ブロンプトンが数日前にInstagramで公開したCHPT3 4th EditionのPR動画が物議を醸しているようです。モデルの男性がドヤッ、とブロンプトンを組み立てる…ところまではよくあるパターンですが、そこから大ぶりのヘッドフォンをかぶりヒップホップを楽しみながら自転車通勤、という内容です。
この投稿には次のようなコメントが見られます。
- ヘッドフォンをしてサイクリングするのはおすすめしません。周囲に気をつけないといけません。これは無責任な広告だと思います
- ヘルメットなし、ヘッドフォンあり。なんて素晴らしい死の宣伝なんだろう
- 同意です。ヘルメットは良いが、ヘッドフォンはダメです… ソーシャルメディアを使うなら責任感を持たないといけません
- 車道で自転車に乗っていてノイズキャンセリング・ヘッドフォンを使うと、自分が永久にキャンセル(=非難される)ことになります。ブロンプトンによる無責任なマーケティングです
私自身はヘッドフォンについての自分自身の考えを他人に強制することはしませんし、撮影地での交通法規もよく知りません。ヘルメットについても、たとえばオランダ・アムステルダムのバイクレーンではかぶっている人のほうがむしろ少数派なので、一概には言えません(日本や英国や米国ではかぶったほうが良いとは思いますけれども)。
しかしブロンプトンはこの動画を制作している時に、こういう反応が起こることを予想できなかったのだろうか、と最初に思いました。法律の話は別として、オーバーイヤーヘッドホンをかぶって音楽を聞きながら車道を走る姿を見せれば、批判の声が上がるのは容易に予想できたのではないか… 世界的企業のブロンプトンらしくないミス。どうしたんだろう。
次に、こう思ったりしました。いや、ブロンプトンはこうした反応を、もちろん予想していたのではないか? 批判コメントが集まることでPR効果に繋がる。あまりに炎上しすぎたら動画を下げれば良い… という炎上商法の線がひとつ。
さらに「ブロンプトンはユーザー層を拡大しようとしているのではないか」とも考えました。どういうユーザー層に訴求しているのか、は明確にはわかりませんが(ヘルメットをクールだとは思っていないユーザー層かな?)、もし全て承知の上でこの動画を作ったとするなら、市場拡大のために必死なのだろうか、と思ったりもしました。
こんなコメントもありました。
- ブロンプトンは分別のある人々のための分別のある自転車、というイメージを必死に振り払おうとしている。ヘッドフォンをかぶる人々がブロンプトンの未来なのだろうかと心配です
やはり新しいユーザー層の開拓を考えているのでしょうか。
▼ こういうヘルメットならブロンプトンにも似合うのでは? これにSupremeのステッカーを貼ればOK!