日本全国に甚大な被害をもたらした台風19号・ハギビス(令和元年台風第19号)。私達にとって馴染み深い多くの河川が氾濫するなど、いつもの日常の風景が一変してしまいました。
この台風通過翌日の10月13日、東京〜埼玉地区を流れる荒川を訪れてみたので、本記事ではその様子をレポートします。
清砂大橋
荒川緊急河川敷道路の最下流・右岸から北上することにしました。まずは清砂大橋の様子です。ここではまだ大きい変化は見てとれません。
葛西橋
葛西橋付近でも水かさは増してはいますが、大きい変化はありませんでした。
河川敷道路への「染み出し」が確認できますが、これはいつもの雨の翌日と大差ないレベルです。
この付近ではまだ「大したことなかったのかな」と思っていましたが、先に進むにつれて少しづつ被害の大きさが明らかになっていきました。
船堀橋
船堀橋下のアンダーパスは完全に水没していました。
木根川橋
木根川橋下の道路にも水がせまっています。
四ツ木橋
四ツ木橋のアンダーパスの様子には衝撃を受けました。
グラウンドは完全に水没してはいませんが、低いところに大量の水が流れ込んでいます。完全にやられています。仮にこれが一般道であったことを考えると、アンダーパスはとにかく危険な場所であることがわかります。
この有様です。これはひどい。
野球場が消滅しています。
堀切へと至る道です。四ツ木橋から先の被害が大きいです。
もう少し速度の遅い台風だったらこの道も完全に水没していたでしょう。
千住曙町橋梁から
堀切駅前の千住曙町橋梁から撮影した写真です。「消防水利」の柱が頭だけしか出ていません!
堀切橋
堀切駅前から北に向かう下り坂です。
行き止まり、完全にアウトです。
虹の広場
堀切の先の「虹の広場」も水没です。トイレ・管理事務所も、50cmほどでしょうか、水に浸かっています。
千住新橋から
虹の広場から先の右岸はもうほとんど走れない状態だったので、千住新橋から左岸に渡って北上しました。その千住新橋からの光景に愕然としました。川のまんなかの緑の部分は、本来中洲ではありません。手前に舗装路があったのです。
ここは…霞ヶ浦か…
この付近には、住んでいる方も何人かいたと思います。住居は失われてしまったでしょう。
日暮里・舎人ライナー
K’s電器、日暮里・舎人ライナーの手前です。管理事務所が半分水没しています。荒川は15年前くらいから走っていると思いますが、これだけの被害は見たことがありません。
江北橋と五色桜大橋
江北橋と五色桜大橋の様子です。この先がひどいです。
瓦礫が浮いているところの下は、舗装路でした。水自体は数日で引いてくれると思いますが、この瓦礫を除去するのが大変でしょう。
河川敷で遊ぶ人々の憩いの場「キッチンとれたて」付近の光景です。完全に霞ヶ浦です。
新荒川大橋から下流側
新荒川大橋を左折し、下流側へ向かいます。これは橋の上で撮影しました。ここは本来ゴルフ場になっているところです。
岩淵水門が見えてきました。
旧岩淵水門
旧岩淵水門(赤水門)です。水位を示す標識(水に浸かっている部分)は「6.48m」のものです。
岩淵水門
今回の台風で活躍した岩淵水門です。午後3時頃の様子ですが、水門はまだ下ろされたままでした。
水門上の道路は閉鎖されているだろうと思っていたのですが、通行可能でした。
岩淵水門から旧岩淵水門方面を撮影しました。
岩淵水門から南下する下り坂です。完全に水没し、先には進めません。
鹿浜橋
堤防上の道を通り、河口への南下を試みます。しかし鹿浜橋から先もこの状態でした。