いまのところ米国限定ですが、スペシャライズドが完成車・用品2023年モデルの大セールを開始しており、海外で話題になっています。安価なクロスバイクなどはもちろんのことMTBのハイエンドモデルも含まれているあたり、これまでと少し様子が違います。
ハイエンドも20〜30%OFF
以下、値下げされている製品の例です。
- Turbo Levo SL Comp $7,000 → $5,249.99
- Stumpjumper EVO Expert $6,300 → $4,724.99
- Stumpjumper Expert $6,200 → $4,649.99
- Stumpjumper Alloy $2,800 → $2,099.99
- Sirrus X 4.0 $1,600 → $1,279.99
- Rockhopper Comp 29 $950 → $712.99
- Hotwalk Carbon $1,000 → $499.99
- Turbo Creo SL Comp Carbon $7,000 → $5,249.99
- Roval Rapide CL II $1,025 → $542.99
MTBのハイエンドモデルは20〜30%もの値引きになっているものがあります。またフルカーボンの幼児用キックバイク「Hotwalk Carbon」は半額大処分。これはもともと理不尽なまで高かったものではありますが、自転車バブルが弾けた象徴のように見えてしまいますね。
各社でエントリーモデルの在庫がだぶつきつつあるという話は既報の通りですが、ハイエンドモデルも一部では在庫過剰になってきているのでしょうか。Stumpjumperなどは内容的にも価格的にも自転車入門者ではなく既存のエンスージアスト向けのモデルだと思いますが、これらを値下げする理由は何があるのでしょう。
入荷を待ちきれなかった人々はFacebook MarketplaceやCraigslistなどで中古バイクを入手してしまったので、新車が売れなくなってきた、という事情もあるのでしょうか。あとはみんなもうお金がなくなって高価な自転車を拒否しはじめた、とか。
Rovalのホイールは現時点で1つだけセール対象。ドロップハンドルではE-bikeのTurbo Creo SL Comp Carbonのみがセール対象。人気のロードバイクやグラベルバイクの値引きにも期待したいところですね。高価なモデルを購入検討中の方にとっては悩ましい状況になってきたのではないでしょうか。
先日はMarin Bikesが「1台買うともう1台無料」キャンペーンを実施中であるとお知らせしましたが、TrekやCannondaleをはじめとする大御所も大セールを開始するのかどうか気になりますね。
在庫処分セールや定価引き下げはユーザーにとってはありがたい話ですが、自転車業界ではこのところ景気の悪いニュースが続いています。つい昨日はスマートトレーナーのWahooが、自力再建が難しいと判断されるほどの資金難に陥っていると報じられていました。