独Canyonが完成車の大部分の英国向け定価を引き下げた、と英Bikeradarが伝えています。値下げ幅は150〜400ポンド(約24000〜64000円)と極端に大きいわけではないものの、ハイエンドモデルの通常定価が引き下げられたのはパンデミック以降初と見られ、高額化しているスポーツ自転車の値段に今後影響を与えるかどうか注目されます。
出典 Canyon cuts the price of most bikes for UK customers – BikeRadar
短期的なセール価格ではない
以下、記事の概要です。
- Canyonは非電動・電動バイクの大部分の価格を引き下げた
- Aeroad, Ultimate, Grail, Spectralは現在、Canyonのサイトで最大400ポンドまで安くなっている
- 同社によるとこの価格引き下げは永続的なもので、短期的なセール価格ではないという
- Canyon Aeroad CF SLX 7 eTapは£4,949から£4,799に(£150オフ)
Canyon Grail CF SLX 8 Di2は£5,249から£5,099に(£150オフ)
Canyon Ultimate CFR Di2は£10,399から£9,999に(£400オフ)
Canyon Spectral CFR 29は£6,499から£6,199に(£300オフ)
それぞれ値下げされた(ほんの一部の例)
背景には昨年のポンド安、ブレグジットの影響もあるようですが、Trekに加えてSpecializedやGiantがダイレクト・トゥ・コンシューマー型の販売方法に大きく注力しはじめたので、Canyonとしては競争力を示しておきたい気持ちもあるのでしょうか。
米Specializedも、下の記事で紹介したように米国で一部MTBハイエンドモデルの大幅値引きセールを開始しています。
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日本国内価格への反映がいつ頃になるかは不明ですが、世界的にはハイエンド・スポーツバイクの値段が下がっていく兆候が出てきているような気もします。Trek, Specialized, Cannondaleも頃合いを見てロード・グラベル系モデルを値下げしてくるでしょうか?