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ロシニョール・グループがTIMEを再構築へ 「メイド・イン・フランス」の終焉は近いのか

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TIMEの経営に黄色信号が灯っているようです。

Time Alpe d’Huez 01 © Time

Matos Véloが伝えるところによると、ロシニョール・グループは2月12日にこんなプレスリリースを発表。

2016年2月の買収以降コスト削減とシナジー実現のための様々な手段を講じてきたが、Timeの2018-2019期の決算は3年連続の赤字で終了した。

Timeは現在ペダルをニエーヴル県のヌヴェールで生産し、カーボン繊維の編み込みをグルノーブルのヴォルップで行っている他、スロヴァキアのガヤリにも生産拠点を持っているそうですが、ヌヴェールとガヤリを中心に工場を再構築する案が示唆されているようです。

明確な企業再構築の手法には触られてはいないものの、「Time製品の発案や商業的なマネージメントはロシニョールの本社があるモワランで行われる」とあり、「生産」という言葉が登場しないため、同社のカーボンフレームは今後フランス外での生産になるのではないかとの憶測が広がっているようです。ちなみにロシニョールは2017年に買収したFeltとTimeとのシナジーも高めたいとの意向。

という短い記事なのですが、これに対するフランス人読者のコメントをいくつかご紹介します。

驚いたかって? 全然。生産の一部がスロヴァキアに移転した瞬間から、ロシニョールの場当たり的な方針を予想するのは簡単なことだった。次は中国か台湾かな?

残念だな、予想できていたことではあったけど… 1年か2年前(ロシニョールによる買収の前)、塗装はもうスロヴァキアでやっていたからね。チューブはまだ(フランスの)モワランでつくって組み立ててたけど(工場を訪問したからわかる)。

でも最新作のXproペダルは、僕に言わせれば市場にあるものの中では最高なんだが…

ロシニョールはずいぶん前からフランスの企業とは言えないよ、フランスで1,000人くらい雇用し続けてはいるけれど。

もう30年くらいペダルはTimeを使っている。必ずしもシンメトリックとはいえないサイクリストの身体に完全に適応する唯一の、最高のシステムだよ。フレームについては、私には高価すぎた。思うんだが、フランス国内で我々が最高であるとか、我々の製品が素晴らしいというようなことを信じたり、信じ込ませたりするようなことはやめたほうがいい。外国にも知性があって高品質なものを作ろうとしている人はいるのだから。

TimeやLookのようなブランドは自己批評が足りないんだ。できの悪い自転車なのにすごく高価だ。インテグレートタイプのシートポストなんか誰も欲しがらない。ホイールも自転車にあってない、6500ユーロの自転車にアクシウムがついてくるんだから。カラーも醜い。Timeに至っては借金問題もある。私はLapierreのUltegra Di2搭載のゼリウスを3500ユーロで買った。コスミックホイール付きでね。それは中国製なんだが、TimeとLookの問題は、中国で生産しても同じ値段で売るだろうということだ。

これを読む限りフランス国内ではTimeの経営不振は多くの人が感じ取っていたようです。また価格が高いという印象も持っているようです(最後のコメントのカラーやシートポストが云々という部分は完全に投稿者の主観ですが… Timeの2018年モデルは個人的にはカッコいいと思います)。

イタリアのコルナゴもデローザも多くのカーボンフレームを現在では台湾・中国で生産しています。TimeもLookも(Lookはすでにフレームの一部を旧植民地であるアルジェリアで生産しています)そう遠くない日に中華圏でフレームを生産する日が来るのかもしれません。

shop TIME – Bellati Sport

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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