ここ数年のスポーツサイクルのトレンドと聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。チューブレス。ディスクブレーキ。電動コンポ…などなどあると思いますが、実際にどのくらいのサイクリストがそれらを使用しているのか。今回はTwitterでお聞きしてみました。ご回答いただいた皆様どうもありがとうございます。
それでは早速結果を見ていきましょう。
チューブレスとチューブド、あなたはどちら派?
まずはチューブレスタイヤに関する傾向から。チューブドもチューブレスもチューブラーも全部使っているよ!という方、バイクによって使い分けているという方もいると思いますが、あえて「どちら派」つまり「どれが他よりも推しか」という聞き方をしてみました。さてその結果は…
ドン!結果はチューブドが59.6%、約6割と大きい支持を得ました(回答者数1048名)。チューブレスのみでは28.3%と、まだ3割に届いていない状態です。
チューブスの3割弱という数字は、多いのか少ないのか。このアンケート単体で見るとなんとも言えない感じですが、今回の他のアンケート結果を見ていくと何らかの感想を持てるかもしれません。
直球質問です。チューブレスとチューブド、あなたはどちら派?
— CBN (@cbnanashi) November 24, 2020
ディスクブレーキとリムブレーキ、あなたはどちら派?
次にディスクブレーキとリムブレーキ、みなさんはどちらが「推し」なのかを見ていきましょう。結果はリムブレーキがまだ優勢とはいえ、ディスクブレーキも45.2%の支持率!(回答者数1166名)チューブレスとディスクブレーキが「最近のトレンド」だとしても、ディスクブレーキのほうが寛容に受け入れられているのがわかります。
ハイエンドの新車でリムブレーキが廃止されつつあるのも原因かもしれませんが、来年の今頃はこの数字、逆転しているかもしれないですね。
あと2つだけアンケートご協力お願いします!
直球質問です。ディスクブレーキとリムブレーキ、あなたはどちら派?
— CBN (@cbnanashi) November 24, 2020
電動コンポと機械式コンポ、あなたはどちら派?
Shimano Di2やSRAM eTap/eTap AXS等の電動コンポの支持率はどうでしょうか。こちらは電動の「推し率」がディスクブレーキよりもさらに高く、48%!(回答者数1081名)。もう相当多くの方が電動を(または電動も)使われていて、推せるくらいのメリットを感じている、ということが窺えます。
直球質問です。電動コンポと機械式コンポ、あなたはどちら派?(あえて二択)
— CBN (@cbnanashi) November 24, 2020
SHIMANOとSRAM、あなたはどちら派?
次にシマノとスラムの支持率、どちらが高いのかを見ていきましょう。えっカンパがその他扱いって正気か!? とお叱りを受けそうですが、現実を見ているとシマノとスラムの一騎打ちです。カンパニョーロ大好き人間の私にとっても少し寂しいですが、それはさておき、結果は…
ドン!さすがにシマノの優勢、78.2%と圧倒的な推しの高さです。対するスラムは13.7%、シマノの牙城・日本ではまだまだシェアは高くはないようです(回答者数1039名)。これは海外での割合も興味が湧くところ。北米あたりでスラムがどこまで伸びているのか、気になりますよね。
カンパニョーロを含むその他が10%に届かないというところはやはり寂しいです。とはいえ同社は13スピードのグラベルコンポEkarをリリースするなど最近また元気なので、来年以降じわじわと存在感を取り戻してきそうな気もします。
直球質問です。SHIMANOとSRAM、あなたはどちら派?
— CBN (@cbnanashi) November 24, 2020
ロードバイクとグラベルバイク、あなたはどちら派?
最後の質問はロードバイクとグラベルバイク、どちら推し? というもの。ミニベロとリカンベントとMTBの俺はどうするんじゃい、と思われた方も多かったと思います、すみません。そのせいか上の4問では回答者数が約1000〜1100人前後だったのに対し、こちらは963名様がご参加。その結果は…
グラベル推し、20.2%。ロードバイクは79.8%と、まだまだ健在です。私の個人的な予想ではグラベルが40%を超えてくるのかな、と思っていたので、実際に乗っている人は意外に少ないのかも、と思いました。
直球質問です。ロードバイクとグラベルバイク、あなたはどちらかというとどちら派?(あえて二択)
— CBN (@cbnanashi) November 24, 2020
苦戦するチューブレス
以上が今回のアンケート結果でした。全体を眺めていて、電動コンポの48%、ディスクブレーキの45.2%という数字を見ると、これらの最新製品・トレンドは確実に浸透しつつあり、来年には機械式コンポやリムブレーキに対して逆転しているのではないかと思わされます。
それに対してチューブレスは28.3%と、その他のトレンドに対して推し率があまり高くありません。その理由は果たして何でしょうか。
チューブレス(レディ)タイヤは製品自体がまだ安定していないというのがまずあるでしょう。タイヤとリムの互換性もそうですし、同じ製品でも品質のバラツキが多い印象もあります。
さらに気候によってシーリング性能が変わったり、気がつくとシーラントが乾燥していてここぞという時に活躍してくれなかったり、タイヤをリムから外せなかったり、長期間乗らないでいるとシーラントが漏れてきたり…と、運用面でのハードルの高さを感じているユーザーが多いようです。
来年もこの時期に同じ内容のアンケートを実施したらどんな結果になるか、気になりますね。
それでは今回のアンケートにご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。