一発で覚える自転車ペダルの外し方・その法則とコツ【左は普通でない・柄は長ければ長いほど良い】

自転車のペダルを外す時、あるいは取り付ける時。

あれ、どっちがどうだっけ?

と思われる方は多いのではないでしょうか。

この記事で完全に記憶してしまいましょう。答えは「左は普通ではない」です。

左は普通と違う

大体世の中の「普通のネジ」というのものは、「右に回すと締まる」ものです。これを「順ネジ」と言います。

しかし自転車のパーツにはいくつか「逆ネジ」があり、ペダルはその代表的なものです。

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進行方向に向かって左側(非ドライブトレイン側)のペダルは「逆ネジ」です。つまり「右に回すとゆるむ」ものです。逆に「左に回すと締まる」仕様になっています。

自転車の左ペダルは、普通ではない。なんかおかしい。異常だ。と考えておくと、後は間違えないでしょう。

クランクを外側から見た状態で、左ペダル軸を時計回りに、つまり右側に回していけば、ペダルはゆるみます。それだけのことです。これを説明するために2000文字も3000文字も必要ありません。「左は普通じゃない」。それだけでございます。

PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16

大体「締められすぎ」の15mmタイプ

で、下の写真にあるような「15mmのペダルレンチが必要になる」タイプ。個人的には、私はこれがどうも好きではありません。良い思い出がまったくないのです。完成車に付属しているこのタイプのペダルを自分で外そうとしても、すんなりうまく行ったことがないからです。もうめっちゃ締めすぎ(ここは大人の事情も少し関係してそうです)。

しかしどんなに固く締められているペダルも、外す方法はあります。これも覚え方は簡単、「テコの原理」を使うことです。

短いペダルレンチで外れなければ(よくあります)、長いペダルレンチを使います。私のおすすめは「PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16」というもの。これは普通に手に入るペダルレンチの中で最も長いものの1つではないかと思います。

このくらいの長さがあれば、大体9割くらいの確率でどんなに固く締められたペダルでも外せると思います。

PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16

作業時はバイクのタイヤが地面に接するように置いて、外したいペダルを片足で踏んで、片手でバイクのハンドルを握り、もう片方の手でペダルレンチを操作して外します。

もしこの方法でダメなら、バイクを押さえてペダルを踏む係り1人、ペダルレンチをガッツンと押し下げる係り1人、と2人体制でやるとまず外れてくれるでしょう。

テコの原理を忘れないこと

しかし、万一「PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16」のような「長めのペダルレンチ」でも外せない場合は、どうしたら良いでしょうか?

とにかく「テコの原理」です。力をかける部分が遠く離れれば離れるほど、大きい力をかけられるのです。ですから、「棒を長くしてその端っこを押せば良い」ということになります。

延長できれば棒は何でもいいです。近所のホームセンターで売られている塩ビパイプの先端をひっかけて、グイっと押す、というのが定番だと思います。

私の場合は、工具箱の中に塩ビパイプよりもさらに剛性の高い「クラウンレースインストーラー」と呼ばれる金属棒があるので、その先端をかぶせます(写真下)。

PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16

こんなふうに長い棒にするわけです。特に接着する必要などはありません。慎重に作業すれば、驚くほど軽い力でペダルは外れてくれると思います。ちなみにこの技法はめっちゃ固いBBを外す時などにも応用できます。とにかく棒が長ければ長いほど、びっくりするような軽い力で外せます。

PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16

8mmヘックスレンチを使うタイプのペダルもあり

ところで上で見てきた「15mmのペダルレンチ」で外すタイプのものより、下の写真のような「ヘックスレンチで外すタイプ」のほうが自分的には好みです。ほとんどの場合、8mmのレンチです。どちらかというとスポーツタイプの高級品が8mm、シティサイクル系が15mmです。

Shimano PD-ES600

この8mmアーレンキーで着脱するタイプであれば、締めすぎることが比較的少ないと思います。ペダルによっては15mmペダルレンチと8mmヘックスレンチの両方が使える親切設計のものもありますが、15mmオンリーの場合は個人的にガッカリだったりします。

が、先に紹介した「PWT ハイトルク ペダルレンチ PW01S-16」を使うようになってからは、これだけで大体外せています。もっと柄が短いものを使っていた頃は、ほんとペダルが外れなくて絶望したものです。

「PW01S-16」がない方は、塩ビパイプでも何でもいいのでとにかく軸を延長しましょう。8mmアーレンキーで外れない場合も同じテクニックが使えます。

左は普通と違う

そして最後にもう一度。

ペダルの左は普通ではない

ただ、15mmペダルレンチを使う場合は「クランクを外側」から眺めつつ作業するのでわかりやすいですが、8mmヘックスレンチで作業する場合は「クランクの裏側」から眺めて作業する方もいるかもしれません。その時はちょっと注意が必要です。「クランクの外側から見た時に、左ペダルは逆ネジになる」と覚えておくと良いでしょう。

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