バッグ

独ドイターが新シリーズ「Cabezon」でバイクパッキング市場に参入

自転車や登山用バックパックで安定した人気を誇るジャーマン・アウトドアブランドDeuter(ドイター)が、バイクパッキング専用の「Cabezon(カベソン)」シリーズを発表しました。Cabezonとはカジカの一種らしく、ちょっとカサゴっぽいゴツゴツした魚の名前らしいです。

© deuter.com

出典 Deuter Dips Into Bikepacking, Launches New Bag Line and Updates Fanny Packs
公式 Deuter Bikepaking

フロントとリアは防水バッグとホルダー別体型

Bikerumorの紹介記事によると概要は次の通り。

© deuter.com

  • 新発表されたのはフレームバッグ2種、ハンドルバーバッグとシートポストバッグそれぞれ1種
  • バッグは防水でPFC(フッ素化合物)フリー、テープ・溶着シーム、TPUコートされたジッパー
  • バッグは220Dポリアミドと600Dポリエステルを使用し、摩擦に強い仕様
  • シートポストバッグのCabezon SB16と長方形のハンドルバーバッグ・Cabezon HB 14は2つのパーツから成るのが特徴。HB14は両側からロールアップ可能で、どちらもエア抜きバルブが付く
  • CabezonシリーズのカラーはAtlantic(ブルー)とDesert(タン)の2種類が用意される
  • 同時にファニーパック(ウエストバッグ)のPulseシリーズもアップデートされた
  • メーカー定価は次の通り:
    • Cabezon HB 14(ハンドルバーバッグ): $130
    • Cabezon SB 16(シートポストバッグ): $140
    • Cabezon FB 4(フレームバッグ): $105
    • Cabezon FB 6(フレームバッグ): $115

本記事時点では、ドイターの日本サイト(イワタニプリムスのサイト)にはまだ掲載されていません。

デザイン・システム的に新しいところはなさそうですが、ドイターらしいとも言える主張しすぎない落ち着いた外観になっていますね。セパレート式の防水バッグをホールドするシステムは、寝袋や寝具、テントなどの宿泊装備やレインジャケット、着替えや食料の運搬には便利なので、キャンプをともなうバイクパッキング向きです(逆に小物の出し入れにはあまり向かない)。

▼ 自転車キャンプ関連のおすすめ記事

駆け出し自転車キャンパーとして試行錯誤してきた自分の思考過程を振り返る
自転車キャンプをするにあたって自分に必要な装備は何なのかーー。自転車キャンパーとしてはまだまだ経験が浅いながらも、筆者のこれまでの思考過程や悩み事、気付いたことなどを振り返ってみた記事です。 特定の考え方を推奨するものではなく...
バイクパッキングとバイクツーリングって何か違うの? スタイルと言葉の変遷
バイクパッキング(Bikepacking)とツーリング(Touring)という言葉がありますが、両者にはどんな違いあるのだろうか、という議論を海外掲示板で見かけたのでご紹介します。 スレ主さんは「舗装路に留まっていてもバイクパ...

ドイターは自転車・登山系バックパックで充分すぎるほどの存在感があるせいか、自転車本体用バッグにはこれまで本腰を入れてこなかった感じがありますが、この分野では同じドイツのオルトリーブが競合になりそうです。ヨーロッパ内ではやはりバイクパッキングに力を入れているフランスのゼファールも意識しているのかもしれませんね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
CBN Blog
タイトルとURLをコピーしました