米国の大規模ディトリビューターQBP(Quality Bicycle Products)が、インハウス・ブランドの1つである”All-City Cycles”を数年内に終了する予定であると発表し、海外メディアや掲示板で話題になっています。
All-CityはGorilla MonsoonやBig Block、Space Horseなどが特に人気で、QBPの自社ブランドとしてはSurlyより少しハイエンドという位置付けと受け取っている人が多いようです。
以下、The Radavistの記事からの抄訳です。
- All-Cityは2024年以降新製品を開発せず、数年後にブランドを終了する予定である
- 2024年中は、新モデル・カラーを含む新在庫が市場に投入され続ける
- QBPは現在の保証プログラムを通じて、販売店や消費者に交換パーツやサポートを提供し続ける予定である
- All-Cityは数年後に終了する予定ではあるものの、Salsa CyclesやSurly Bikes、Benno Bikesといった他ブランドの育成とサポートは続ける
- 関係者から得られた情報では、ブランド終了の理由は販売量不足だという
これを受けて海外掲示板では、
- QBPは今年前半に大セールを行っていたから、経営が苦しいのではないか
- かつてAll-Cityが占めていたニッチな市場をState Cyclesのようなコスパの高い新興ショップ・ブランドに奪われてきたことが原因ではないか
- Surlyが同じことになってもおかしくないのではないか(スペックに対して割高感が出はじめている)
- SurlyがSteamrollerフレームセットの生産を終了するという情報も複数ある
- QBPはD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー販売)に力を入れるのではという話を聞いている
- 真偽不明だが、Surlyの社員の多数がレイオフされる予定であるというインサイダー情報を聞いた(7月に既にレイオフがあり、追加レイオフもあるという情報)
といった情報も見られました。All-City, Salsa, Surlyという3ブランドでターゲット市場が重なっているところが大きいため、選択と集中が行われているものと思われます。
All-Cityのユーザーは日本にはそれほど多くないと思いますが、SalsaやSurlyの愛好者は多いでしょうから、そちらにも影響が及ばないと良いですね。