Morethanの新作ウインドブレーカー・型番WVP-017の実物紹介記事です。使いはじめてまだ間もないのですが、購入検討中の方も多いと思うので基本的な仕様や第一印象を書いてみます。また後半で同社の別のウインドブレーカー・型番WVP-005とも少し比較してみましょう。
WVP-017の仕様と外観
WVP-017は10月末に出たばかりの新製品です。第一印象は「めっちゃオシャレ!」。また、後述するWVP-005に比べると腰回りがよりタイトフィットで、背中のベンチレーション・メッシュを考えても競技系・高強度ライドに振ったデザインだと思います。なお筆者が購入したのはバーガンディ色(※下に続く最初の3枚の写真が実物に近い色です)。
右胸にポケットがあります。普通こういうポケットは左胸にあることが多いのでやや戸惑いましたが、便利で普通にカッコいい。写真では指の先端しか入っていませんが、ポケットの深さは10cmくらいあると思います。スマホは無理。ICカードなど入れておくと良いのではないでしょうか。せっかくシルエットがきれいなので、大きいものは入れないほうが良いかもしれません。
ジッパーは当然YKK製で、しかも嬉しいことに両開きです。体温調整しやすいので、脱ごうかどうか迷うような体感温度の時に活躍します。ジッパーの滑りもMorethanの他のジャージ同様に相変わらず良いです。全体的に安っぽさは皆無。
背中には両サイドにポケットがあり、サイクルボトルや500mlのペットボトルが入ります。程良い伸縮性あり。白く見えているところは全部反射素材です。
そして背面の首から腰にかけて巨大なメッシュパネルがあります。ウインドブレーカーなんか着たら蒸れるんだよ!ゆったりシルエットだと空気抵抗が大きいんだよ!という方向けに「じゃあこれでどうだ」と提案しているようなデザインに思えます。
WVP-005との比較
ここで筆者が春から使っているWVP-005(Morethanの旧型ウインドブレーカー)と新作を比較してみましょう。特定カラーの話で恐縮ですが、左はWVP-005のワインレッド、右がWVP-017のバーガンディ。ややこしいですが、バーガンディとはそもそもワインの産地ブルゴーニュ(仏)の英語名。つまりワインレッドと同じ意味。しかしWVP-017のほうがややワインっぽい。
WVP-005のワインレッドは、実物はもう少しだけ濃くて暗い。ピンクほど明るく鮮やかではなく、少し紫が入っています。WVP-017のバーガンディは、暗めの紫。サツマイモの皮の色を濃くしたような感じです。同じワインレッド系でもかなり違うので、ご参考まで。
どちらもコンパクトに畳めます。しかしWVP-005は背中のセンターポケットに収納するのに対し、新作WVP-017はウェア内側にある左ポケットの裏側に収納します。下の写真はどちらもSサイズ。畳んだ時はWVP-017がずっとコンパクトになるのがわかります。厚み自体は同程度。
筆者所有個体の実測重量はWVP-005(左)が160g、WVP-017(右)が165g。おっと、コンパクトなWVP-017のほうがやや重め。しかし個体差も考えると、大体同じ重量を狙って仕上げてきたのではないでしょうか。
WVP-005は過去にレビュー記事を書いていなかったので、参考写真を追加で数点掲載しておきます。下は背面の様子。よくある普通のウインドブレーカー、という雰囲気のシルエット・パターンですね。伝統的なスタイルとも言えるでしょうか。これはこれで全然悪くないと思います。
またWVP-005では脇下がメッシュになっていました。新作のWVP-017は脇下メッシュをやめて、背中の真ん中に縦長のメッシュを持ってきたのも大きい変更点です。
サイズ感自体はWVP-005とWVP-017とであまり変わらない印象で、筆者はどちらもSサイズを着ていますが、WVP-005がブカブカというわけでもありません。袖の長さ、着丈、腰側の長さもほぼ同じ。しかしWVP-017のほうが締めるところをより締めている感じ。
最後にもう1点、両者には大きい違いがあります。WVP-005の腰回りは袖と同じようなゴムなのですが、新作WVP-017はMorethanのサイクルジャージで使われているような滑り止め付きバンドです。ここからもよりスポーティーなライダーを念頭に置いてデザインされていることがわかりますね。
下の商品画像を見ても、シルエットの違いは大体想像が付くと思います。WVP-017はかなりサイクルジャージっぽいですね。
しかし、ややタイトなシルエットと言ってもワンサイズ上げる必要はないと思います。
新作WVP-017は現在5色、サイズはS〜3XLまで。価格はWVP-005より少し高くなりますが、それでも実勢価格が4000円前後なのでコスパはかなり高いと思います。お買い物のご参考になれば幸いです。