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ハイキングする時に自転車はどこにどのように隠しておくのがベストですか?

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バイクパッキングの途中、ハイキングや登山も楽しみたい。あるいは自転車で登山口や徒歩道入口(トレイルヘッド)までアプローチして、そこから歩行を開始したい。そんな時に「置いてきた自転車、盗まれないかな?」と心配になる方は少なくないと思います。

Dahon K3

いったいどんな対策が最良なのか、海外掲示板での意見交換を見かけたのでご紹介します。

出典 Hiding bike during hiking detours

道から見えない場所を探して隠す

雨乞岩(大持山近く)から

スレ主さんは次のように質問しています。

来月パタゴニア縦走バイクパックに出かける予定なのですが、旅の途中でトレイルをいくつか歩いてみたいと思っています。泊まりのハイキングも考えています。ですが、一度に数時間や数日間、自転車を隠しておくのがイヤだなと感じています。

トレイルヘッド近くに自転車を隠してからハイキングしたことのある人はいますか? ありうるかもしれない盗難に備える良い戦略は、何でしょうか(ロックは携行予定です)。それともやめておいたほうが良いのでしょうか。

寄せられたコメントからいくつか抄訳します(順不同)。

  1. 私は合衆国でこれをやっています。森の中に入っていって、自転車を横倒しにして、どこに置いたかを忘れないようにして戻ってきます
  2. 私はカナダでよくやります(自転車を隠してハイキングに出かけます)。気を付けているのはトレイルヘッドから見えないかどうか(=sight-lines, 照準線を意識する)、あと林の中で人々が小をしに入ってくるのはどこか、そういうところから自転車が見えないかどうかを考えます。自転車を隠して、かつ木にロックしておくなら、誰かがそれを見つけても切断工具は持っていない、という確率は高くなると思います。夜間に放置しておくのであれば、リフレクターなどが昼間よりも通りすがりのクルマから見えやすくなるかもしれないので気を付けたほうが良いです。タープやグラウンドシートを持っていくなら、カモフラージュ柄のもので覆っておくとバッグなどが光らないよう対策できるかもしれません
  3. 自転車を隠した場所を忘れないように地図に印を付けておかないとね!
  4. 自転車は地面に横倒しにするとかなり目立たなくなります。枝をいくつか載せておくのも良いですね。個人的に最も重要だと思うのは、帰ってきた時に自転車が消えていたらどれだけまずい状況に陥るかを考えておくことです
  5. 目立たないところに置いて、木にロックして、気に病まないことです。私は自転車そのものよりもバッグが荒らされないかのほうが心配です。心の平和のためにスマホや財布、パスポートなどの貴重品は身につけておきましょう
  6. 私の経験では、場所の雰囲気(the vibe of the place)によりますが、ハイキングの領域であれば悪意を持った人はそんなに多くはうろついていないと思います
  7. (上の人に)悲しいことに、西海岸の大部分ではそうでもないのです。トレイルヘッドを徘徊する泥棒が他の場所と同じくらいいます
  8. 数年前からトレイルヘッドやトレイルを標的にした窃盗が発生しています。窃盗団はブルートゥース・スキャナー・アプリを使って、どのクルマにノートパソコンが入っているかを調べ、数千ドル相当の物品が盗まれていると聞きました
  9. Ripstop by the Rollで売っているカモ柄の生地を持っていって自転車を覆っておくと良いですよ
  10. 全部良いアイデアですね、付け加えるならAirTagを自転車に付けておくのをおすすめします

筆者はどうしているかというと…

雨乞岩(大持山近く)から

上で挙げられているアドバイスをあらためてまとめると、

  • 他のトレイル利用者やクルマから見えないところに自転車を隠す
  • 自転車を横倒しにするとより目立たないから良い
  • リフレクターなどが反射して目立つことがあるのでタープやグラウンドシートなどで隠す(カモ柄が人気らしい)

などが結構推されている対策に見えます。

その上で私自身の考えを書かせていただくと、「見えない場所に隠す」のは確かにそうしない理由はなく、可能ならこれはやるべきかと思います。置いた場所の周囲をぐるりと回って、どの方向からでも車道や徒歩道から見えないかを確認するのが良いですね。

そして「自転車を横倒しにする」のは、確かに見えにくくはなるのですが、そこに誰かが入ってきた時に間違って踏まれたらどうしよう、という懸念があるので、場所によっては私はやらないことがあります(スポークなどを踏まれたら怖い)。しかしちょっと斜めにして木にかけるなどの工夫はします。

リフレクターが目立つことがある、というのは上のスレッドを読んではじめて気付きました。また、野営しながらの自転車旅であればテント用のグラウンドシートかタープを持っている人は多いでしょうから、それを掛けておくのは良いアイデアですね。すると暗い色のもの・カモ柄のものを持っておくと便利そうです。

最後にちょっと触れておきたいのは6番の方の「ハイキングの領域であれば悪意を持った人はそんなに多くはうろついていないだろう」という意見。楽観的性善説とでも言えるでしょうか。

私も基本的には同じで、場所にもよりますが「悪者が窃盗目的でこんな山奥に入ってくる確率は相当少ないはずだ。そもそもこんなところまで立ち入ってくるのはハイキングや登山の嗜みがある人だろうし、そういう人々は装備の重要性(盗まれた人は生命がリスクに曝されることもある)を理解しているはずだから、盗みなんかやらないだろう」という考えではあります。

しかし、こんな話を聞いたことがあります。冬のテント泊登山で、朝にテントをそのままにして山頂アタックし、テント場に戻ってきたら自分のテントがきれいさっぱりなくなっていた、という事件です(日本の話)。盗まれたのは軽量で高価なテント。雪山でテント泊するくらいの登山経験のある人の中にもそういう窃盗を行う人が存在する、ということを知って衝撃でした。

基本的にはどんな位置からも見えないような場所を探して自転車を置く。可能なら低く置く。さらに覆いもかけられればベスト、という感じかと思います。そして5番の方が言っているように、貴重品は身につけた上で、歩きはじめたら心配をやめるというのも大事だと思います。戻った時に自転車がまだあるか・もうないかは、戻った時にしかわからないので、心配しても無駄なのです。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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