今年に入ってからのStravaの新料金をめぐる混乱については、これまで何度か記事で紹介してきました。文脈を知らない方のために、下に関連記事リンクを置いておきます。
その後、Stravaの料金が(契約時のIPアドレスが振られていた)国ごとに誰でも同じになったことを受けて、オランダの著名ブロガーDCRainmaker氏がふたたびVPNで各国のStravaの料金をチェックしています。
出典 Strava Responds to Pricing Fiasco, What Strava Costs in Every Country*
Stravaが安い国と高い国 TOP 5
同氏のブログ読者の居住国TOP 75についてStravaの新利用料金を調べた表が、リンク先の記事に掲載されています。それによると、日本からStravaを契約した時は75ヶ国中、4番目に安い料金になっています。下の表は、DCRainmaker氏作成の表からStravaの料金が最も安い国のTOP 5を抜き出してみたものです。料金は、調査時の為替レートで現地通貨を米ドルに換算したものです。
Stravaの料金が安い国 TOP 5
月間契約 | 年間契約 | |
1. ブラジル | $4.51 | $29.54 |
2. 南アフリカ | $6.44 | $35.12 |
3. インドネシア | $5.68 | $36.67 |
4. 日本 | $6.16(800円) | $48.51(6300円) |
5. スウェーデン | $7.71 | $51.65 |
次はStravaの利用料金が最も高い国のTOP 5を見てみましょう。最も高額なのはドイツという結果になっています。月間契約ではドイツ・アメリカ・オランダが同額ですが、年間契約ではドイツだけ高いですね(同じEU諸国でもばらつきがあり、EUでは価格差別が基本的に禁止されているので場合によっては違法になる可能性も指摘されています)。
Stravaの料金が高い国 TOP 5
月間契約 | 年間契約 | |
1. ドイツ | $11.99 | $81.78 |
2. アメリカ合衆国 | $11.99 | $79.99 |
3. オランダ | $11.99 | $76.33 |
4. カナダ | $11.18 | $75.61 |
5. オーストラリア | $10.65 | $71.01 |
これらの新料金体系は、どのようにして決められているのか。それは勿論明かされてはいないのですが、GDPをはじめとする各国の経済力・購買力が考慮されているのは間違いないでしょう。
日本(のIPアドレス)からStravaを契約した時の料金は、こうやってみると他国より相当安いので私達は本当にラッキーですね、と言っていいのか。それとも日本は、それだけお金がない貧しい国だとされているのか。やや微妙な気持ちになりました。
なお日本に住んでいて日本からStravaを使っていても、また日本のクレジットカードで契約していても、契約時のIPアドレスが例えばドイツであった場合、ドイツ料金が課金される仕組みです。この「請求国」を自分で変更する仕組みはなく、Stravaのサポートに連絡しても今のところ変更してはもらえません。変更の必要がある場合は、アカウントの作り直しが必要になるとのことでした。