Stravaのサブスク料金が欧米の一部で25%(以上?)値上げされ、海外で話題になっています。本記事時点ではイギリス・カナダ・アメリカ合衆国での値上げが既に実施されたことが報告されています(しかし筆者が調べたところ日本国内料金は、本日時点ではまだ変わっていないようです)。
新規ユーザーが増えていない?
以下、複数の情報源から。
- Stravaは英国でのサブスクリプション料金を月間6.99ポンドから8.99ポンドに値上げした。年間契約の場合、47.99ポンドから54.99ポンドへの上昇となる。これは現行料金から25%以上もの値上げであり、新規加入者も翌月からこの料金になるものと考えられる(bikeradar.comより)
- カナダでも料金の値上げが発表された。現行76.99カナダドル(年間)が99.99カナダドルになる(アプリ上では新旧両方の価格が表示される場合があり、一部ユーザーが混乱していることがRedditへの投稿から窺えます)
- 米国価格が7.99ドル(月間)から11.99ドルになった。これは新規顧客の獲得がうまくいっていない兆候だろうか? (Redditより)
- 2022年末には新規ユーザー(既存ユーザーとトライアル中ユーザーは非対象)向けの25%OFFセールが実施されていた(Redditより)
既存ユーザーからの改善要望がなかなか反映されない?
Stravaについては、これまでユーザーから様々な改善要望が寄せられています。例えば…
- ダークモードを実装してほしい
- DM機能を搭載してほしい
- ルートを、使用自転車やシューズといった機材でソート・検索したり、自分でフォルダー化する機能がほしい
- アクティビティごとにデフォルトの装備を選べる機能がほしい
- 通勤通学ライドやインドアサイクリングなどをデフォルトで非表示にしてほしい
- 自分のコーチだけに詳細データや自分のコメントを見せる機能がほしい
といった要望はよく見かけます。中でもダークモードは、一般人から見ると実装が簡単そうに見えるにもかかわらず、長期間取り入れられないことに不満を持っているユーザーは非常に多いですね。ユーザーからの改善要望にはあまり耳を傾けないのに、料金だけ上がっていくじゃないか、という意見はよく見かけます。
一方で、毎日のようにお世話になっている便利なプラットフォームなのだからそこまで文句を言うのはおかしい、Stravaだって経費がかかるんだ、それにインフレで仕方ないじゃないか、と擁護する声も多く見られます(NetflixやAmazon Prime等のサブスクサービスも海外では値上げされています。アマプラについては日本では値上げ予定はないらしいですが)。
余談ですが、Stravaは昨年から「イヤー・エンド・レポート」がサブスクユーザーのみが使える機能となったことで、無料ユーザーからの反発が非常に大きかったのですが、さすがに無料ユーザーは文句を言ってはいけないだろうという意見がありました。
ウクライナ戦争以降の燃料費の高騰で、データセンターの利用料金も上昇しているという話も聞きます。もしそうなら、コスト削減のためにはデータ通信量を減らす必要があるでしょう。Stravaの有料機能を使わないライトユーザーは、Garminなどで無料で使えるプラットフォームに流れてくれたほうが実はありがたい、という意向もあったりするのでしょうか。