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今年3月にシマノの複数のグループセットの名称が変更される?

信憑性は完全に不明ですが、今年の3月にシマノの複数のグループセットの名称が変更されるのではないか、との憶測が海外で話題になっています。発端は下のリンク先のブログ記事(2022年12月30日付)です。

出典 Guitar Ted Productions: Friday News And Views

命名体系の変更? 9Tコグのパテント?

その記事の終盤近くに”Big Changes In Store For Shimano Components?”(大きい変化がシマノのコンポーネントを待ち構えている?)という項目があります。

  • 英国のサイクリングジャーナリストCarlton Reidは、業界に多くのコネクションを持つ人物だ。彼はあるツイートで、シマノのグループセットに大きい変化がやってくるかもしれないことをほのめかした(12月15日付のツイート)

from Twitter

多くのメーカーが(モデルイヤーからの脱却に)挑戦したが、シマノがかなりの負担になっている。それに複数のグループセットへの新しい名前がーー3月に明らかになるがーー在庫中のバイクの多くを古く見せてしまうことになるだろう

  • このツイートの文脈は、自転車界における「モデルイヤー」は残念な考え方だが、背後から船を操っているシマノによって、モデルイヤーによる変更が避けられないものになっている、というものだ。大まかに言って大体毎年3月に新しいコンポの機能や新しいコンポそのものが導入されるためだ(秋に行われたこともあるが)
  • シマノは2022年11月に9Tスプロケットとロックリングのデザインを含むパテントを申請している。これは何を意味するだろう?
  • ロードまたはMTB、あるいは両方のコンポを同時にオーバーホールするのではないか。GRXを変えるとは思わないが… いやどうだろう
  • これは新しいフリーハブ・スタンダードを意味するだろうか? 私はそう思う。MicroSplineとの互換性は持たせるだろうか? 私はそう思う。2023年以降、全てのシマノのリアホイールはMicroSplineで9Tカセットに対応するだろう
  • これは多くの可能性を開く。13スピードや14スピード。シマノは2010年以前に14スピードのプロトタイプ・グループに着手していたから、ありえない話ではない
  • 機構上かなり大きい変更がない限り、シマノが「新しい名前」を導入することはないだろう。GRXは比較的新しいグループだから、GRXがこれほど短期間でリブランドされることは考えにくい
  • しかもReid氏は「複数のグループセット」と言っている。グループセット全体の命名体系が変わるのではないかと私は考えている
  • Dura-AceやUltegraがなくなるのだろうか? XTやDeoreはなくなるのだろうか? そんなことは考えにくいのだが、同氏のツイートからはそう考える以外にないと考える(新しいグループセットが追加されるなら別だが、そういうふうには読めない)

メカニカルの105 12スピード、GRX 12スピードの登場可能性が高くなってきていることもあり、3月に何か大きい発表自体はあるような気はしますが、それでもDura-AceやUltegraやGRXという名前がなくなってしまうような命名体系の変更は、個人的にはちょっと考えにくい気はします。

しかし9Tコグのパテントを考えると、1x系の何か新しいコンポが出たりする可能性はあるのでしょうか。それとも単にXTR/XTへの追加なのか。1×13のGRXが用意されていたりして。

また、メカニカルの105 12スピードが出るタイミングで、Tiagraが11スピードになると仮定します。するとSoraが10スピードに、Clarisが9スピードに昇格するのが自然ですね。すると8スピードはどうなるのか。このあたりが煩雑になる印象があるので、Tiagra以下の名前が一気に変わる・整理される、そういうことはありそうな気はしますが、皆さんどう思われるでしょうか。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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