Tips & How-toライト関連

CATEYE OMNI3 AUTO ロングライダー御用達の最定番テールライト

4.5

ここ数年、違いのわかるサイクリストにとってフロントライトの最定番といえばCATEYE VOLT800です。下の記事で詳しくご紹介しました。

CATEYE VOLT800の伝説 初心者がショップで紹介されない神ライト
自転車パーツのさまざまなジャンルそれぞれに「伝説的とも言えるヒット商品」が存在します。ポンプヘッドならクワハラのヒラメ。クリンチャータイヤならコンチネンタルGP4000S II/5000。スマートトレーナーならTacx NeoかWahoo ...

ではテールライトとして最も高い支持を集めているライトは何か。それはCATEYE OMNI3 AUTOと言って良いでしょう。CBNにも詳細なレビューが投稿されています。

cbn CATEYE TL-AU135-R OMNI3 AUTO

本記事ではあらためてこのライトの人気の理由を探っていきたいと思います。

CATEYE OMNI3 AUTO パッケージ内容

まずパッケージ内容から。シートポストやシートステーに装着できるSP-11フレックスタイト・ブラケットとリュック等にはさめるC-2クリップ、単4電池2本が同梱されています。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

コインでフタを開くとこんな感じ。ゴムのシーリングが入っているのがわかります。防水性については箱に”ALL WEATHER”マークがありますが、取扱説明書に「本製品は完全防水ではありません。故障の原因になるので、雨天での使用後は水分をよくふきとってください」とあります。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

雨に降られた場合はライド毎にフタを開けて拭いてあげたほうが良いでしょう。

最大の特徴

OMNI3 AUTOの最大の特徴は、次の条件を満たす時に自動で発光するという点です。

  • 周囲が暗い
  • 本体が振動している(ライド中である)

発光パターンは点灯、点滅、ラピッドの3種類。また振動を検知しなくなっても約50秒間は発光し続けます。

特記事項として、常時点灯はできません。よって明るい場所では走行中であっても点灯してくれません。また電源OFFのスイッチはもちろんあります。

ランタイム・重量・価格の比較

ここでCATEYEの近い位置付けの他の2製品とランタイムや重量、価格等の情報を比較してみましょう。

OMNI3 AUTO OMNI5 RAPID3 AUTO
点灯 100時間 60時間 3時間
点滅 200時間 90時間 80時間
ラピッド 350時間 120時間 20時間
電池 単4電池2本 単4電池2本 単3電池1本
重量 41.6g 41.8g 44g
定価(税抜) 2000円 1600円 3100円

OMNI5はOMNI3 AUTOと全く同じサイズながらLEDが5灯のモデルです。暗い場所で自動発光はしてくれませんが、昼間でも常時点灯させておきたい場合は便利です。またOMNI3 AUTOよりも明るいです。

RAPID3 AUTOは、機能的にはOMNI3 AUTOと同じですが電池が1本であることと「オプティキューブテクノロジーと高輝度LED1個」を搭載しているせいか、ランタイムが非常に短くなっています。

重量は3つとも同じようなものと言って良いでしょう。価格はRAPID3 AUTOがいちばん高いです。5 LEDのOMNI5とRAPID3 AUTOのどちらが明るいのかは実際に比べたことがないのでわかりませんが、たぶん後者のほうが明るいのでしょう(そうでないとRAPID3 AUTOの存在意義はちょっとだけコンパクトという点以外になくなります)。

とはいえOMNIシリーズの「OMNI」は”Omni directional”(全方向的)から来ている名称で、ボディ形状の工夫で360度の配光が可能になっています。サイドからの視認性も非常に高いですよ。

外観

実際に自転車に取り付けた様子を眺めてみましょう。同梱のフレックスタイト・ブラケットでシートポストに装着しています。これは横に入れていますが、縦に入れることももちろんできます。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

真横から見た様子。ゴムの防水パッキンは厚めで安心感があります。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

背面の様子。デザイン的にはスーパーモダンでスーパクール、きゃ〜カッコいいサインください、という感じではなく、古き良き昭和を感じさせるところもありますが、この「そのへんに転がってそうな普通の見た目」なのに性能がスーパーであるというミスマッチ加減に不思議な魅力を感じるのは私だけでしょうか。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

発光時の様子

夜に発光している時の様子です。本当は振動が検知されなくなっても50秒間は発光し続けてくれるはずなのですが、なぜかこの写真の撮影時は点灯モードだと数秒で消えてしまうので、写真を撮るのに苦労しました(ちなみに点滅モードなら無振動でも50秒ONのまま…ただ写真では撮りにくい)。

OMNI3 AUTO TL-AU135-R

OMNI3 AUTOは明るさではOMNI5よりも劣りますが、市街地で使う分には十分に明るいライトと言って良いと思います。点灯モードもよく目立ちますが、点滅やラピッドモードでの存在感は十分です。

(ただし本格ランドヌールの方にとってOMNI3 AUTOの光量はやや物足り感じがあるらしく、OMNI3 AUTO x1(点滅)+OMNI 5(点灯)の組み合わせで使われている方が多いと聞きます)。

どんな人・どんなシチュエーションのライドに向いている?

CATEYE OMNI3 AUTOはこんな人・こんな乗り方をする人に向いているライトだと思います。

  • 昼間でもライドの途中にトンネル区間があり、その際にいちいちバイクから降りてライトのスイッチを入れたくない人
  • 通勤通学で長期間電池の交換をせずに使いたい人
  • ブルベ・ロングライド愛好家(※ブルベでは夜間、点灯モードで使用する必要があるので注意。道交法的にも点滅で使用する場合は別途リフレクターの装着が義務付けられます)

反対に向いていない人は、昼間でもテールライトを点灯・点滅させておきたい人。そういう方はOMNI5のほうが良いでしょう。

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余談:奥多摩の怖いトンネルの話

東京ローカルの話題で恐縮ですが、奥多摩周遊道路にJR奥多摩駅側からアプローチする時、距離は短いものの狭くて暗いトンネルを何回か通らなくてはなりません。巨大なダンプが走っていてなかなか怖いです。

トンネルに入る前にバイクから降りてリアライトを点灯するのが面倒でしたが、このOMNI3 AUTOがあればそういう苦労がなくなります。

あのトンネルが嫌で私はもっぱら武蔵五日市駅側から風張峠まで登って同じ道を下って帰ってくることが多かったのでした…

▼ リアライトをはじめとするセーフティライトについては、CBN Blogに網羅的な記事があるのでこちらも是非併せてお読みいただけると幸いです。

セーフティライトの道しるべ
スポーツ車を自転車店で購入するときに必ずと言っていいほど同時購入を勧められるものがあります。それは前照灯、フロアポンプ、鍵。
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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