グラベルバイクのバーテープを新調したので、製品の印象・使用感をお伝えします。Supacaz(スパカズ)の人気シリーズ「SUPER STICKY KUSH」に「GRAVEL COFFEE」というカラーが出ていて「なんかいい色だぞ」と思ったのでした。
厚みは3.2mmで、Fizikの「Tempo マイクロテックス ボンドカッシュ」が寿命を迎えたのでこれに交換しました。Fizikのそのバーテープはシルクのような手触りで大好きなのですが、たまに違ったものも試したいですし、この「グラベルコーヒー」という色がとにかく気に入りました。
珍しい?陰影のある落ち着いたブラウン
着色自体は「やや明るめのブラウン」のようにも見えるのですが、Supacazロゴの幾何学模様がシャドーになるせいか、全体は暗めのトーンもあわせ持つ落ち着いた雰囲気に見えます。ありそうでなかなかない発色具合かな? と思います。自分の自転車にもよく似合いそうだったので買ってみました。
白い自転車・黒い自転車・灰色の自転車・グリーン系の自転車… 結構いろんなカラーのバイクに似合うような気がします。
Gravelシリーズはちょっと長め
この「GRAVEL COFFEE」のもうひとつの特徴は、全長2200mmであるところ(Supacazのロード系テープは2160mmが多いので4cmほど長い?)。この色に限らず「GRAVEL」と付いているモデルは全て、長めのフレアハンドルでも足りるように余裕を持たせているようです。
箱には”Stretchy and easy to install. You don’t have to be a master mechanic to nail the professional look.(伸びやすくて巻きやすい。熟練したメカニックでなくともプロのような仕上げを得られます)”とあり、確かに伸びは良く、巻くのはラクな部類に入りました(しかし後日外で撮った写真を見ると、細かいところをミスしているのであった…)。
ちなみにシフト・ブレーキレバーのマウントリングを隠す短いセクションは付属していなかったので、必要分をあらかじめ自分でカットしておきました。それでも巻いてみると、他社製品に比べて確かに長さは余裕があるようでかなりステムの近くまで巻けました。
下ハンを握った時に内側から外側に向かって締まっていく方向、上ハンを握った時は外から内に(向こう側から手前側に)締まっていく方向に巻いてみました。そのつもりで巻いていてもよく間違えることがあるのですが、今回はうまくいきました(たぶん)。
グリップ感、握り心地はいつものSuper Sticky Kush。はじめてこのシリーズを使った時は、どちらかというと「ここまでスティッキーではない」バーテープが好みだったので、少し違和感があったのですが、今ではこれはこれでありか、と思うようになりました。
とにかく滑らない・吸い付くようなグリップが欲しい、という方にはファーストチョイスになるでしょう(MTB用グリップのような吸い付き感があります)。特に競技志向系の方、耐久系ライドが好きな方には人気があるのではないでしょうか。
リラックス系ライドやポタリングの頻度が多い方は、逆にポジション移動の際にもう少し、良い意味での滑りやすさを好む方もいるかもしれません。そうした方には、Brooks Microfiber Bar Tapeをおすすめします。Supacazからゴム引き手袋のような強力なグリップ感を少しだけ差し引いたもの、弾力性を少しだけ減らしたしたもの、という印象の握り心地です。
あとFizik Tempo マイクロテックス ボンドカッシュも個人的に超おすすめ。SupacazとBrooks Microfiberは「モチモチ」系ですが、こちらはスエードっぽい手触りで、吸湿性も高め。どれも捨てがたい良いものです。ゆる系ライドならフィジークのこちが良いかもしれません。しかし衝撃吸収性は上の2製品にはやや劣ると思います。クッション感がいちばん大きいのはやはりSupacaz。