくらい好きなグリップなのですが、K3でこのタイプを使うとちょっと固すぎるような気がしました(グリップではなく体重分散の仕方に問題があるのかもしれませんが)。
これはいずれERGON形状のグリップに換えてみようかなと思っています。
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いずれにしても自分がこの自転車を楽しく乗れるのは往復20kmくらい、そしてサイクリングロード激走よりも路地のポタリングのほうが本領を発揮してくれそうな気がしています。
ギアレンジは良い感じ
まだいろんな坂を走ったわけではないのですが、いちばん軽いギアだとかなりの勾配も行けそうです。ブロンプトンの6速モデルで登れる山ならK3でも行けるんじゃないでしょうか(でも下りが危ないので峠サイクリングはかなり気をつけたほうが良いかも)。
シフターは適度な硬さがあって、「パチパチ」と「バチバチ」の中間みたいなフィールですが、なかなか気持ち良いです。駆動系の不満は一切ないです。
ブレーキについて
ブレーキレバーは剛性感があって、良い感じです。ただVブレーキの効き自体はやや控え目な感じ。ガッツリ効くわけではありません。というか、この自転車の場合はガッツリ効くと危ない場面が多いような気もするので、これでも良いのかもしれません。
止まらなくて困る、という感じは全くないですが、個人的にはもうちょっと効いても良いかな、という気もします。他社製のブレーキシューなどを試してみるのも面白そうです。
まとめ
とにかく車体が軽いので、そこから来るメリットとデメリット、両方ある自転車です。ブロンプトン並の走破性は期待しないほうが良いですが、逆に近所徘徊や、江戸情緒の残る城下町をゆっくりフォトポタリング、などという時はブロンプトンよりも使いやすい場面もあるかもしれないと思いました。
坂を登っている時に踏み込むとウィリー状態になるくらいフロントが軽いので注意が必要ですが、先にも書いたように歩道橋の階段を登るのが苦にならないほど軽量です。
これだけ軽いとやはり輪行で使いたくなります。が、輪行先はちょっと選ぶかなと思いました。たとえばK3でカスイチ(霞ヶ浦一周)とか結構キツイかもしれません(でもある意味面白そうだから一度挑戦してみたいww)。観光名所を、ストップ・アンド・ゴー多めで楽しむようなサイクリングのほうが向いていると思います。
果てしない直線を高速でどこまでもゴーッ…と走るより(ブロンプトンはそういう走り方もできる)、ターンの多い路地をキビキビと走るのが楽しそうです。
でも、やっぱり16インチに上げたいかな〜! するとある程度速度維持もできて、より多用途な自転車になるような気もします。ただ14インチならではの世界、楽しさもたくさんあると思うので、インチアップはあと3ヶ月くらい乗ってから検討したいと思います。
そうそう、ところで私が買ったのはライムグリーンxブラックカラーなのですが、他のカラーもどれも好みでだいぶ迷いました。
【関連記事】本記事で紹介したDahon K3は2020年モデルですが、最終的なレビューと2021年モデルの情報(変更点)を下の記事にまとめてあるので、ご興味のある方は是非お読みいただければ幸いです。