海外掲示板の改造自転車系コミュニティで「これ何?」という写真だけの質問投稿を見かけました。「これはある目的のために使えるアイデアかも!」と見ていて思いました。
まずコメントを眺めてみましょう。
- ディレイラープロテクターですね、上下逆になっています(239いいね)
- (上の人に)違うよ!ダクトテープでロケットを巻いて超速く走れるようにするためのものだよ(105いいね)
- ホームメイドのサーフボードラックの半分のように見えるなぁ
- RDプロテクターをサーフボード用に使ったのかな?(3いいね)
- ディレイラーガードですね。パニアバッグをホイールから離すために使われていたのかも(18いいね)
モノとしてはディレイラーガードなのだろうと思いますが、私も最後の方のように「パニアバッグの裏側を支えてスポーク側に入ってこないようにするために良いのではないか」と思ったのでした。
オルトリーブのような背面パネルがしっかりしたパニアバッグの場合、どんなラックに雑に載せてもバッグがホイール側に入ってくることは少ないのですが(皆無ではないけれど比較的気を使わずに済む)、布系だったりフレームレスだったりする柔らかいパニアバッグの場合だと、よく考えてパッキングしないと型崩れしてそういうトラブルが発生することが、ままあるんですね。
▼ オルトリーブに比べると剛性・防水能力面で劣るかもしれないけれど、デザインが豊かで選ぶのが楽しく、軽量というメリットもあるパニアバッグたち。こういうものをドライバッグのインナーと組み合わせて使うのもあり。しかし運用スキルがやや必要になってきます
ちなみにトピークのスーパーツーリストDXのようなラックだと、フレームの面積が広いのでパニアがホイール側に入ってくるといったトラブルは発生しにくいです。TubusならLogoというモデルもこういう感じです。
しかしトピークのビームラックのような、両サイドにフレームがない製品の場合はどうでしょう。これは主にトランクバッグを載せることを想定していてパニアバッグのことは考えていない製品かもしれないですが、左右繋がった柔らかいフレームレス・パニアを載せて使う場合、両サイドがホイールに巻き込まれそうになりますよね。
それを回避する「MTXデュアルサイドフレーム」というアドオン製品も出ているのですが、先に紹介したスレ主さんの写真のように、ディレイラーガードを上下逆にすると似たような機能を持たせられないかなと思ったのでした。
ROCKBROSの下の製品もサイドフレーム付きですが、これだとちょっと短いかなという気がします。
ディレイラーガード以外にも、ハブ軸近くに使っていないダボ穴(フェンダー用など)がある場合、その穴を利用して棒(ロッド)状のものを上向きにしてネジ込むだけでも簡易なパニアバッグ・サポートになるのではないかと思いました。DIY好きな方はホームセンターで部品を調達してみてはどうでしょうか。